ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

会話がとぎれない話し方 

2017年05月27日 | ●コーチング

最近、

会話がとぎれない話し方

といった内容の本が売れているようです。



読んでみたことはありませんが、

広告などで見る限り、

「相手の感情に注目する」ことがポイントのようです。

 

「相手の感情に注目する」

これは、コーチングをするときのポイントだよなあ、と思ったので、

世の中に出ている本のこととは関係なく

(本のことを知りたいと思っていた人、ごめんなさい)

このことについて、ちょっと書いてみたいと思います。

 

  

●コーチが聴き取るもの●

 

コーチというのは、

基本的に相手の方の話を聴くのが仕事なのですが、

相手の話の「何」を聴くのか、というと、

実は色々あります。

 

たとえば、本気度

話し手は、言っていることをどこまで本気で、やりたいと思っているのか?

 

たとえば、お金、健康、人間関係、仕事、家庭などの、ライフバランス

どんなに仕事で成果を出したとしても、

体を壊したり、家庭を壊したりしては、元も子もありません。

話し手は、それをわかった上で話しているのか?

話し手(コーチングでは「クライアント」と言います)にとって、

「幸せ」であることはどういうことか?

それらを聴き、共に考えます。

 

そのほか、大切なのは

クライアントのニーズ価値観、信念思い込み

(これについては、また改めて書きたいと思います。)

 

今話しているのは過去のことか、のことか、未来のことか?

そんなアンテナも立てます。

 

そして、忘れてならないのが「感情」です。

いま、クライアントは嬉しいのか、悲しいのか、怒っているのか、

ワクワクしているのか、不安なのか・・・

 

 

●「感情」を聴き取ることの大切さ●

 

「感動」という言葉はあるのに、「理動」とか「知動」という言葉は耳にしないように、

人を動かすのは、結局、感情(気持ち)だと思います。

理屈がわかっても、動けないときは動けない。

理屈がわからなくても、動けるときには動きます。

結局、行動はカラダでするものですから、

感情は大切です。

 

にもかかわらず、人は自分の感情が、いま、どうなっているのか、

わからないことも多いものです。

特にそれがネガティブ系の感情である場合、

そうしたものは、外に表さないように家庭や社会から馴らされてきたからか、

自分でも感じないフリをしてしまい、

やがてわからなくなってしまうのかもしれません。

 

そこに、光が当たり、名前がつくと、

不思議と気持ちの整理がつきます。

モヤモヤの正体がわかると、

自分で自分を手のひらに載せて見るかのように、

自分自身を把握できるようになるからだろうと思います。

 

それはちょうど、体の不調を病院で調べてもらったら、

原因がわかった、というのに似ているかもしれません。

原因がわかり、病名がつけば、

治療の方法もわかり、ちょっと安心してすっきりしますよね。

 

また、「共感」の持つパワーのすごさも忘れてはいけないですね。

 

「二人でいると、喜びは2倍に、悲しみは半分になる」

といった言葉がありますが、

まさにその通りで、

話す相手が「そうだよね」「いいね!」「大変だったね」

などと自分の気持ちを理解してくれたことがわかると、

それだけで、とても嬉しいものです。

辛くても、頑張ろうと、また立ち上がる力が湧いてきたり、

喜びをさらに大きく感じられたり。

 

 

●「感情」に注目すると会話が豊かになる●

 

・・・というわけで、

人は誰かに、自分の感情についての共感やフィードバックをもらうことが

とても大事になります。

それをもらえると、パワーが湧いてきたり、

自分で自分の気持ちや考えを深めたり整理したりできるからです。

 

だから、会話の相手が自分の感情を聴き取ってくれると、

「聴いてもらった〜」という感覚が持てて、

どんどん話したくなり、

話も深まっていくのでしょう。

聞き手は、あえて自分の話をしなくても、

聞き役に回るだけで、相手がどんどん話してくれます。

 

そして、「会話がとぎれない」状況になる、というわけですね、きっと

 


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