久保敬元校長の文書訓告取り消しを求める応援団(ガッツせんべい応援団)

久保敬さんの「文書訓告取消を求める人権侵害救済申立」を応援します!

教育への政治介入・・・それが何を引き起こすか!?

2024-05-07 08:29:58 | ニュース・記事
東京新聞(2024.5.7)

市長の方針に異論唱えたら処分…

   元校長が7日会見、教育現場への政治介入に危惧「発信し続けることが大事」

 
 
新型コロナ禍で授業の原則オンライン化を突然発表した松井一郎大阪市長(当時)の方針に異論を唱え、文書訓告を受けた元市立小学校長の久保敬さん(62)が7日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見を開く。定年退職から2年余り。権力に向き合い、処分の理不尽さについて発信を続けるのはなぜか。(北川成史)
 

記事より抜粋

◆「大阪だけの問題ではない」

 市民応援団は今年1月、文書訓告を決定した経緯の調査を求める要請書を市教委に提出した。市教委幹部のメールのやりとりを情報公開請求した結果、久保さんの提言書への対応は市教委の主体的な判断ではなく、ゆとり教育に否定的な元文部科学官僚で、大阪市特別顧問を務めていた大森不二雄氏の指示がうかがわれるという。
 久保さんは「政治的権力による教育への不当な介入は大阪だけの問題ではない」と感じている。背景に第1次安倍政権下の2006年に成立した改正教育基本法を見て取る。
 改正法で「愛国心」が盛り込まれたほか、教育の自由をうたう条項の文言が修正され、政治介入の余地をつくった。教育現場が疲弊し、息苦しくなっている実態は、教員のなり手不足のほか、子どもの自殺やいじめ件数の増加という面でも表れていると指摘する。

◆脳裏をよぎる戦前の暗い歴史

 「現場の先生が考えなくなっている」。久保さんは暗い歴史を念頭に、警鐘を鳴らす。「戦前の教員も『上が言うから仕方がない』とあきらめているうちに、教え子を戦場に送り出すようになったのではないか。戦争がいつでもできる国につながる危険な状況だ」
 一連の出来事は、欧米やアジアなどの教育研究者にも伝わり、久保さんと交流の輪ができた。「正当性のない文書警告を放置すれば、さらに意見が言えず、ますます抑圧的な学校になる」と背中を押された。特派員協会での会見では、こうした海外の教育研究者からの反応も、内外のメディアに知ってほしいと願う。
 久保さんは力を込める。「小さな声でも、発信し続けることは大事だ。後になって『こんな日本の教育になってしまった』と、何も言わなかったことを後悔したくない」
 

きょういくブログの記事紹介

2024-04-07 17:06:34 | ニュース・記事

「きょういくブログ」記事紹介

昨日紹介しました、木村元彦さんの久保敬さんインタビュー記事は様々なところで波紋を広げています。

教育系ブログ「きょういくブログ」はこれまでも維新政治の教育介入について取り上げてきましたが、今回、木村元彦さんの記事を紹介しながら、次のように分析・批判しています。ぜひ、お読みください。

きょういくブログ:大阪市の公教育 2021年に「提言書」を出した校長へのインタビューより(2024.4.7)
https://kyouiku.ldblog.jp/27578640/

上記より抜粋

処分の背景
校長の文書訓告処分の背景には、維新市政のもとで呼ばれた、大森不二雄大阪市特別顧問の存在があると指摘されている。

この人物は橋下市政のもとで大阪市教育委員を務め、委員の互選で教育委員長にも選出された。
学校選択制の導入、教育委員会事務局が市立学校公募校長の行為を不適切だと判断して「処分やむなし」とした判断をひっくり返す、学力テストでの学校別平均点の公表など、橋下・維新市政での教育「改革」にもかかわっている。

また2015年の中学校教科書採択問題で育鵬社の社会科歴史・公民教科書を採択し、その際不正や強引な対応があったとされることでも、重大な役割を果たしたとされている。

教科書採択問題が市会でも取り上げられ、共産党・公明党の市議のほか、自民党市議も「教科書の中身には立ち入らない」と前置きしながらも「採択の際に不正があってはいけない」という観点から批判的な質疑をおこなうなど、大きな問題となっていた。

その間の2016年3月、「新年度より、本業の大学教員として新しい大学に赴任することが決まり、両立が難しくなった」として、教育委員の辞任を表明した。しかし、わずか半月後の2016年4月、吉村市政のもとで、教育分野を担当する大阪市特別顧問を委嘱されている。

大森特別顧問が、校長の処分に関与していたとする情報。

記事によると、この人物が市教委の担当幹部に直接メールを送付して、校長の処分を働きかけていたと指摘している。

情報公開請求によって明らかになったメールの内容からは、大森特別顧問が主導した大阪市の教育振興基本計画が揺らぐことを恐れて、校長の提言の趣旨をねじ曲げて攻撃したとうかがわれると指摘されている。ほかにも、「リベラルアーツ教育」や「チャレンジテスト」について、市教委の当初の意向を、大森特別顧問がひっくり返させている痕跡があるとも指摘されている。

この指摘通りならば、行政の上意下達で教育の自主性を覆すような、とんでもないことだといえるだろう。
維新の教育介入が、最悪の形で現れているということにもなる。維新という勢力も問題ではあるが、それ以前に、現場や児童・生徒の実態を無視して、政治権力で教育に介入するというその行為それ自体が、極めて問題になる。

 


声をあげた者の責任として声をあげ続ける by久保敬

2024-04-06 17:34:29 | ニュース・記事

大阪市立小学校、「現場から市長に向けて声をあげた校長先生」の奮闘~公教育のあるべき姿を問い続ける

映画『教育と愛国』にも出演した久保敬校長へのインタビュー

木村元彦

(ノンフィクションライター、ビデオジャーナリスト)

とてもうれしい記事が届きました。

ノンフィクションライターでありビデオジャーナリストである木村元彦さんによる久保敬さんへのインタビュー記事です。久保さんが退職後も「たたかい」続けるのはなぜか?ぜひお読みください!

 

 

https://imidas.jp/jijikaitai/f-40-245-24-04-g706?fbclid=IwAR3TT4CMOJomtT16U1w2BRqVRmsZnmP3odpH41z8Gu1TEz5daakIaCHiJKk_aem_AUPwJewcKJDxAdP82a-MLmlBHFI9fWEuOuifJu4u_l-BLckqx1dw6UAu6g2w1KeHVYw