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東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

真夏の沼地群へ

2013年07月12日 | トンボ
七夕の日曜日はアカゲラさんと現地で待ち合わせをし、千葉県の九十九里浜にほど近い、古くから歴史をもつ沼地群へと訪れた。ここは、それぞれ植生環境の異なる大小様々な沼地が20以上点在する場所。

ガマとヒシの群落

D300S+AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-5.6G ED
開放水面も確保され、良好で安定した植生環境には見惚れるほど素晴らしい景観を魅せていた。

ハスの群落

D300S+AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-5.6G ED
ハスの花はまだ二分咲きといった様子。8月初頭あたりから見頃を迎えそうだ。

水中に見られるマツモ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
マツモやタヌキモなど沈水生浮遊植物は水質の浄化能力に優れている上、トンボの産卵場所や水生昆虫、稚魚、エビなどの住処となっている。

ここは絶滅危惧種を含めた湿生植物や昆虫類などの多様性が見られる貴重な沼地群であり、特にトンボの生息種は多く、東京都では絶滅となってしまったオオモノサシトンボとオオセスジイトトンボの生息地となっている。今回はその2種類を観察、撮影目的として訪れた。まずは、以前にオオセスジイトトンボの静止姿が多く見られた草地を覗くも、残念ながら全くその姿を確認することが出来ず。減少傾向にあるのかと思いながら各沼を散策していると、ふと覗いた場所にオオセスジイトトンボの交尾帯が2、3ペアに産卵中のオオモノサシトンボを発見。思っていたよりも生殖活動の時間帯が早い事に驚かせられながら、早速、撮影に取りかかった。

オオモノサシトンボ(連結産卵)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
数年前にも二度訪れ、その時は本種の産卵行動を撮影するに叶わずであったが、今回は嬉しくも産卵姿をとらえる事に成功。しかし、ここで見られたのはこのワンペアのみ。その他には単独個体が2、3数頭と、個体数は非常に少ない様子。数ある沼地群の中のほんの一部にしか見られないのか?気になるところなので、次回、訪れた際には念入りに調査を試みたい。

撮影日:7月7日

撮影地:千葉県山武郡


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