お彼岸ですね。
だから、というわけでもないのでしょうけれど、
このごろ、2ねんほど前に亡くなった伯母のことを、
よく思い出します。
我が家の子どもたちが小さい頃、
よく手伝ってもらいました。
自分が死んだら、
きっと空から見守ってあげるよ、
そう言ってくれていました。
このところ、伯母のことをよく思い出しながら、
伯母に見守られているような気がします。
そして、もし
ほんとうに、伯母が自分を見守り、
守っていてくれるのだとしたら……
と考えてみました。
そうすると、
あと1分違って行動していたら、
自分は車にぶつかっていたかもしれない、
何かの事件の被害者になっていたかもしれない、
そんな危機を、
知らないうちに避けさせてもらって、
いまここに、こうして元気でいられるのかもしれない……
そんなふうに思えてきます。
そう思うと、知らず知らず
「ありがとうございます」という言葉が
出てきました。
とにかく「ありがとう」を唱えよう、
そうすればハッピーになれる、
という話があります。
とてもいいことだと思うのですが、
これまでは、それをやってみても、
どこかに他人事のような感覚がありました。
それが、伯母のたましいや、
そのほか、
自分を守ってくれているかもしれない
数々のそうした存在がいるかもしれないと思うと、
自分の内側から自然と
「ありがとう」がわいてきます。
ありがとうを告げる
具体的な対象が明確になったからでしょうか。
そうした目に見えない存在は、
見えないが故にいるかいないかは
多くの場合、わかりません。
でも、いると思うことで、
自分が今、生きてこうしてあることが、
部屋一面に張ってある鏡の中を見るように、
何倍もの奥行きを持って
感じられるように思います。