食後の高血糖はその度に血管を障害するという恐ろしい事実を、糖尿病方自身も案外知らないものです。図を見てください。
糖質の多い米飯・パン・麺類等の一般に主食というものを摂取しますと、血管の中におけるブドウ糖の濃度が高くなります。この状態が「高血糖」状態です。
血糖値が180mg/dlを超えると血管壁を障害するといわれています。
この日々の障害が繰り返されて、自覚症状のないまま体全体の血管が障害され、目が見えない等の合併症が起こります。
●既に糖尿病になっている場合でもこの合併症状態にならないようにすることが大事です。
●健康と思っているいる人でも早期に発見することがポイントで、食後の血糖値を測定し高めならばブドウ糖負荷試験を受け予備軍かどうかの確認をすることをお勧めします。(空腹時血糖値では糖尿病を発見できません)
食後血糖値を180以上に上げない糖質制限という食生活の勧め。
日本糖尿病学会が糖尿病治療食として、カロリー制限食を推奨していますが、カロリーを制限をしても血糖値上昇を抑えることはできません。
●既に糖尿病の場合:1食の糖質量を25g以下に制限します。(1gの糖質は3mg/dlの血糖値を上昇させますので25gでは75mg/dlの血糖値を上昇させます。空腹時が100とすれば食後では175(100+75)に留まります。
糖尿病にならないような食生活
●健康人の場合:健常人は1gの糖質は1mg/dlの血糖値を上昇させますので、1食の糖質量を80g以下に制限することをお勧めします。
糖質制限食は、糖質だけ低くその他の栄養は豊富であるということが食品選択のポイントです。