コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

色々モンダイ。

2011-02-26 00:10:01 | 
国立大学前期日程の試験が終了しました。

私は一日、本部詰めでした。

で、一番関心があったのは、もちろん、言語文化の総合問題。

問題文の出典は、1が、大谷泰照『日本人にとって英語とは何か』、2が、石原千秋『読者はどこにいるのか 書物の中の私たち』でした。

1番目の本は読んだことがなかったのですが、言語文化学科で学ぶ心得のような物が伝わる良い文章が選ばれているので、答案の書きにくさはあると思いますが、志を書けばいいのかなぁ、とおもいました。
現役学生にも読んで欲しい文章です。

で、2番目なんですが……。
これは、私の手元にもあります。
で、この設問には疑問が出そうだな、と思いました。

ただ、石原さんの言い方を借りれば、「問題はまちがわない」。
問題文として引用された部分と問いかけの文章とを読み解いて、求められている答えを書けばいい、と言う話です。
それにしても、受験生も現役の学生も、この本もちゃんと読破しておいて欲しいです。


2問並べてみて、私は正直、もう少し冒険して欲しかったなぁ、と思っています。
昨年、村上春樹のイスラエル演説を使ったのも(その問い方も)、私は疑問に思ったんですが、案外そう言う出題に好感を持った受験生も居たのかも知れません。
受験生や指導者達はどう思うのか、ちょっと解らないんですが、「言語文化学科で一緒に学びたい人」を問う問題として、これで良いのかなぁ、というのは正直のところ、あります。

大学としては、総合問題を無くして国語に統一したい雰囲気も伝わってくる中、我々はもっと積極的に、学科の“アドミッション・ポリシー”というのを主張した方が良いと思っています。


この辺のことは今後もしつこく書きます。




夜になって、前に講師でお世話になった異業種交流会、ベントレの定例会、「アフリカ、ストリートチルドレンと過ごして~ルワンダ協力隊員の報告~」(内藤久美子)を聴講。

ホットなルワンダ情報に期待していたわけではないんだけれど、こういう話を聴きたかったのでもない。
先日の大学の地域シンポでも似たような感覚があるんだけれど、政府系の“開発援助”のうさんくささの方が気になってしまう。
“発展途上”の人々に対する、そして、帰国後の日本に対する、類型的な感慨も、現地での活動も、成果は成果としてとても立派なんだと言うことは尊重したいけれど、“異文化”接触の考え方には大きな疑問がある。
この人達は、“文化”と言うことをどう捉えているんだろうか。

私の質問の続きがちゃんと理解して貰えればいいんだけれど……。

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