本書は1949年1月から6月にかけてフェルミがシカゴ大学で行なった講義を書籍化したものだ。「核時代の建設者」、「原子爆弾の建設者」と呼ばれたフェルミが、何を語ったのか。戦後間もない頃の原子核物理学はどのようなものだったのか。そのような好奇心に動かされて本書を読んでみた。 . . . 本文を読む
統計力学史、物理学史の本だから統計力学そのものを学べるわけではない。とはいえ、この分野がどのように誕生し、発展していったかはとても興味深いし、おそらくこの本以外では知ることができない。 . . . 本文を読む
チャレンジャー号事故調査報告書が公開された日の夜、ファインマン先生はニュース番組でインタビューを受けた。そのときの動画を日本語訳してみた。 . . . 本文を読む
1冊目と今回読んだ2冊目は、間違いなく現在日本語で読める場の量子論の教科書の中では最良のものだと思う。ファインマン・グラフとくりこみ理論について、これまで読んだどの教科書よりも計算方法が具体的で多くのページが割かれていた。 . . . 本文を読む
全体の流れは僕のような物理学に興味を持つアマチュアでも理解でき感動を与えてくれる。「エレガントな宇宙」を読み終えた一般の方、「初級講座弦理論」で学ぼうとしている方は、ぜひお読みになってほしい。 . . . 本文を読む
南部先生の業績は知っているものの、生い立ちや私生活、どのような人生を歩まれてきたかはあまり知らない方が多いことだろう。これほど著名な先生なのにである。そして2008年に先生がノーベル物理学賞を受賞されたとき、だれもが「遅すぎる!」と思ったことだろう。でも、なぜそれほど遅れた受賞になってしまったのか?それは本書を読めばわかる。 . . . 本文を読む
本書は堀田先生の教科書よりずっと易しいし、カバーする内容はより量子力学の本質に限定している。初学者向けの本としては本書が最良の選択だと思う。本書で学んだ後、堀田先生の教科書をお読みになるとよい。
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薄い本であることと本のタイトルから、解析力学を初めて学ぶ人向けの入門書だと勘違いしていることを読み始めてすぐわかった。これまで入門書は何冊か読んでいたが、その学習範囲をはるかに超えている。以下は本書の章立てだが、学部生が学ぶ一般的な教科書では本書の1章から10章あたりまで。第11章から最終章までは、ほぼ初めて学ぶことばかりだった。 . . . 本文を読む
ファインマン先生の名講義を再現して教科書にまとめたおひとり、レイトン教授のご子息の取り組みが実現したのが今回紹介するファインマン先生の講義のオーディオ公開である。『ファインマン物理学』の公開ページにその入口が設けられた。 . . . 本文を読む
本書は僕にとってとても目新しく、知的刺激に満ちた教科書だった。しかし、これまでの教科書で得た知識は、先入観として頭の中に定着しているから、すっきり頭を切り替えて初学者のように読み進めることができなかったのも事実だ。それは本書を読むうえでの障害であり、同時にこれまでの本とどう違うかを区別して理解するための利点でもある . . . 本文を読む