感謝詣で

昔からおつきあいがある方々の間では、「トイレの神さま」の話がかなり話題になったと聞いたことがあります。
それは同じタイトルの歌がヒットしたずっと前のこと。

初対面の女性に、
「トイレの神さまがおウチにいらっしゃいますよ。たまには美しいトイレットペーパーをご奉納代わりにお使いになったらいかがですか？」
とお伝えしたことがあったのです。
お話を伺うにその女性、なんと毎回トイレに入る度、トイレの神様への感謝状を読み上げることが習慣になっているそう。そのお宅のトイレの壁には神さまへの感謝の言葉を書いた紙が貼ってあるというお話でした。

その後その感謝状がコピーされ、色々な人の手元に伝わったとお聞きしました。

わたしは、そうたくさんの方にお会いするわけではあありませんが、その方々を守っていらっしゃる存在には毎回さまざまな伝言をお預かりしています。
それは言葉だったり、言葉ではなく突如起きる出来事だったり、静かな見守りだったりしますが、今までお会いした方々にはすべて守っていらっしゃる存在がおありでした。その守っていらっしゃる存在。その存在がどこにいらっしゃるのか？

それはそのご本人が習慣にしていること。習慣にしている言葉の中に宿っていらっしゃる。
ふつうに続けてきていることの中に、存在していらっしゃいます。
当たりまえすぎて気づいていないかもしれませんが、
気づかないうちに宿っていらっしゃいます。

毎日あたりまえに続けられていられるもの。それもあたたかいかみさまの計らいなのでしょうね。