コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

季節の変わり目に。

2011-02-04 11:03:42 | 
今日で、2010年度の授業は終了です。
試験や補講はまだあると思いますが、私は水曜で終了しました。
ただし、図書館の展示の片づけがあるので、大学院の授業は18日まで。
授業のレポートは22日(火)が〆切です(卒業学年の学生は10日)


授業の総括はあとでするとして、入試の話。
2/2にセンター試験を課す推薦と一般入試の出願が締め切られました。
一般入試の出願状況が公表されています

言語文化学科は
前期 募集定員:47 出願者数:177 倍率:3.8
後期 募集定員:14 出願者数:132 倍率:9.4

です。

昨年度以前のデータはPDFでこちらにあります。
去年は、
 前期 出願:104 受験:88 合格:58 入学:48
 後期 出願:241 受験:73 合格:18 入学:14

募集定員(47・14)は変わっていません。

単純にいって、前期日程が73人増、後期日程は109人減、合計すると36人の減少と言うことになります。


これから何を考えればいいのか……。

去年の記事を見てください。
だいたいのことはここに書いてあります。

過去5年分の数字も掲載してありますね。
近年、地元国立志向が強まる中で、色々流動的になっているのがよく判ります。
これを見ると、前後期とも、07年度のレベルに戻った、と言う事のようです。

去年は前期日程で出願したのに受験しなかった人が16人、合格したのに入学しなかった人が10人いました(前者16名の中には推薦で合格した人がかなり含まれています)。
後期日程では7割以上が受験していません。
この人たちは、既に第一志望の大学に合格した、と言うことでしょう(勿論、この中にも、推薦や前期で言語文化に合格した、と言う人が含まれます)。
それにしても後期が“狭き門”になってしまったので若干敬遠されたかも知れません。


さて、現在の入試の仕組み上、前期日程は第一志望、と言う傾向があります。
それが70人以上増えたのは、07年に戻った、とはいえ、やっぱり悦ばしいことです。
法学科のような爆発的な増加(原因は法科大学院の健闘??)ではありませんが、殆ど変化のない社会学科、減少した経済学科と比べると、単純な流動ではない原因があるのかな、と言う気もします。
そして、入試問題の個性がその出題主体である言語文化学科の個性でもある、と言うことが認知されてきたんじゃないかと……。


と、まぁ、あとは詳細な分析が必要なことなんですが、私としては、“総合問題”が認知されてきたのではないかと思っています。正直、初期の“蛮勇”とも言える野心的な問題から、最近は随分穏やかになってきているので、“対策可能”になってしまったのかなぁ、と言う残念な気持ちも少しありますが、入学後の学生達や知り合いの高校教員たちからも肯定的な意見を多く聞くので、やろうとしていることは間違っていないぞ! と言う気分にさせられます。

入試改革だけでなく、言語文化学科では、情報意匠論・静岡の文化という、地域と関わる特徴のある授業を展開しています。特に情報意匠論は県内のTV番組でもおなじみの平野雅彦先生が担当し、露出も多いため、学生達にも人気です(来年度から他大学でも授業をもたれるそうで、「彦星先生の授業が受けられるのは人言だけ!」ではなくなってしまいましたが)。

また、人言の学生達は、活性化プロジェクトを立ち上げ、オープンキャンパス大学祭を通じて、自分たちの学びについて、自分たちの手で発信も始めました。
昨年度の大学祭では、読売新聞の採用担当、原田康久さん、卒業生であるベネッセの木下学さん(学部共通科目の講義も大好評だったそうです)、中央公論新社の名倉宏美さんをゲストに、言語文化学科で学ぶことと、就職について、熱いトークも行いました

こうした取組は、すぐに効果が現れる物ではありませんので、今年の出願者増とは繋がらないのだと思いますが、少なくとも、入学してきた学生達が、「入っては見たけれど……」と言うことにはなっていないぞ、と言うことは確認できるでしょう。


まだまだ発展途上。
伸びしろたっぷりの学科です。
色々問題を抱えているのも事実です。

しかし、入学した人たちをがっかりさせないだけの充実したメニューを揃えているのは確かです。
それを本当に良い物に仕上げていくのは学生達。


なんか、受験生向けメッセージみたいになってしまいましたが、4月に笑顔でお会いできますように。

楽しみに待っています。

そうそう。
この春入学する人言の学生の内、十数人は私が“担任”です。
良いんだか悪いんだか判りませんが、よろしくです。


+++++追記+++++

昼休みにお会いした法学科某氏の分析では、法学科の志願者急増は偏差値の下落と連動しているのではないかと。

基本的に、受験者数が増えれば上の方にはかなり“学力”の高い受験生がいるから前期でも後期でも増えるに越したことはないんだけれど、下に増えられても……。
前期日程が私学第一志望者の第二志望になってると言うこともあるのかな。
この辺は言語文化でもチェックが必要だと思う。

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