日々のメモ帳

日常生活での、ちょっと気になった事や、面白かった事などメモしていきます。

阪神大震災から24年/危機管理/日本継続化計画

2019-01-16 13:50:57 | 地震
明日、阪神大震災から24年。干支は二まわり。
激動の平成も最後の年となる。
一昨日のテレビで、震災時成人式を迎えた方が、今年息子が成人式と話されていた。
何と時の経つのは早い事であろう。

阪神大震災と東北の地震。二度大きな揺れを経験した。
身の回りでは大きな被害を受けなかったが、痛ましい記憶は消えていかない。
決して忘れてはいけない事である。

昨年も大阪は『大阪北部地震』と共に、スーパー台風で大きな被害を被った。
たまたまこの期間北海道へ出かけていたので、その時の様相は知りえないが、
自然災害の恐ろしさを改めて認識させられた。

滞在先では『北海道胆振地震』があり、揺れこそ無かったがブラックアウトを経験した。
自然災害。これに伴う災害。色々と考えさせられた。

これら災害の中で、台風などの風水害はある程度の事前予測ができる。
十分な防災体制を構築しておけば、
被災、特に人的な被害はある程度軽減出来るかと思われる。

一方、地震はいつどこで起きるか判らない。
このため、事前の予知は不可能であり、事前対策は出来ない・・と。
大きな地震が起こるたびに、関係の所から発表されている。

本当にそうであろうか。

今回の通学路での被災など、
突然が大切な人の命を奪う事になってしまったが、
『想定を想定内』にする準備。
危険予知が行われていれば防げたかもしれない。

地震発生後、災害の被災状況や震源地の特定などの公表があった。
色々な情報がネット検索で見る事が出来、地震発生要因については
 「周辺のいくつかの断層が同時に破壊」との見解であった。
専門家の中でも意見が分かれているようである。

もっと早く『阪神大震災クラスの地震が起こるかもしれない』
この時何が起こるか。もう一度考えて見よう・・
としていれば、人的な被害は防げたかもしれない。

さらにこれらを見て疑問がわいてきた。
同じような事が、熊本地震、西日本豪雨、北海道胆振地震では
どうだったのか。

これだけの被災。危機があったのに
 ・政府としての危機に対する見解 ・・ リスクの見直し
 ・危機後の対策の報告が不明解 ・・ 次へ活かせない

さらには、政府としての危機にたいする指揮管理結果が見えない。

先週、文科省が地震・火山噴火予測を強化するとの記事が出ていたが
危機が迫った時の避難指示等はどうなるのであろうか。

地震が起こるたびに、気象庁から『今後しばらくは注意下さい』との
報道があるが、これで正しいのであろうか。

政府内の組織を見ると
地震に揺らがない国にするための
『地震本部(正式名 地震調査研究本部)』という
阪神大震災後に地震に関する情報を一元化して取りまとめを
行う組織があるようであるが。
ここと政府と指示を司る組織。『内閣府』?? との関係は

本来は、政府(内閣府)として情報発信すべきではないか
・・とも感じている。

内閣の重要政策に関する会議の一つとして『中央防災会議』、
東南海地震を判断する国土地理院所管?の『地震予知連絡会』など
政府内には色々な組織がある。

事前の情報解析で『地震が発生しそう』という事が判った時、
どこから的確な事前の情報が発信されるのであろうか。

Forbsのネット記事(2017/06)では
 『日本の危機管理意識が「世界の常識」からずれている』
との指摘もある。

昨年末に『国土強靭化基本計画』の見直しが閣議決定されているが、
よくわからない内容である。

国としてのリスクはPHP研究所などから『グローバルリスク分析』答申されているが、
これより先に足元の生活基盤。
さらには産業基盤維持をもっと真剣に考える必要がある。

『起きてはならない事態』を想定しないと、さらなる外敵とは戦えない。

昨年は海外でも火山活動や大地震が頻発している。
日本もはるか昔はユーラシアプレートから切り離れ、
反転する中で本州が出来上がり、このつなぎ目に伊豆の方から
大きな力が働いているとの事も、
最近読んだ本
(日本列島の下では何が起きているのか)に出ていた。

又、火山活動と地震との関係もあるとの記事も出ている。
これらが同時に発生した時の『危険予知』『危機管理』
も十分行う必要がある。

地震や火山噴火が起こるたび、
『ここにはこんな断層があって』・・と
あと出しで情報が言い訳のように出て来る。
日本は『ひょっこりひょうたん島』のように、
単にプレートの一部にある突き出た所であり、
沈む可能性もある。
本州が真ん中で割れる事もありうる・・のではとも。

ここまでの極端な想定では無くてもいいが、

『もしこのような事が起こったら』を常に想定し・・『リスク管理』
ここからの事前準備。『危機管理』をもっとすべきではないか。

何か事が起こるたびに、
『想定の範囲から逸脱し』との釈明を何度も聞くが、
たしかに『想定を想定』する難しさはある。
しかし、人命を考えると『オオカミ少年』であってもしかたない
かとも感じている。

過去会社生活の中でBCP策定作業を担当したがある。
色々な事象で、危機の想定ラインを高くすることを議論した時、
幹部から、現実の範囲内で・・との指示を受けた事がある。
何か事故が起これば、誰がそれを決めたのかが問われることになる。

このような事が、今の政府内では議論がなされているのであろうか。

ついこのあいだも、北海道のブラックアウトではないが、
中部電力で電力不足があり、電力融通を受けたらしい。
ちょっとした寒さだけで『想定を超えた事態』も起こっている。

これら『想定を想定内』にする作業は
『内閣府』の危機管理担当部門だけでは出来ないかと思われる。
中央省庁業務の縦横をつないだ『縦割りでない』組織での
計画具現化が急がれる所である。
さらには民間のBCP等とのリンクをさせた対策も必要かもしれない。

自然災害はいつ起こるか判らない。判断を待ってくれない。
このために、
もう少しリスキーな事態も想定に入れる必要もあるのではないか。

九州で火山が大噴火すれば、『島原大変肥後迷惑』ではないが
現代では、飛行機が飛べず、降灰で鉄路や道路も使用できない。
日本全体の問題となる。電気の供給も危ぶまれる。
今年の台風も
スピードが遅かったらもっと大変な事だったと言われている。

NHKスペシャルなどで都市型災害のCGが時々放映され、
各市町村からも公開されはじめているが、
自らどう生き抜くか、自然災害を見据えながら考える必要がある。

『阪神大震災の日』を迎えるにあたり、
もう一度自分自身でも真剣に『危機』を感じ、考えるなかで、
『想定』を高くすることが重要と感じている。

『平和ボケ』もテポドンで目を覚ますことになったが・・、
 もう忘れかけている。
同じように『災害』も時間と共に忘れ去られる。
 常々思い起こし『危険』を思い返す事が重要である。

このためにも・・
各関係機関も『想定を高くする』意識だけは持ち続けてほしい。

そして
政府から災害時に備えた危機意識を周知徹底させるとともに
危機想定を繰り返す中で、減災、免災に向けた
事前対策を急いでほしい。

このためには人が必要である。
経験を積んだ地域の応援を得ながら、危険個所を探し出し、
『被害を想定内』に収められるように対策をお願いしたい。


<参考>
 ・2018 年6月18日大阪府北部の地震の評価
   (地震調査研究推進本部 地震調査委員会)
 ・(産経新聞)【大阪北部地震】「活断層が動いたとはいえない」
    地震調査委が見解 (2018.7.10 22:28)
 ・2018年6月18日大阪府北部の地震震源過程・地震動(京都大学防災研究所)( 
    土木学会地震工学委員会
    大阪府北部の地震の調査報告会 2018年7月23日

<MEMO>
北摂地域を走っているとまだブルーシートがかかった屋根が見受け
られる。
工事の方にお聞きすると、台風前の地震での被災もまだ修復できて
いないとの事。

今回の大阪北部地震では、震源に近い高槻、茨木、枚方の被災が
ニュースにでで来ることが多いが、豊中の野畑や緑丘方面、熊野町
などでも被害を受けたお宅が見受けられる。
西緑が丘にあるイオンは1ヶ月近く専門店街は閉まっていたとの事。
緑丘周辺のマンションでは、棚から食器がぜんぶ落ち、阪神大震災
の時よりきつかったのではと話されていた。
地震計が設置され、きっちり測定できた箕面市粟生外院の
「震度6弱」に近い揺れだったのかもしれない。

今回の地震後自宅内の確認を行った所、
食器棚やピアノが数センチずれており、冷蔵庫一番下の引出レール
が外れたり、部屋のスライド式扉のストッパのバネが反対方向へ外
れてしまうなど、不思議な現象が起こっていた。

その時自宅にいなかったので詳細は判らないが、
どうも阪神大震災の時の、最初小気味なガタガタ、そのあとユッサ
ユッサで振り回されるような揺れではなく、
重い物が動いている事から、達磨落としのように瞬間的に地面が
動いたような気がしている。
方向も今回は東西方向に近く、前の南北方向と異なっているので、
我が家での被害は免れたのかもしれない。
高槻で車を運転しておられた方も、追突されたような衝撃と話され
ていたが、一瞬の大きな揺れが、ブロック塀や屋根の倒壊を引き起
こしたようである。

どこの断層が動いたかは不明との事であるが、今回の地震報告に
記されていた上町断層帯の北側にある佛念寺山断層との関係は
どうなのか心配である。
もし斜めに断層が入り込んでいれば、震源から離れた所でも大きな
被害が出てきてもと愚考している。

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