英語の勉強がてらに原書を読み、ついでに日本語版を紹介するのにはよいタイミングだと思った。 . . . 本文を読む
1冊目と今回読んだ2冊目は、間違いなく現在日本語で読める場の量子論の教科書の中では最良のものだと思う。ファインマン・グラフとくりこみ理論について、これまで読んだどの教科書よりも計算方法が具体的で多くのページが割かれていた。 . . . 本文を読む
全体の流れは僕のような物理学に興味を持つアマチュアでも理解でき感動を与えてくれる。「エレガントな宇宙」を読み終えた一般の方、「初級講座弦理論」で学ぼうとしている方は、ぜひお読みになってほしい。 . . . 本文を読む
南部先生の業績は知っているものの、生い立ちや私生活、どのような人生を歩まれてきたかはあまり知らない方が多いことだろう。これほど著名な先生なのにである。そして2008年に先生がノーベル物理学賞を受賞されたとき、だれもが「遅すぎる!」と思ったことだろう。でも、なぜそれほど遅れた受賞になってしまったのか?それは本書を読めばわかる。 . . . 本文を読む
児童書だからもちろんハッピーエンドだ。しかし、この本は「ああ、よかった!」で終わるように単純ではない。何かを得れば、何かを失うことになる。クリスマスイブの奇跡で得られたものはクリスマスイブ以降には持ち越すことができないのだ。それでも奇跡を体験する前と後では確実に何かが変わっている。これがこの物語に深みを与えているのだと僕は思った。 . . . 本文を読む
NHKラジオの「まいにちフランス語」を使っている。基礎編はとっくに終わり応用編のほうを教えてきたが、きりのよいところまで終わったので、教材を今回紹介するフランス語コミックに切り替えた。幸い、日本語版のほうが先に刊行されているから教えるのにも、学ぶにも都合がよい。 . . . 本文を読む
本書は堀田先生の教科書よりずっと易しいし、カバーする内容はより量子力学の本質に限定している。初学者向けの本としては本書が最良の選択だと思う。本書で学んだ後、堀田先生の教科書をお読みになるとよい。
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薄い本であることと本のタイトルから、解析力学を初めて学ぶ人向けの入門書だと勘違いしていることを読み始めてすぐわかった。これまで入門書は何冊か読んでいたが、その学習範囲をはるかに超えている。以下は本書の章立てだが、学部生が学ぶ一般的な教科書では本書の1章から10章あたりまで。第11章から最終章までは、ほぼ初めて学ぶことばかりだった。 . . . 本文を読む
本書は20世紀になって発見、証明された『人間の理性には超えられない限界があるという、アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理という「選択(経済学、社会学、その他)」、「科学(物理学)」、「知識(数学、論理学)」の領域に与えた3つの衝撃』について、一般の方にも読みやすい軽妙でユーモラスな討論形式で紹介した本だ。 . . . 本文を読む
スウェーデンの王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を、複雑な物理系の理解への画期的な貢献に対してプリンストン大学の真鍋淑郎、マックスプランク気象研究所のクラウス・ハッセルマン、サピエンツァ大学のジョルジョ・パリージら欧米の3人に授与すると発表した。 . . . 本文を読む