表題の朝日新聞の記事についてTwitterで多くの方がツイートして心配しているようだ。
どのような根拠か不明だが記事によると衛星の破片が「自分に当たる確率」は21兆分の1だという。これは本当に怖い確率なのだろうか?
21兆分の1という確率に全世界の人口65億人を掛けると確かに3200分の1という確率になっている。だから一見無視できない確率のように思えてしまう。
しかし交通事故で命を落とす確率と比べてみたところ、心配する必要なしということがわかった。
計算の元データ:
日本の年間交通事故死者数:約5千人
http://www.utms.or.jp/japanese/condi/jiko.html
日本の人口:1億3千万人(乳児や寝たきりの方も含まれるが、およその数がわかればよいのでこれでよしとしよう。)
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/topics/topics23.htm
ステップ1)
1年間に交通事故で自分が死ぬ確率= 5千÷1.3億=1/26000
ステップ2)
人工衛星の破片が落ちる可能性のある期間をおよそ1ヶ月と仮定すると
1ヶ月に交通事故で自分が死ぬ確率=1/26000/12=1/312000
ステップ3)
記事より衛星の破片が自分に当たる(=死ぬ)確率は21兆分の1だというから
1ヶ月の間に[交通事故で死ぬ確率]÷[衛星の破片で死ぬ確率]=(1/312000)÷(1/21000000000000)=67307692.3
つまり自分が交通事故で命を落とす確率のほうが6730万倍も高いことになる。
無用のパニックを防ぐために、記事にしてみた。簡単な計算をすればすむことなので、朝日新聞にはこのような比較数値を掲載し、読者の心配を煽らないよう配慮してもらいたかった。
ちなみに「ジャンボ宝くじ1等当選確率=交通事故で450回死ぬ確率」なのだそうだ。ということは衛星に当たって死ぬ確率は宝くじ1等に当選する確率の15万分の1である。(6730万倍÷450=15万)
あと、日本の年間自殺者数は約3万人である。交通事故死者数の6倍であること。そして東日本大震災で命を落とされた人数より年間自殺者のほうが多いことを忘れてはならない。(3月10日現在、震災での死者は12都道県で1万5781人、行方不明者は6県で4086人。)
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衛星の破片、落ちるかも 人に当たる確率3200分の1(朝日新聞)
http://www.asahi.com/science/update/0910/TKY201109100155.html
この秋、人工衛星の破片が空から降ってくるかもしれない。そして世界のだれかに当たる確率は3200分の1――米航空宇宙局(NASA)は9日、大気圏への落下が見込まれる人工衛星について「注意報」を発表した。
1991年に打ち上げられた大気観測衛星「UARS」(約6トン)で、2005年に運用を終え、現在は高度約250キロ付近を漂っている。高度は徐々に下がっており、9月下旬から10月上旬にかけて、大気圏に突入する見通しだ。
軌道の角度からみて、破片が落ちるのは赤道を挟んだ北緯57度~南緯57度の間で、日本を含む世界の広い範囲が対象地域になる。
試算では大部分は燃え尽きるが、26個の金属破片(計532キロ)が800キロ四方の範囲に落ちる。この一つが、世界のだれかに当たる確率は3200分の1で、「自分に当たる確率」にすると、21兆分の1になるという。記者会見したNASAの研究者は「破片が有害である可能性はほとんどないが、絶対にさわらないで」と呼びかけた。
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どのような根拠か不明だが記事によると衛星の破片が「自分に当たる確率」は21兆分の1だという。これは本当に怖い確率なのだろうか?
21兆分の1という確率に全世界の人口65億人を掛けると確かに3200分の1という確率になっている。だから一見無視できない確率のように思えてしまう。
しかし交通事故で命を落とす確率と比べてみたところ、心配する必要なしということがわかった。
計算の元データ:
日本の年間交通事故死者数:約5千人
http://www.utms.or.jp/japanese/condi/jiko.html
日本の人口:1億3千万人(乳児や寝たきりの方も含まれるが、およその数がわかればよいのでこれでよしとしよう。)
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/topics/topics23.htm
ステップ1)
1年間に交通事故で自分が死ぬ確率= 5千÷1.3億=1/26000
ステップ2)
人工衛星の破片が落ちる可能性のある期間をおよそ1ヶ月と仮定すると
1ヶ月に交通事故で自分が死ぬ確率=1/26000/12=1/312000
ステップ3)
記事より衛星の破片が自分に当たる(=死ぬ)確率は21兆分の1だというから
1ヶ月の間に[交通事故で死ぬ確率]÷[衛星の破片で死ぬ確率]=(1/312000)÷(1/21000000000000)=67307692.3
つまり自分が交通事故で命を落とす確率のほうが6730万倍も高いことになる。
無用のパニックを防ぐために、記事にしてみた。簡単な計算をすればすむことなので、朝日新聞にはこのような比較数値を掲載し、読者の心配を煽らないよう配慮してもらいたかった。
ちなみに「ジャンボ宝くじ1等当選確率=交通事故で450回死ぬ確率」なのだそうだ。ということは衛星に当たって死ぬ確率は宝くじ1等に当選する確率の15万分の1である。(6730万倍÷450=15万)
あと、日本の年間自殺者数は約3万人である。交通事故死者数の6倍であること。そして東日本大震災で命を落とされた人数より年間自殺者のほうが多いことを忘れてはならない。(3月10日現在、震災での死者は12都道県で1万5781人、行方不明者は6県で4086人。)
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衛星の破片、落ちるかも 人に当たる確率3200分の1(朝日新聞)
http://www.asahi.com/science/update/0910/TKY201109100155.html
この秋、人工衛星の破片が空から降ってくるかもしれない。そして世界のだれかに当たる確率は3200分の1――米航空宇宙局(NASA)は9日、大気圏への落下が見込まれる人工衛星について「注意報」を発表した。
1991年に打ち上げられた大気観測衛星「UARS」(約6トン)で、2005年に運用を終え、現在は高度約250キロ付近を漂っている。高度は徐々に下がっており、9月下旬から10月上旬にかけて、大気圏に突入する見通しだ。
軌道の角度からみて、破片が落ちるのは赤道を挟んだ北緯57度~南緯57度の間で、日本を含む世界の広い範囲が対象地域になる。
試算では大部分は燃え尽きるが、26個の金属破片(計532キロ)が800キロ四方の範囲に落ちる。この一つが、世界のだれかに当たる確率は3200分の1で、「自分に当たる確率」にすると、21兆分の1になるという。記者会見したNASAの研究者は「破片が有害である可能性はほとんどないが、絶対にさわらないで」と呼びかけた。
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民主党政権で一番評価してるのは自殺が減ったことなんですが、はたして今年はどうかな~?
いま、この瞬間にもそうしようとしている人がいたら、絶対に思いとどまってほしいですね。