今日は、とってもステキな言葉に出会いました。
日本では、
「人様に迷惑をかけないようにしなさい」という言葉を、
よく言いますね。
私自身も、そう言われて育ちましたし、
自分の子どもたちにも、確かに言ってきました。
でも、最近では、言いながら、
なんとなく違和感を感じていました。
というのは、
人にまったく迷惑をかけないで生きるなんて、
あり得ないよなあ、と思うからです。
迷惑をかけようと思ってかけるとか、
迷惑をかけたと知っても知らん顔、
というのはもちろん論外なのですが、
自分でも意図せず、そして気づかずに、
誰かに迷惑をかけてしまうことって、
きっとあるんだと思うのです。
たとえば、雨の日に水しぶきを誰かにかけていた、とか、
混んだ電車で誰かの足を踏んでいた、
みたいに。
だから、
「迷惑をかけてはいけない」という考え方、
半分はそうだよな、と思う一方、
半分は、なんか現実に背いている気がしていました。
そして思うのは、
「迷惑をかけないようにしている」気持ちが
強ければ強いほど、いつの間にか
「自分は迷惑をかけていない」という錯覚も強くなったり、
あるいは、誰かのいただけない行動に出会った時に、
「自分はこれだけ人に迷惑をかけないように頑張っているのに、
こんなふうに迷惑をかけても平気だなんて、許せない!!!」
みたいに、人を許せなくなる傾向も強まるのではないか、
ということです。
それに、大切な人から
「迷惑をかけたくないから」と、
とても重大なことを聞かされていなかった、
ということを知ったりしたら、
「なんてみずくさい…」
と、かえって気持ちが傷ついたり、
つらくなったりもするもの。
それよりは、
「実は、こうなんだ。ごめん」
と言われた方が、ずっとずっとスッキリし、
心が通った気がするのではないかと思います。
そんなことを思うと、