東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

3月上旬の生態園で

2025年03月10日 | いろいろ
ホソミイトトンボ 雄

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
この土曜日は時々粉雪が降る寒空。再び越冬モードを想定して。越冬ポイントをチェック。しかし、皆、何処に行ったのか?発見できたのはこの1オスのみ。成熟に向かい活動シーズンが近くなるに連れて、暖かい日には林縁に出ている個体を目撃する機会が増えるものの、逆に気温が低い日は、目線よりも高い場所にいるのか、発見が難しくなる気がする。

アズマヒキガエルの卵塊

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+C-PLフィルター
沿岸部の水辺はいずれも同じタイミングだった様子にあり、既に成体の姿はなく産卵は終盤。太いところてんに似たゲル状の部分にヘドロが吸着してオタマジャクシになる黒い粒が見えない。これもサギ等の天敵からの捕食を避ける為の擬態だと思う。生きものに興味ない方がこれを見ると、気持ち悪い...
と言うけれど、都心部の水辺に春を告げる為に無くてはならない大事な存在だ。アズマヒキガエルの産卵は水深が深い水辺よりも田んぼの様に底が見える浅い水辺を好む。水深がある水辺では岸辺に近い浅瀬で見られ、オタマジャクシも浅い場所に群泳するので野鳥のサギや子供達には格好のターゲット。

冬水田んぼ

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+C-PLフィルター
この日は許可をいただいて田んぼの生きもの調査。一見すると田んぼって平面だけれど、水生生物の隠れ家は、落葉の下や少し深い場所にいる。水中に棲む生きものの棲家、居場所を知るのもまた楽しい。捕獲できたのはアメリカザリガニの幼体、タニシ、シオカラトンボのヤゴ。シオカラトンボのヤゴをお借りしたのでヤゴの記事にて特集したい。

ふきのとう

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:3月8日