ながーい歩み

調整中に浮かんできたのは、１匹の亀の姿。
「あの時のカメです。お礼を言いにきました！」
と言っているけれど、、。

調整が終わった後、
「亀が出てきましたが、亀に何か心当たりはありますか？『あの時のカメです！』と言ってましたけれど、、」
と伺うと、しばらく考えて、、
「亀っていうと、Y公園で一度散歩中の亀に会ったことがあります。その亀しか心当たりがないんですが、、」
とおっしゃる。

それは3歳になったばかりのお孫さんとY公園で遊んでいた時のこと。
急にお孫さんが走りだしたので慌てて追いかけたら１匹の亀が歩いている。
飼い主さんが一緒にいてお散歩中とのこと。

なんせ亀は歩みが遅い。
亀のお散歩につきあいながらしばらくお話しをした。

転勤族でいろいろな所に住んできたけれど、どこに行ってもこの子と散歩をしているとみんなが声をかけてくれる。
10年ぶりに今またこの場所に住むようになったけれど、先ほど声をかけてくれた人は10年前にもこの公園で声をかけてくれたんだそう。
この亀のまさお君（←亀の仮名）がいればどこにいても寂しくない。
可愛くて可愛くて一緒に寝ているけれど、自分の不注意でまさお君がベットから落ちてしまいケガをした時には近所にはカメの診察ができる獣医さんがいなくて、東京の主治医さんの所まで通ったことも。
どこかこの近所にまさお君と散歩できる公園がありませんか？、、等々。

残念ながらその後、亀のまさお君と飼い主さんには会えていないんだそうですが、
お孫さんとまさお君を見守りながらお話しした日は、何か特別な一日に思えた。

きっと亀のまさお君も楽しかったのでしょう。
カメ時間はゆっくりですからネ！

一緒に遊んでもらった時間のお礼を言うために、
ゆっくりゆっくり時間をかけて、エネルギーに乗ってやってきたのでしょうネ。