◇8月5日(金曜日)くもり
交流試合・皇子山球場
巨人対近大
久しぶりにきた皇子山球場はきれいになっていたし、両翼100m、中堅122mのサイズはリニューアル後、広くなったのではないか。久しぶりということなら、近大の試合を見るのも久しぶり。全国大会に出場しないと関東の人間には見ることが難しい。調べてみると09年春以来、優勝から遠ざかっている。このシーズンは中後悠平が2年でMVPを獲得し、藤川俊介(阪神)が外野手で4回目のベストナインを獲得している。
エース・中後が国際大会のたびに全日本に選ばれているのを見れば、ますます強くなっていてもいいはずだが、勝ち切れない。その理由はこの試合を見て何となくわかった。打ち方、投げ方がよくない選手が多いのだ。
中後は「左サイドスローで150キロ」という稀少価値が評価されているが、相変わらずコントロールが安定しない。序盤は下級生のときのように腕をブンブン振り回さず変わったのかなと思ったが、打たれ始めると力みはじめる。ストレートが右側(左打者の内角)と高めに抜け、ちょうどひと回りした3回につかまる。
鬼屋敷正人、伊集院峰弘、和田凌太の二塁打など5安打を喫し5失点。伊集院と和田の二塁打はストレートを打たれたもの。ストレートが評価されている投手が、ストレートを育成選手に完璧に打たれる――ドラフト1位候補だけに辛いものがある。課題はフォーム。右肩が早く開くクセを直さないと、稀少価値だけではもたなくなってくると思う。
よかった選手をざっと挙げよう。
◇岸敬祐(24歳・投手・左左・180/75)関西学院高→関西学院大→四国九州IL・愛媛→10年育成ドラフト2位
◇田中太一(18歳・投手・右右・179/77)大分工→10年ドラフト3位
◇伊集院峰弘(23歳・三塁手・右右・177/80)鹿児島実→06年高校生ドラフト4巡
◇白井浩樹(近大4年・投手・左左・178/70)京都外大西→近大
8回に近大5番手として仲岡という左腕がマウンドに上がったが、近大野球部HPのメンバー表には名前が載っていない。馬力型の面白い投手だと思った。
また、肩だけなら原田廣大(3年・捕手・右右・172/69)がイニング間1.87、1.88、1.91秒と、3回2秒切りを達成している。バッティングが非力なのが残念だが、選手は一芸に秀でると、他も頑張る傾向にある。ヤクルト・宮本慎也型の晩成タイプかもしれない。
交流試合・皇子山球場
巨人対近大
久しぶりにきた皇子山球場はきれいになっていたし、両翼100m、中堅122mのサイズはリニューアル後、広くなったのではないか。久しぶりということなら、近大の試合を見るのも久しぶり。全国大会に出場しないと関東の人間には見ることが難しい。調べてみると09年春以来、優勝から遠ざかっている。このシーズンは中後悠平が2年でMVPを獲得し、藤川俊介(阪神)が外野手で4回目のベストナインを獲得している。
エース・中後が国際大会のたびに全日本に選ばれているのを見れば、ますます強くなっていてもいいはずだが、勝ち切れない。その理由はこの試合を見て何となくわかった。打ち方、投げ方がよくない選手が多いのだ。
中後は「左サイドスローで150キロ」という稀少価値が評価されているが、相変わらずコントロールが安定しない。序盤は下級生のときのように腕をブンブン振り回さず変わったのかなと思ったが、打たれ始めると力みはじめる。ストレートが右側(左打者の内角)と高めに抜け、ちょうどひと回りした3回につかまる。
鬼屋敷正人、伊集院峰弘、和田凌太の二塁打など5安打を喫し5失点。伊集院と和田の二塁打はストレートを打たれたもの。ストレートが評価されている投手が、ストレートを育成選手に完璧に打たれる――ドラフト1位候補だけに辛いものがある。課題はフォーム。右肩が早く開くクセを直さないと、稀少価値だけではもたなくなってくると思う。
よかった選手をざっと挙げよう。
◇岸敬祐(24歳・投手・左左・180/75)関西学院高→関西学院大→四国九州IL・愛媛→10年育成ドラフト2位
◇田中太一(18歳・投手・右右・179/77)大分工→10年ドラフト3位
◇伊集院峰弘(23歳・三塁手・右右・177/80)鹿児島実→06年高校生ドラフト4巡
◇白井浩樹(近大4年・投手・左左・178/70)京都外大西→近大
8回に近大5番手として仲岡という左腕がマウンドに上がったが、近大野球部HPのメンバー表には名前が載っていない。馬力型の面白い投手だと思った。
また、肩だけなら原田廣大(3年・捕手・右右・172/69)がイニング間1.87、1.88、1.91秒と、3回2秒切りを達成している。バッティングが非力なのが残念だが、選手は一芸に秀でると、他も頑張る傾向にある。ヤクルト・宮本慎也型の晩成タイプかもしれない。