ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

私たちは、人に迷惑をかけている

2013年10月05日 | ●セルフコーチング

 

 

今日は、とってもステキな言葉に出会いました。

 

それは、インドで親が子どもに言う言葉だというのですが、
 
こんな言葉です。
 
 
「お前は、人に迷惑をかけて生きているのだから、
 
 人のことも許してあげなさい」
 
 
というものです。
 

 

 

日本では、

「人様に迷惑をかけないようにしなさい」という言葉を、

よく言いますね。

 

私自身も、そう言われて育ちましたし、

自分の子どもたちにも、確かに言ってきました。

 

でも、最近では、言いながら、

なんとなく違和感を感じていました。

 

というのは、

人にまったく迷惑をかけないで生きるなんて、

あり得ないよなあ、と思うからです。

 

迷惑をかけようと思ってかけるとか、

迷惑をかけたと知っても知らん顔、

というのはもちろん論外なのですが、

自分でも意図せず、そして気づかずに、

誰かに迷惑をかけてしまうことって、

きっとあるんだと思うのです。

 

たとえば、雨の日に水しぶきを誰かにかけていた、とか、

混んだ電車で誰かの足を踏んでいた、

みたいに。

 

 

だから、

「迷惑をかけてはいけない」という考え方、

半分はそうだよな、と思う一方、

半分は、なんか現実に背いている気がしていました。

 

 

そして思うのは、

「迷惑をかけないようにしている」気持ちが

強ければ強いほど、いつの間にか

「自分は迷惑をかけていない」という錯覚も強くなったり、

あるいは、誰かのいただけない行動に出会った時に、

「自分はこれだけ人に迷惑をかけないように頑張っているのに、

こんなふうに迷惑をかけても平気だなんて、許せない!!!」

みたいに、人を許せなくなる傾向も強まるのではないか、

ということです。 

それって、かえって生きにくい社会をつくっていることに
 
ならないでしょうか……?
 
 
 
「人に迷惑をかけてはいけない」というのは、
 
言い換えると「失敗してはいけない」
 
ということなんじゃないかと思います。
 
 
そう言われ続けると、
 
失敗はいけないものだと思ってしまいますよね。
 
 
でも、人は失敗する生き物。
 
失敗するのは当たり前で、悪いことじゃない。
 
それより、失敗したら、どう挽回するか、どう謝るか、
 
そういうことの方がずっと大事だと思います。
 
 
 

それに、大切な人から

「迷惑をかけたくないから」と、

とても重大なことを聞かされていなかった、

ということを知ったりしたら、

「なんてみずくさい…」

と、かえって気持ちが傷ついたり、

つらくなったりもするもの。

 

それよりは、

「実は、こうなんだ。ごめん」

と言われた方が、ずっとずっとスッキリし、

心が通った気がするのではないかと思います。

 

 

そんなことを思うと、

「お前は、人に迷惑をかけていきているのだから、
 
 人のことも許してあげなさい」

つまり、

「お前は、失敗をするのだから、

 人の失敗も許してあげなさい」

という言葉は、現実的で、人間らしくて、

人が幸せに生きるために、とても大切な教えじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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