東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

早春の水辺で蛙合戦

2024年02月20日 | カエル
そろそろアズマヒキガエルの繁殖期だと思い沿岸部の各池をチェックしてみた。すると...

アズマヒキガエル

そこかしこからクックックとオスの音が聞こえ、グッドタイミングで繁殖活動の真っ只中だった。

濃い褐色の個体は動かないと水中に沈んでいる枯葉と見間違え、それに擬態しているようだ。

これぞ蛙合戦。後脚キックでメスを奪い合う様子。黄色い個体が多く見られた。


夜行性なので繁殖活動も主に夜間に行われるが日中に観察できる事もよくある。
繁殖活動は数日で終わり再び陸上の棲家に戻る。

アズマヒキガエルの卵

産卵は岸寄りの水深が浅い場所を好む。例年より卵塊が少ない気がしたけれどまだ増えるだろうか。
オタマジャクシになったころ再び観察したい。
いつの間にか絶滅危惧種に指定され沿岸部でも殆ど卵塊が見られなくなった池もある。彼等の生活に必要なのは池だけではなく、池に隣接した落ち葉が積もる林も必要不可欠。特に都心の公園は過剰な整備により追い詰められ、それに追い打ちをかけ、近年問題に挙げられている外来種のアライグマ等の餌食されているのも減少傾向の要因として考えられる。ただ、それもこれも自分達人間のせいなんだよな...

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+ZX C-PL

撮影日:2月18日、20日


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