東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

師走のカマキリ

2014年12月09日 | カマキリ
この週末は天気に恵まれたものの気温は低く、ひんやりとした冷たい冬の空気を肌に感じながらフィールド散策を楽しんだ。
先週まで活動が見られていたムラサキツバメの姿は無く、フィールドは真冬に向かって一歩前進した様子。
それでも草地や林縁を見て回ると、獲物の少なくなったこの時期にしては、例年よりも多く残っている気がするカマキリたちにカメラを向けた。

オオカマキリ

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
枯れゆくクズの群落で見つけたオオカマキリのメス。
最盛期にはセイタカアワダチソウやススキなどと、目線の高さあたりで活動する姿が見られていたものの、
それらが枯れてしまうこの時期の居場所は地表付近。足元を探すと見つかる。


ハラビロカマキリ

D700+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
オオカマキリと同じく、クズの群落で見つけた個体。

ツチイナゴ

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
卵で越冬するカマキリと異なりこのまま成虫の姿で越冬するタイプのバッタ。
おそらくクズの群落にいるカマキリたちはこのツチイナゴを獲物にしようと日光浴をしながら待ち構えているに違いない。

ハラビロカマキリ

D700+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
こちらは大胆にも歩道際のフェンスから飛び出したアキニレの枝上で日光浴の最中。


コカマキリ

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
カマの内側に見られる黒白紫の特徴的な斑紋が印象的で目を引くコカマキリも健在。

師走にもなるとオスの姿は無くどのカマキリも全てメス。
産卵最盛期も過ぎてはいるものの、お腹を見るとまだ産卵を済ませていない個体が多く残っていたのは意外であった。
獲物が少なくなるこの寒空の中、果たして残りの体力で産卵する事ができるのであろうか気になるところである。

撮影日:12月6日


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