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小林さんの参考人発言

今回は「わだい」645号の文章をそのまま貼り付けさせていただきました。

照明付きグランドをせまくするトレセンは 維持費の問題を含め    後で必ず後悔することになる 

 鹿島区元議員らの陳情書を不採択とした7月30日の総務委員会の中では、小林、郡の補足説明の内容について、異論・反論や疑問に関する質問は無く、「願意(願い)は理解できる」が「自治法違反には当たらない」「違反とは言いがたい」ということでした。
 「自治法の目的に明らかに違反」との、説明への具体的反論はありませんでした。
 議会での事実と違う説明の経過を指摘されても、確認する意思も是正する方向も示されなく、チェック機関としての議会のあり方は見えてきません。
 9月議会でどのような議論になるかならないかを見る必要がありますが、後で後悔することにならないか心配です。
 前号に引き続き今回は小林吉久さんの総務委員会での補足説明をご紹介します。
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特徴あるまちづくりを進める    そのために、地域協議会
 ご紹介いただきました小林吉久です。合併当初の議員でもありました。鹿島区小池に在住しております。
 南相馬市が誕生して13年になりますが、鹿島区では、「合併して失敗した」という声が多く聞かれます。
 私も特に震災後そう感じてきました。
 
 南相馬市の合併は当初、対等合併であり、自治区をもうけて、各区予算枠の中でそれぞれ特徴あるまちづくりを進める。そのために、地域協議会を置き、その中で各自治区のまちづくり等について検討する。ということであったと記憶しています。
 又、旧市町村ごとに原町6、小高2、鹿島2の割合で「新市建設計画」を作成し、総額は10年間で550億円、ということでした。
震災後大きな貢献を 
 その後震災があり、鹿島区は30キロ圏外扱いになり、不利な扱いを、国保などで今もうけていますが、原町・小高のみなさんのためには小中学校の施設や民間の土地などを、義務教育や仮設用地などに利用していただき、大きな貢献が出来たと思っております。
 今、ようやく校庭やグランドなども使えるようになり、落ち着きを取り戻しつつあると思っていました。
「新市建設計画」の見直し 内容知ってびっくり
 「新市建設計画」の見直しが行われたとは聞いていましたが、合併時の約束は維持され、タラソに代わる施設はいずれ計画されるとばかり思っていました。
 ところが昨年10月以来の「鹿島民報」の新聞折り込みによって、タラソに予定された財源が時期未定の繰延となり事実上「建設計画」から除外され、鹿島区としては39億円が廃止・繰り延べされ、「鹿島区枠」内であるはずのその財源がどうなったか不明なことが分かりました。
 さらに見直し以降の特例債事業はゼロとなっていることを知り、多くの鹿島区民とともにびっくりしました。
市長が是正する方向を示す中 
 その後、市民説明会での質問に、市長は、合併の基本理念を忘れて居らず、調べて是正する方向を示して頂き、鹿島区民は期待を持って、心配しながら見守っておりました。
 そんな中、今年2月末、トレーニングセンターを、ようやく使えるようになる千倉グランドを狭くして作るニュースに多くの鹿島区民はびっくりしました。
 3月末の市民説明会でも、別な場所を具体的に2カ所あげて、そこにという要望が出ています。
 
10年見通した計画を
 特例債事業ゼロという異常な事態が速やかに見直され、まとまった「鹿島区枠」が示されれば、鹿島区10年後の見通しを持ったムダのない計画づくりを再構築できることになります。

「鹿島区民センター」で     風呂付きトレセン も可能
 2億円を超えるお金をかけて、夜間照明付きでソフトボールグランドが2面とれる広さの千倉グランドを狭くすることを止めて、10年計画の中で位置づけて、例えば、全区民が集い利用できる「鹿島区民センター」のようなのを作れば、風呂付きトレーニングセンターとして使えることにもなり、利用者も増えることになります。
後で必ず後悔することになる     三月議会での議論を期待
 千倉を狭くするトレセンは市民説明会によると50人前後の利用者であり、維持費の問題を含め後で必ず後悔することになる。
 これが私たちの結論でした。
 3月の予算議会で、取り上げていただき、ムダ使いになる心配について議論していただきたい。これが私たちの願いでした。
 お互い忙しい中、わずか2日間で、お会いすることの出来た13名の鹿島区元議員から同じ陳情書を提出していただいた次第です。
市民に開かれた市政は 南相馬市民の願い
 尚、この問題は鹿島区民だけの問題でなく、全市民に開かれた市政を基に、相互に理解し合い尊重し合ってこそ、一体感の醸成につながる問題でもあり、全市の問題でもあると考え、最後の2行に私たちの願いがまとめて書いてあります。
 議会のみなさんには、この願意をご理解の上、ご採択頂くようにおねがいします。
みんなで課題や資源を共有する  双方向型の公民連携を
 私はいわき市に親戚が多くあります。いわき市では、「和をもって貴しとする基本条例」を定め、市が課題を示して意見を求める行政主導のあり方から、みんなで課題や資源を共有する双方向型の公民連携を目指しているようです。最近そうしたところがふえてきていると思います。
南相馬市の明るい未来を
 合併協議の内容を根本から変えることを、市民や議会に説明すらしないあり方は、根本から是正されない限り、南相馬市の明るい未来は見えてこないと思います。
 今回の件を契機として、市民に開かれた市民とともに歩む市政のあり方を、執行者も、議会も探求する方向に向かってほしいと心から願っております。
 
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