日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

『ノーベル物理学賞 真鍋淑郎氏 受賞』に思う

2021-10-06 17:27:03 | 日記
昨夜、この『MEMO』を書き始めた時、『ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏「気候モデル」手法確立 』との速報が流れてきた。
この後のニュースで詳細な経歴などが紹介されたが、『人類に貢献するテクノロジー』として、これまでの『我々の生活を豊かにする身近な物への貢献』から、『将来に向けた、地球温暖化抑止』という事へ、『受賞理由』が、大きく舵を切られた事に驚きである。『身に迫る危機』への『警鐘』なのかもしれない。

昨夜の自宅会見で、『研究者に求められるものは何か』との問いに、『好奇心』と即答されていたが、先の吉野さんなども含め『受賞』された方々は、何れも『好奇心』と話されており、『Why』『What』という『探求心』が『貪欲』で、ここから『How』へ繋げられる事が、『研究者』の『原点』であることを改めて感じた。

そして、今朝のニュースで、公式会見の模様も流れたが・・
「気候変動の影響をとどめる方法を探す」事と共に、「環境に適応することを考える必要がある」と語られていたのが印象的で、「農業やエネルギー問題など、気候変動に関わる多くの分野との関わりもしっかり理解する事も重要」とのご発言もあり、今後の『地球温暖化対策』に向けた取り組みが、単に『CO2削減』だけではなく、もっと『多様な取り組み』を急ぐ必要がある事を『示唆』されていたが、今後の『国連』等での動きに注目したい。
*+**
こんな報道を聞きながら、50年前を思い起こした。
一つは、学生時代の最後の年(1972年)に受けた、当時の富士山気象レーダーも担当しておられた、三島の測候所・所長さんの特別講和である。
この頃、田子の浦のヘドロ公害が起こり始めていた時代で、このまま『環境にやさしくない事』を続けると、富士山の雪も見れなくなる。『農兵節』の『富士の白雪ァノーエ』と歌われた事が印象に残っている。この時、富士山レーダードームの『気象データー』は、全世界でも使われている・・と聞いた記憶もあるが、これが、今回受賞の、真鍋博士だったのだろうか。
この当時から、『環境汚染(公害問題)』を、より進めた『地球温暖化』への取り組みが始まっていたようであるが、知らずのまま社会人となってしまった。
もう一つは『スパコンの先駆者』という事。『WIN 95』が普及し始めた1996年、朝日賞で『世界で最もよくスーパーコンピューターを使う男』として真鍋氏が受賞された事を知ったが、複雑な『気象データー』を『数式モデル』として『解析』するため、昭和40年代、いち早く『スパコン』を導入しておられた事に、驚きを覚えた記憶がよみがえった。
学生時代の最後、学内へOKITACというコンピューターが設置され、プログラムを自作し、反応速度の計算を行った。この時の担当教官は、たぶん真鍋さんと同齢の30代後半であったと思うが、これからの『科学技術』の進歩には『コンピューター』が必ず関わってくる。単なる『計算』だけでなく、『メモリー』に蓄えた膨大な『データー』を活用し、『シュミュレーション』が可能となる。近い将来『記憶領域』が『拡大』し、『処理速度』がもっと上がれば、『IF~THEN 』で、瞬時に『何らかの結論』が導き出せる・・・と話されていたのを思い起こした。先進のアメリカだったから、自由に使用ができる環境を得る事が出来たのであろうか。後に、富士通が『京』を発表時、昭和40年代のIBMとの開発競争の中で、計算速度から、富士通製が、NASAで『予測用に採用』との記事を見た記憶があるが、この当時から、すでに『気象解析』等にコンピューターが使われていたのであろうか。
自らプログラムまで手掛けられていたのであれば、『探求心』と共に、フローチャートの作成などで、結果をまとめ上げていく『論的思考(ロジカルシンキング)』も、より強くされたのではなかろうか。

たぶん、このあたりが『ノーベル賞』を受ける方と、凡人の『脳構造』の違いなのかもしれないが、ここへたどり着くまでの『チャンス』は、『運』もあるかもしれない。ただ、これも『強運』を引き寄せるだけの、何か特別な『力』もあるような気もしている。いち早く『自由闊達』な国へ『研究土俵』を移せたことも、大きな業績を得るための『運命』だったのだろうか。
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そして、もう一つ、真鍋博士のインタビューを拝見して、『研究者』としての『開発への思い』『信じて疑わない執念』を失わない事の『重要』な事も、改めて思い起こした。
学生時代、無機化学を教えて頂いた教授は、50代で大手電機会社を定年退社後の方であったが、将来は『水素』の世界となる。このためには『水素の貯蔵技術』を考える必要があるとの『信念』で、『金属格子』への取り込みの『研究』を続けられていたが、今、『ゼロカーボン』を考える中で、『水素社会』を先取りされての事だったのではと、昨今のニュースから思い起こしていた。現在の『大学』や『企業』での『研究体制』で、これらの事が続けられるのか・・。『成果主義』だと難しいかもしれない。

こんな事を感じての一日となった。
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今日書きかけていた『国語辞典 改訂』/『紙で調べる』/『ケミアブ』については、別途まとめ直したい。
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