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2016年のアニメ第3位

2017年01月20日 | アニメ評価
我が主観たっぷりで勝手に選ぶ2016年アニメベスト10。今日はいよいよ第3位の発表です。
アニメ作品部門第3位は、昭和元禄落語心中でした。
※HPは2期のものです。1期のものはありませんでした。

三つ、絶対私より先に死なないこと

このアニメは声優がすごいアニメでした。当代八雲役の石田彰氏と助六役の山寺宏一氏。この2人の落語の演技は神業でした。完璧に落語をやこなしているのです。しかもちゃんとキャラに口を合わせて。
考えてみてください。石田彰氏も山寺宏一氏も声優です。そりゃ落語を見たり聞いたりしたことがあったかもしれませんが、落語を本格的に修行したことはないはずです(与太郎役の関智一氏はあるとか)。それなのにいきなり落語を完璧にこなしてしまいました。なんて素晴らしいのでしょうか。一流の声優には限界はないようです。
このアニメでもう1つ気にいったのは、このアニメは日本の現代史だったこと。1956年制作映画のジャイアンツ、1994年制作映画のフォレストガンプ。私はこの2つの映画が大好きです。両映画ともアメリカの現代史が描かれていたからです。映画を見ながら歴史を知る。昭和元禄落語心中も日本の現代史を描いた作品でした。
昭和初期から始まり、だんだん世相が暗くなっていく昭和10年代。ものすごい勢いで日本が発展していく昭和20年~30年代。テレビが発展していくにしたがって落語が廃れていく昭和50年代。これがきっちりと描かれていました。

このアニメの主人公は2人。有楽亭菊比古(のちの八雲)と有楽亭初太郎(のちの助六)の2人の落語家。菊比古は脚が悪く家業が継げず、追い出されるように先代有楽亭八雲の家に来ます。一方初太郎は幼いころから両親を知らない身。先代助六の成れの果ての男に育てられ、そのせいか八雲に弟子入りしたときは、すでに落語の基礎ができてました。これに芸者(というより、娼婦)のみよ吉がくわわり、物語が動いていきます。
1つ難クセつけるとすれば、助六が破門されたプロセスがあっさりし過ぎてました。もっと詳しくやって欲しかったですねぇ。

方言指導でクレジットされた豊崎愛生とは、みんながよく知ってるあいなまさんのこと? このアニメはベテラン声優が多かったから、恐縮してたんじゃないかな?

昭和元禄落語心中、私はこのアニメを2016年3位としましたが、もし低レベルだった年、例えば2011年か2014年だったら、間違いなしに1位にしてたアニメでした。2016年は巡り合わせが悪い年だったようです。

このアニメも現在2期が放送されてます。1期ではイマイチ目立たない存在だった与太郎改め助六が今回の主人公のようです。はたしてどんな話になるのか、楽しみですね。

テーマ曲部門第3位は、くまみこのED曲、KUMAMIKO DANCING(日岡なつみ&安元洋貴feat.熊出村のみなさん)でした。
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2016年4位はくまみこのOP曲でしたが、3位は同じくまみこのED曲でした。歌ってるいるのは雨宿まち役の日岡なつみ嬢とクマ井ナツ役の安元洋貴氏。そして熊手村のみなさん。熊手村のみなさんは雨宿良夫役の興津和幸氏と酒田響役の喜多村英梨嬢だと思うのですが、明記はありませんでした。
この曲は吉幾三が歌った俺ら東京さ行ぐだみたいな、表向きヒップホップなんだけど、実は日本のド田舎を自虐的に歌ってる歌でした。まちが「電波ないし 届かないし」と歌う、とナツが「Wi-Fiあるけどね」と返すフレーズは笑いました。しかし、熊手村にはWi-Fiはあるのかいな?


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