コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

ソウルフード

2008-10-21 00:06:54 | 
土曜日にあった静岡大学公開講座 「英語圏を味わう~「食」を通して触れる文化と文学~」は、ほんとに楽しかった。
それぞれに興味深く、沢山書きたいことがあるのだけれど、私にとって、一番驚き、感心したのはRedfordさんの話、「Food Culture and American Fiction」だった。
このタイトルからだけでは、何のことを話したのか見当がつかない。

彼はまず、準備不足をわびながら、自分の生まれ育ったアメリカ南部に特徴的な食べ物についてネットで調べ、家族に電話で意見を求めたという話をした。

枕に使ったのは、Ben Picks Ten: Southern Comfort Foodsというブログ記事だ。Ben氏の好む南部らしい十品目が紹介されている。
Redfordさんは、それを画像入りでおもしろおかしく説明してくれた。

ちなみに十品目とは、

 1. Grits.
 2. Cornbread.
 3. Butter beans.
 4. Okra.
 5. Greens and beans.
 6. Iced tea.
 7. Coca-Cola.
 8. Chess pie.
 9. Melons.
 10. Goo Goo Clusters.

   And now the bonus:
 11. Salt.


理由やコメントは前のリンクを読んで下され。
知らない食べ物もあるし、我々にもなじみの物もある。
しかしどうやら食べ方が違う。

そうして、聴いたことならある食べ物達。

CornbreadとMelonから私が連想するのHerbie Hancockだ。

CornbreadはもちろんLee Morganなんだけれど、このHerbie Hancockの泥臭さはえらくかっこいい。
そしてWATERMELON MAN
やぁ、かっこいいビデオありすぎ。これとかこれ!!とか。

おぉ! これだこれだ。必見!!

あるいは、“Blues Brothers”でAretha Franklinが働いてた店とか(懐かしいけど食べ物映らないな)。

ブラックミュージックと一緒に出てくるたくさんの食べ物が、実際にどんな背景を持っているのか、なんて殆ど考えたことがない。
ソウルフードとは、なんだったのか。

「Greens」葉物野菜の意味。豚の腸の意味。

Redfordさんは続いて“Invisible man第十三章の、ヤムイモ(実際にはサツマイモだとか)のシーンを引いて説明する。
五十年以上前のアメリカ。
南部出身の黒人のアイデンティティと食。
不覚にも、このシーンは泣けた。
差別と、コンプレックスと、食。

ふかいなぁ。

娯楽じゃすまないなぁ、と思った。

続き熱望!!
スノドでコーンブレッド食べながら、聴きながら、Redfordさんの話を聞きたい。



他の話はまた後で。

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