まぁるい抱っこ

播州平野の一角で、ワンコと暮らすピースフル日記☆

ごめんね フルル…

2009年04月13日 | ルンナ&フルルのこと
長野県高遠城址の桜は、とても素晴らしくまるで夢の世界のようでした



山も道も人も ピンク・ピンクに染められて
こんなお花見ができるとは思わなかったわ、と
みんなでウットリ眺めて歩きました

ルンナとフルル

最初はリードで繋いでチョコチョコと歩いていたの
地面に落ちてる桜の花びらをクンクンしたり
「可愛いねぇ」と寄って来てくれる人間にしっぽフリフリしたり
桜の花に顔を近づけてやると、ルンナもフルルも
花をペロペロ とても嬉しそうだったの

歩いて上っていくにつれ、人がどんどん多くなってきたので
地面を歩かせるのは ちょっと危なくなってきました
小さな2チビは 間違いなく踏まれてしまいますからねぇ
ルンナとフルルをキャリーバッグに入れて
アタシが担いだり、オカンが担いだりしてたんです
 


ルンナとフルルは とてもお利口さんでバッグに納まっていました
いつも、ルンナとフルルはそうなんです
ちゃんとバッグの中にいられる子だったから
バッグのフックとリードのフックを 繋がないままで…


それが、アタシの油断でした


突然にフルルがバッグから飛び出してしまったんです

地面に落下  フルルの悲鳴  そしてルンナの叫び

一瞬、何が起こったのかわかりませんでした
ただ目の前には ギャンギャンと悲鳴をあげるフルル
とにかく抱き起こし 何をどーしていいのか
「フルルフルル」と名前を呼ぶことしか出来ず…

そして次の瞬間、アホなアタシに分かったことは
フルルの右前足が折れてる…ということ

人間に置き換えると、ちょうど手首のところ
その手首が、外側に曲がってしまってた

すぐさま公園内の警備員の方に「一番近い動物病院は」と尋ね、
「自分は分からないから公園下の交番で聞いてみて」と言われ、
キュンキュン泣くフルルを抱きしめたまま、交番までの坂道を下り
おまわりさんに病院を調べてもらいました

地図をコピーして、道順をとても親切におまわりさんは教えてくれたんだけど
まったく知らない土地なうえに、辺りの道路は花見客の交通混雑を
少しでも緩和させるために、一方通行規制がされてるんだよ
ましてや、フルルを抱いてパニックになってるアタシ、
道順がうまく頭に入らず、ちゃんと病院へたどり着けるかどうか…


それでもどうにか20分ほど車で走ると、病院はありました

獣医さんは、フルルを一目見ただけで
「あっ!折れちゃってるね」と一言
レントゲン撮影には サクっと折れてしまったフルルの手首の骨が
写し出されていました

泣いたところでどうにもならないんだけど、
後悔の念で、涙が止まらなかった


自宅から400㎞も離れた長野県での骨折です
「ここで今から手術することも出来るけど、入院は出来ますか?」
獣医さんにそう聞かれたけど、こんな遠いところで入院なんて…
アタシが躊躇していると、

「この種類の骨折であれば 今すぐに手術という緊急性はないので
 応急処置をしておきます 明日にでも地元の病院へ行ってください
 若いし、すぐに骨は再生しますから大丈夫ですよ」

獣医さんはそう言ってくれた

痛み止めと抗生剤の大きな注射をしてもらったフルル
     
右前足は、ガッチリと固定されちゃった…

病院を出てすぐにブリーダーさんに電話しました
みんなが頼りにしている「困ったときのSさん」です
状況を説明している間も 泣けてきて泣けてきて…

ブリーダーのSさんは「大丈夫だから」と励ましてくれました

どんな折れ方しちゃったのかにもよるけれど
手術しなくても固定だけでうまく骨が再生してつながる場合もあるよ
あわてて地元の病院へ行かなくても大丈夫だから
車とばして帰らなくていいよ、あわてて事故ったらそのほうが危ないよ
痛み止めが効いてくると、元気に走り出すよ

いろんなアドバイスをもらって
やっとアタシもここで少し落ち着きました

しばらく病院の駐車場でフルルの様子を見ていると
痛み止めが効いてきたのかSさんの言うとおり、
フルルはゴソゴソ、モゾモゾし出したの
目の輝きも 違ってきました
さっきまで半開きでちょっとうつろだったのが、お目目パッチリに

すると、ルンナも元気になりました
ルンナ、落ちたフルルの悲鳴を聞いたとき キャンキャンと鳴き声をあげて
それからずっとフルルのことを心配そうにクンクンしてたんです

時間は AM11時になろうとしてました
この時間から家路についたところで 地元の病院の診察時間には間に合わないし
家にはクレートもサークルもないから じっとさせとくことも出来ない
ならば抱っこしておくほうがフルルにはいいかもしれないな、と思って
ずっとオカンが抱っこしたまま、もう一度桜の公園下へ戻り
昼食をとってから 高遠をあとにし、休憩を頻繁にとりながら
夜中に帰宅しました





家に帰りつくと、ルンナもフルルも信じられないくらいに元気で
フルル、不自由な右足を上手にかばって ルンナを追いかけて走るの
これにはアタシ、またまたビックリしました
おちっこもうんPも 上手にしゃがんでできるんですよ

痛み止めのせいで こんなに走り回ってしまう
まさかと思ってたベッドの上にも 器用に飛び上がってしまう
上がったらまた飛び降りようとする
ベッドの部屋へは、即、出入り禁止


そして日曜日の朝一番に、かかりつけの病院へ連れて行きました
もう一度そこでレントゲンを撮り、血液検査をし
アタシは「手術しないですむなら、毎日通院してもいいからそうしたい」
と、その旨を伝えました

結果…

フルルの足の骨のためには やはり手術が必要とのこと

担当の先生からとても丁寧な説明をしてもらいました
固定だけで骨がつながるのを期待するには、
折れた場所があまりにも悪すぎるのです
例えば、手首と肘の真ん中辺りの骨折なら固定でも治りやすい場所
でもフルルは まるまる手首の関節のところが折れてしまってて
そこは完全固定がしにくい場所だそうです

仮に固定できたとしても、絶対に動かさないようにしなければならない
それが家庭で出来ますか?

1頭飼いならまだしも、うちにはルンナがいて
若い2匹は絶対にじゃれ合って、走り回って、絡まりあって遊ぶでしょう
長野から戻った夜がそうだったんですから

かといって、フルルだけを家の中で隔離しておくわけにもいかない

まだまだこれから長いフルルの犬生を考えて
きっちり確実に治ってもらいたいから
プレートでの固定手術することに決めました



フルルは今、動物病院の中でひとりっきりなんです
どんなにか心細い思いをしてることか
ひとりになったことなんてないのに
アタシの側を絶対に離れないフルルなのに
フルルが可哀そうで可哀そうで

後悔と自己嫌悪 すべてあとの祭り

ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、
フルル、ごめんね
おかーちゃんが悪かったよ
ちゃんとバッグのフックにリードのフックをひっかけてれば
こんなことにはならなかったのに…
ごめんね、ごめんねフルル

そしてルンナ…
何かがおかしいと感じ取ってるんです
ずっとフルルと一緒だったから この子はひとりででは遊べない 
じっと伏せしたままなんです
そして時折、思い出したように部屋の中をウロウロしています
フルルを探してるんだと思います

ルンナ、ごめんね
ルンナもひとりじゃ 寂しいよね
フルルちゃん、病院に行っちゃったんよ
月曜日に手術するの
そしたら1週間も病院にお泊りしなきゃならないの
ルンナ ごめんね
おかーちゃんと フルルが元気になるのを待ってようね


長い長い文章になってしまいました
日記なので、正直に書きました
アホな飼い主です
以前、ルンナがショッピングカートから落ちて
あわてたことがあったのに また油断してしまってた
なんだかアタシには ルンナとフルルのおかーちゃんでいる資格なんて
ないような気がしちゃって…
ほんとうにフルルには可哀そうなことをしてしまいました

どうか、どうか手術がうまくいきますように



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