見積書

以前勤めていた会社のOB・OG会が、初めて先日行われたのだそうです。

高校を卒業して就職し、その会社には26歳まで勤めた。
それなりに一生懸命働いてきたつもりだったけれど、
会ってどうしても謝りたい上司がいる。
当時ある資料の作成を任せられ提出したのだけれど、それがすべて間違っていた。
それに気付いた上司が、遅くまで残って全部やり直してくれたのだけれど、私にはその事を一言も言わなかった。
会社を辞めて何年かして、そのことを偶然に聞いた。

何年経っても申し訳なかったなという思いがあり、今回その上司に会いやっと謝ることができたのだけど、ご本人はまったく憶えていなかった。

若い頃は、恋にしても仕事にしても失敗が多かった。
自分がそうだったのだから、娘のことにも口を出さずに、ただ聞く事にしている。
失敗したからこそわかること、得られることはあまりに多い。

激しい毎日を過ごし、熱い思いをしてきたからこそ、穏やかな今がある。
通り過ぎればすべてが良かった。

「上司はその時のことを全然憶えていなかったけれど、私が話かけたことをとても喜んでくれて、会話も弾み、楽しい時間を過ごせました。」
そんなお話しでした。