コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

秋の風景

2010-11-01 22:33:35 | 
今日は朝から昼に掛けて急速に天気が回復しました。
気持ちいい!

本日は桑島さんと一緒に来客の案内役。

山梨県から、車椅子の高校1年生が、ご両親と一緒に学校見学に来てくれました。
言語文化学科を受験したいのだけれど、実際に不便はないか、確認。
一人では来られないので、オープンキャンパスのときに、と言うわけにも行かないようです。

1年生、と言えば、先日の靜高生も1年生でしたね。
みんなしっかりしてる。


さて、人文棟までは自動車で上がってきてくれたので、まずは玄関横のスロープを使って館内に入ります。

小さな段差は至る所に存在。
ただ、慣れっこの様で、力強く乗り越えてしまいます。
むしろ問題だったのは、スロープの出入りのためにつけた屋根を自転車置き場と勘違いして駐輪中とか。
 

何考えてるんだ、と思うのだけれど、実際、駐輪場の場所が分かりにくくて、駐車場含め、困ったバイク・自転車は多いです。
なんか、車いすマークが ORZ にみえる。
まさか、自転車乗りのマークだと思ったんじゃないよね???


エレベーターを使って2階~4階の教室、大講義室を一回り。
ドアが開いていると廊下が狭い、車いすで入れるトイレが一階にしかない、などなど、いままであんまり気にしてなかった問題点がわんさか出てきますが、本人たちは何とかなると言う姿勢。
強くなったんだろうなぁ。


教室からやっと富士山。


雲しか見えない?

いえいえ、ちゃんと見えてます。



お昼が近づいてきたので、2コマ目が終わる前に食堂へ行きましょう、と言うことに。

で、さて、人文の学生がよく使う2食って、車いすでどうやって行くんだ???

正解は……。
入れません。

グリルなら自動車で行ける、ということで、そっちにしたんですが、ここも、狭い入口、大きな段差。


一々1食まで行くわけにもいかないので、弁当か人文ショップで買うか、と言うことかなぁ。
でも、人文ショップに行くにも一旦外に出ないといけないのだよねぇ。

中々色々困難がある物です。


細かい「バリアフリー」状況の問題点は色々見つかったんですが、ご両親もご本人も、何とかなる、と。
一番のネックは、学内移動。
「健常者」の学生でもきつい、休み時間の移動をどうするのか。
それから、寮に住みたい、と言うのだけれど、寮と人文棟の往き来って、相当大変じゃないかな。
アパートに住むにしてもかわらないけれど、大谷街道の交通事情を考えた時、ホントに大丈夫かな、と思ってしまう。

もちろん、今まで前例がないわけではないので、そう言う人たちもしっかりやっていける方法があるんだろうけれど。

最初から、あらゆる事態を想定して準備しておくことなんてできっこない。
しかし、こうやって、新しい何かを迎える時、今まで気にしてこなかった問題点がはっきりする。
はっきりしたら直せばいい。

多分、万事、そういうことなんだろう。

頭の中で考えれば「わかる」ことだけれど、少し一緒に歩いて、やっと腑に落ちた様な気がした。



グリルで解散後、天気が良くなったのでちょっと散歩。


あぁ、アケビ、食べないうちに終わったねぇ。
見事なキノコ。利用法はないのかな。


ジェリービーンズの木?




イヌマキの実です。
こんなの。

紫まで熟すとそこそこおいしいらしい。
の方が種で、こっちは毒だと書いてあるけど。
食べたことがないのは、実家の近くに無かったからだろうな。
静岡ではそこそこ見かける。
大抵は果樹園の周りに生け垣の様に使っている。

そしてそして、本日のメインは……





特等席の富士山。
午前中教室から見た時は何処まで雪があるのか分からなかったけれど、まだほんの少し。
これからどんどん白くなっていきます。

秋も後半戦。

これは、法師ゼミですかね。ピンぼけだけど。


春夏秋冬、本当にたのしい構内。
でも、車いすの人たちは、こうやって歩き回って自然を楽しむわけにはいかないのだよね。
それを「かわいそう」と簡単に言ってしまうつもりもないけれど、やっぱりなんだか申し訳ないなぁと思ってしまう。

実際に、今日の生徒が、あるいは、同じような人が、ここに入ってきたら、何を伝えられるんだろう。





昨日で一段落。



次は学祭!

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