団塊のしっぽが綴る ありのままの田舎暮らし

躊躇いながら近づいてくる未来と、静かに佇む過去のはざまで。

入浴中にヤモリ。

2017-06-30 | 日々のこと。


ヤモリの可愛い手(足?)。
お風呂からあがって、急いでカメラを持ってきたのですが、半身は隠れてしまいました。



昨夜、お風呂に入っていたら、
視界に何か動くものが・・・?

窓ガラスに、外側からヤモリが貼り付いていました。

ヤモリなんて、こっちに住むまで見たことが
ありませんでした。

爬虫類も両生類も、
どちらかというと、ご遠慮したい。
でも、ヤモリの足ってよく見ると可愛いんですよね~♡

触るのはまだ無理ですが、
これなら家の中に居ても平気です。
家を守ってくれるから家守(ヤモリ)なんですよね。
夫は嫌がりますが。

そういえば、ナメクジを見たときには
鳥肌が立ちました。
もちろん、気持ちが悪くて、です。
今は、割り箸でつまみ出して塩をかけてしまいます。

そうそう、ナメクジを寄せ付けない、
いい方法を教えていただきました。
コーヒー豆の出がらしを、家の周りに撒くのです。
効果てきめん。
ぱったり姿を見かけなくなりました。
お試しあれ。




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夫は,料理上手な「高等遊民」(?)

2017-06-28 | 日々のこと。


近くの山里から山菜を採ってきて、山菜ちらし寿司を作りました。



漁港に揚がったばかりの魚介で、ブイヤベース風に。レストランみたいでしょ?


二年前に、フジテレビで「デート~恋とはどんなものかしら」
という、ドラマが放映されました。
ご覧になった方、いらっしゃるかしら?

主演は、杏さんと長谷川博己さん。
杏さん演じる高偏差値の理系女子と、長谷川さん演じる文系のニート男子が
繰り広げるラブコメディです。

ドラマの中で、長谷川さんは自分のことを「高等遊民」と、
称していました。
それを聞いて、そういえば昔、そういう言葉があったなぁと、
懐かしく思い出しました。
そして、閃きました。

「それって、まさに家の亭主のことじゃん!」。

夫は、傍から見たら順風満帆としか思えなかったサラリーマン人生を
ある日突然あっさり捨てて、起業しました。
そして、上手くいきませんでした。
優秀な野球選手が、必ずしも優秀な監督になるとは限らないように、
優秀なサラリーマンだったからといって、優秀な経営者にはなれないのです。

幸い借金は一銭もありませんでしたが、蓄えていたお金はみるみる減っていき、
これ以上はもう無理!という時点で、両親が亡くなり空き家になっていた実家に
Uターンを決めたのです。55歳のときです。
事情を何も知らない夫の姉達や親戚、幼馴染み、近所の方たちは、
諸手を挙げて歓迎してくれました。
本当のことなど話せるはずがありません。
私も何も話しませんでした。

心機一転、新しいステージで新しい仕事を見つけてくれるはず。
そう思っていた私は甘かった。
夫は以来、高等遊民として悠々自適(?)な人生を送っている。
なまじ、わずかな親の遺産があったから、なまじ、私がやり繰りしたから・・・
決して裕福ではありませんが、何とか人並みの生活ができてしまいました。
今は、晴れて(?)つましい年金生活者です。

夫の名誉のために付け加えますが、決して怠け者でもないし、
グウタラでもありません。
生活態度はどちらかというとストイック。
朝早く起きて、家事はほとんどやってくれますし、家庭菜園や庭仕事も
一生懸命。集落の役員も引き受けています。
読書家ですし、毎日のウォーキングも欠かしません。
料理の腕前はセミプロ。上の写真のご馳走は夫が作りました。

夫が仕事をしないのには、何か深い理由があったのかもしれません。
私には言いたくなかったのかもしれません。
そう思うことにしました。
夫には夫の人生があります。

だけどさ、
私の願った人生はどうしてくれるのよ?
リタイアしたら、年に一度は夫婦で海外旅行に行って、
その間には女友達と国内の温泉巡りや食べ歩きを楽しんで、
そして、そして・・・

お願い、私の人生を返して!!








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小林麻央さん、安らかに・・・。

2017-06-25 | 日々のこと。




小林麻央さんが旅立たれました。

夫である市川海老蔵さんの会見の様子をテレビで見て、
切ない気持ちになった方も多いと思います。

麻央さんのブログは、ときどき拝見していました。
実は私も、癌を経験した一人です。

ちょうど10年前の5月の始めに、大腸癌の手術をしました。
ステージはⅢb。
すでにリンパへの転移があり、それは病巣の周辺だけではなく、
肝動脈の近くにまで遠隔転移していました。

医師からは「厳しいですよ」と、言われました。
それは、そう遠くないうちに肝臓に転移し、やがて・・・
という意味だろうと解釈しました。
事実の圧倒的な重みの前に、涙も出ませんでした。

「負けるもんか!!」と、思いましたよ。
50代で人生を終わりにはしたくはありませんでしたし、何より
「両親より先に逝くわけにはいかない」と、強く心に誓いました。

医師の治療を受けながら、自分でも情報を集めて、最善を尽くしました。
とても、ここには書き切れないほどに。
お蔭で、転移も再発も無く、目安とされる5年目に
医師から「完治」を告げられました。

私には麻央さんのようにブログを綴る勇気も、
同じ病気の方のブログを見る勇気さえも、ありませんでした。
負けないと心に誓っても、怖くて怖くて堪らなかったのです。

夫以外に私の病気を知っていたのは、弟と3人の友人と、
近くに住む夫の親戚だけ。堅く口止めしました。
何よりも両親に心配を掛けたくなかったし、周りの人に同情されるのも
嫌でした。思えば、孤独な闘いでした。
でも、私にはそういう闘い方しかできなかった。

だから、麻央さんの事を知って、すごいなぁと感心しました。
ブログを拝見しながら、ずっと心の中で応援していました。
訃報を聞いて、残念で悲しいです。

同じ癌でも、できた場所によって大きな差がありますね。
運もあるでしょう。
そして、闘い方も人によって異なります。

麻央さんは、多くの人の心に大切な何かを残されたことと思います。









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ユニクロ、大好き。

2017-06-20 | 日々のこと。


紺色のジャケットとストライプのブラウスは、ジル・サンダーとのコラボ。お気に入りです。



幾つになっても、お洒落は楽しいものですね。
でも、ド田舎に住んでいるのでデパートやショッピングセンターは遠いし、
つましい年金生活の中から、お洒落代を捻出するのも一苦労。

そんな私が専ら頼りにしているのが、ユニクロのオンラインショップです。

居ながらにしてたくさんの商品をチェックできるので、とても便利。
しかも、店舗限定の品物も、オンラインショップなら手に入れることができます。

シンプルでスタイリッシュで、縫製も丁寧。
色や小物遣いで、どの年代にも似合うようにコーディネイトできるのが魅力。

上の写真は、ほんの一部。
普段着として愛用していますが、
バブル時代に買い溜めたエルメスやシャネルのスカーフ、
真珠やダイヤのアクセサリーをあしらえば、
アララ、お出掛けでもバッチリです。

言っておきますが、ワタクシ、決してユニクロの回し者ではありません(念のため)。

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幾つになっても、名前で呼ばれたい。

2017-06-18 | 日々のこと。



野際陽子さんが、遠くに旅立ってしまわれましたね。
何だか、とても寂しくて、残念です。

40代半ば頃だったと思いますが、友人たちと
どんな風に歳を取りたいかという話をしました。
芸能人に例えればどんな人?
そのとき、私は
「野際陽子さんみたいになりたい」
と、言った覚えがあります。

その頃の野際さんは、還暦を迎えられたばかりで、
それを隠しもせずに公言しておられました。
今でこそ歳を隠す人は少なりましたが、当時はまだ、
女性に歳を聞くのはタブー、みたいな風潮がありました。


ああいう風に毅然とした生き方ができれば、
幾つになっても名前で呼んでもらえる。
私はそう思ったのです。

そして、野際陽子さんは、その通りに生き抜かれた
ように思います。

ステキな生き方をしているシニアはたくさんいます。

でも、仕事関係は別として、
80を過ぎているのに、周りの人が
「お婆さん」と、呼び掛けるのが憚られるような方は、
そんなにはいないでしょう。





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どこに向かっていくの?

2017-06-16 | 日々のこと。



昨日までの青空がどこかへ消えて、今日は一転、曇り空。気分もどんより・・・



70年安保を経験した団塊世代。
積極的に政治にかかわった人も、そうでなかった人も、
何らかの影響は受けていることでしょう。

私が通っていた大学は、あるセクトの拠点になっていて、
キャンパスでは、戦闘服やヘルメットでコスプレ(?)をした
勇ましいお姉さんやお兄さんが、幅を利かせていました。

私は当時の言葉を借りれば、典型的なプチブルのノンポリ女子大生。
友人の中には、そうしたセクトで活動していた人も何人かいましたが、
彼らの言っていることは、余りに荒唐無稽で共感はできませんでした。
だって、親から仕送りを受けながら、まるでサークル活動のような
軽快なフットワークで「革命」を語るのですから。

そんな私ですが、さすがに昨日の国会で起きたことには納得できません。

政府は民主主義を否定するつもりなのか。
共謀罪は、本当に一般国民には無関係なのだろうか?
そもそも、一般国民て誰のことを指すの?

かつての治安維持法も、よく似た過程で成立したそうです。
この国と、そして私たちは、どこに向かっていくのか?

前回、毎日がリゾート気分なんて、能天気なブログを綴った私ですが
やがて、そんなことを言っていられない日がやって来るかも。
嫌だなあ・・・


考えてみると、今から比べたらあの時代(70年前後)は、
ずっと自由で、大らかな空気に包まれていたのかもしれません。




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庭仕事の愉しみと苦しみ。

2017-06-13 | 日々のこと。



わが家の敷地はおおよそ300坪くらい。
東京の人が聞いたら、広いな~と思われるでしょうが、
田舎では、平均的だと思います。
(分限者と言われるお隣なんて、1000坪はある)

当然、家が建っている場所以外は庭なのですが、
その手入れが、それはもう大変。

上の写真は、わが家で「日本庭園」と名付けている一画。
亡き夫の父親が、家を新築した時(50年以上前)に、
造ってもらったそうです。
マツ、カエデ、ツツジ、モッコク、ドウダン、キンモクセイ・・・と、
典型的な庭木が並んでいます。

引っ越してきてからの数年は、夫が子供の頃からお願いしている
という、植木屋さんに剪定をして頂いていたのですが、
その方の引退を機に、夫がやるようになりました。
だって、7万円という費用は、年金暮らしには大きな出費ですから。

いつも植木屋さんにくっついて、
見よう見まねで覚えた夫の腕前はなかなかのもの。
それでも、あの細い松の葉を、丁寧に1本1本間引く作業は大変で、
全てが終わるまで1週間は掛かります。

終わった後の愉しみは、ビールを片手に、縁側からこの庭を眺めること。



こちらは、家の裏庭で、「ナチュラルガーデン」と呼んでいます。
担当はワタクシ。
園芸種の花はできるだけ避けて、野草やハーブ、実のなる木が植えてあります。
本当は京都に住むあのベニシアさんのように
ステキなイングリッシュガーデンにしたかったのですが、
あそこまで手入れをするのはとても無理。
なので、ほどよく自然を残した(手を抜いたとも言う)庭に。

写真は今年2回目の草取りが終わったばかりの昨日。
今はきれいですが、すぐに草が生えてくるのですよ。
これから晩秋までは、雑草との仁義なき闘いが続きます。
蚊はブンブン襲ってくるし、暑いし。
やっと終わったと思って振り返ると、1週間前にきれいにした所に、
もう、草が生えているし・・・

でもね、大変だけど嫌いではありません。
むしろ、好きかもしれない。
体力が続く限り、愉しみたいと思います。





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毎日が、リゾートライフ。

2017-06-10 | 日々のこと。



↑水を張った田んぼに映る夕陽。あまりの美しさに息をのみました。



私たち夫婦が都会からのUターン組で
しかも私が東京の出身だと知ると、
ほとんどの人が、こう言って気の毒がります。

「な~んにも無い所でしょう」

確かに。
♪デパートもねえ、美術館もねえ、コンサートホールもねえ。
ついでに、クラブもねえ、歌舞伎座もねえ、地下鉄も、
有名シェフのレストランもねえ♪
な~んにもねえ(笑)

自慢じゃないけど、電車だって、朝夕の通勤通学時間帯を除けば、
1時間に1本しかありません。(これには本当にびっくりした)

でもね、
ここには、それ以外の全てがありました。
四季折々の美しい姿を楽しませてくれる山や海や川。
新鮮な野菜や果物。朝、港に揚がったばかりのピチピチの魚。
それを、当然のこととして、ふつうに享受できるのです。

朝、小鳥の鳴き声で目を覚まし、
食卓には捥ぎたての野菜が並ぶ・・・

ほんとにもう、
毎日がリゾートライフ気分!

そりゃあ、たまには、
「ああ、東京に帰りたい!!」と、
羽田行きの飛行機を見上げることもありますけどね。


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夢破れて山海あり。

2017-06-08 | 日々のこと。







都会人なら一度は、田舎暮らしをしてみたいと思ったことが
あるのではありませんか?

シニア世代なら、定年後は都会を離れて、のんびりした田舎で
晴耕雨読の穏やかな余生を送りたい・・・とか。
サラリーマンなら、パソコンに向かうだけの味気ない仕事に別れ
を告げて、大地に根を張った農業にチャレンジしたい。
あるいは、子育て中の若い夫婦だったら、、豊かな自然の中で
のびのびと子供を遊ばせてあげたいと、考えるかもしれません。

動機はさまざまでも、「田舎」に可能性や夢を託して、そこで
人生の新しいステージを生きてみたいという、前向きな方が多
いと思います。


では、私たち夫婦の場合はどうだったかというと・・・残念なが
ら、やむを得ずの後ろ向きの選択だったのです。

はっきり言ってしまいましょう。
都会に負けて帰ってきました!!(笑)

そのことについては長くなりますので、いつか別の機会に書きた
いと思いますが、夫が故郷であるこの地にUターンを決めたのは、
前回に書いたように、11年前で、二人とも50代半ばでした。

確かなプランがあったわけではありません。でも、案ずるよりは
産むが易し。人間、真面目に(?)生きていれば、何とか道が開
けるものです。

経済的には決して豊かとはいえませんが、知恵と勇気と力があれ
ば、お金が無くても、かなりご機嫌気分で暮らしていけるのが、
田舎暮らしの良さと言えます。
もちろん、いい事だけではありませんけれど、それは、どこに居
ても同じですね。



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初めまして。

2017-06-05 | 日々のこと。



こんにちは。
そして、初めまして。

上の写真、きれいでしょう?

お行儀よく並んだ早苗。
田植えが済んだばかりの田んぼです。
水面を揺らして、初夏の爽やかな風が吹き渡ります。

空は、雲ひとつなく、
まるで、ピーンと張られた1枚の青い布のよう。
虚空、とでも呼びたいような。

耳を澄ますと、潮騒が聞こえます。

ここは、小さな海辺の町。
漁港もありますが、漁業に従事する人の割合は僅か。
ほとんどの住民は兼業農家です。

東京出身の私が、この町に暮らすようになって
11年目になりました。
戸惑いながら、迷いながら、
感激したり、怒ったり、呆れたり、考えたり・・・。
それは、今もずっと同じです。

そんな田舎の暮らしを
還暦を過ぎた団塊のしっぽの私が、
ありのままに綴りたいと思います。

ありのままって、言うのは簡単ですが、
やるとなったら覚悟がいります。
さて、できるでしょうか?





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