ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

独のみながめふるやのつまなれば人を忍の草ぞ生ひける

2017-09-11 03:51:42 | 古今抜粋

独のみながめふるやのつまなれば人を忍の草ぞ生ひける   貞登


一人住まいの家の屋根に草が生い茂る。

昔好きだった人を忍んでもつらいだけだ。

だが思わずにいられようか。



やがてこむたそがれの露指濡らしひとり飲む夜の酒は苦きか   揺之




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