母のおしえ

うん、うん。わかります。そうですよね、そんな時どうしたらいいのかな？
話を聞きながらしばし雑談し、いつも通りエネ調整に入りました。

すると同時に、ふわっと巨大な〝かつお節削り器”が手のひらの下に出現しました。
えっ？　ひょっとして先ほどあれやこれや話を聞いていたけれど、
この女性はそのお話し通りに、一生懸命自分の心身をかつお節のように削ってダシとなり、
つるの恩返しのように、自分の羽を抜きながら、周りのひとのために尽くしているっていうことかな？？？

さっきあれこれ言ったけれど、そういった魂磨きもあるのかもしれない。そう思いながら調整を終えました。

「かつお節が出てきました。かつお節のように、自らを削って尽くしていらっしゃるということでしょうか？」
とお話しすると、

「え！かつお節なら今ちょうど食べているところですよ。昨日も削って食べました。偶然母がなまり節を送ってくれたので、お醤油をかけたり、サラダの上に乗せたり、まだ少し残っていますよ。すごく美味しいですよ♪
それじゃあ何？確かにこれまで身を削るくらいの思い入れがありましたが、今は自分を削っている方ではなく、ありがたく身も栄養分もいただいているってことじゃないですか。悲劇のヒロインみたいになっていたけれど、冷静になってみれば確かにいただいていますね♪あれこれ言って申し訳なかったな。」
そう言って明るく笑い彼女は帰っていきました。

かつお節は母の無言の教え。尊く美味しい教えですね。