東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

オスの日

2020年08月23日 | トンボ
この日はネアカヨシヤンマの生息地を案内していただいた。到着すると東京よりもセミの音が少ない事に驚いた。なぜ東京都心にはセミが多いのか?不思議に思いながら、林縁を歩いて暗がりに静止するヤンマの姿を捜索。すると...

カトリヤンマ ♀(未成熟)

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB700+三脚使用
いきなり本命かと思ったら、カトリヤンマの未成熟。慌てて三脚を立て、スローシンクロ撮影の準備に取り掛かり撮影。成熟した個体が見頃になるのは月末あたりからといった様子。

そうこうしていると本命が登場。

ネアカヨシヤンマ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+TC-17EII+SB-700+三脚使用
吸い込まれてしまいそうなほど魅力的で美しいブルーの複眼を持つオス。このブルーはマルタンヤンマやヤブヤンマとも違う。

ネアカヨシヤンマ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB700+三脚使用
腹部中央あたりに見られるモヤモヤした白い付着物はクモの糸。クモの巣をかいくぐりながら活動してきた証でもあり、翅に絡んだクモの糸を、腹部を反り上げてクリーニングする行動を繰り返し行ってきた様子が見受けられる。

ネアカヨシヤンマ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB700+三脚使用
翅に傷みが見られ尾上突起も欠けてだいぶダメージを受けていた個体だったけれど、メスの証でもある針のように尖った産卵管を出してくれた時。

ネアカヨシヤンマ

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB700+三脚使用
現地に入る前から今日はおそらくオスの日です!と予想されていて、それが見事に的中。3オス1メスの静止が見られた。熱中症対策グッズを装備したクーラーボックスを片手に、三脚を担ぎながら、残暑厳しい暑さ中の捜索は、疲労感たっぷりだったけれど、暗がりに静止するネアカヨシヤンマの撮影が叶い嬉しい限り。案内してくださりありがとうございました。

撮影日:8月15日


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