久保敬元校長の文書訓告取り消しを求める応援団(ガッツせんべい応援団)

久保敬さんの「文書訓告取消を求める人権侵害救済申立」を応援します!

あらためての所信表明

2023-11-14 07:37:14 | 辻野けんまより

ガッツせんべい応援団のみなさまへ

 

   大阪公立大学の辻野けんまです。先日までドイツで調査滞在していたのですが、出発時にガッツせんべい応援団の方々から「現地レポート待ってるよ」とお声かけくださり、ありがとうございました。現地からリアルタイムで報告するという機会は私にとっては稀有な経験で、Facebookでの簡易報告にもかかわらずコメントや質問をいただき、貴重な示唆を多くいただきました。何よりも、良い意味で緊張感を持つことができましたので、心より御礼申し上げます。

   さて、ガッツせんべい応援団につきまして、あらためての所信表明をさせてください。久保敬氏の「大阪市教育行政への提言」をめぐって活動を続けてきましたが、大阪市教育委員会との団体協議や情報開示・公開請求などの活動から見えてきたことは、当初の想定よりもさらに深刻で問題の根が深い地方教育行政の姿でした。日本の地方教育行政は、歴史の反省から〈指揮・監督・命令〉を廃して〈指導・助言・援助〉への転換から執り行われてきたはずでした。そのために、「民衆統制」と「専門職リーダーシップ」の調和を理念とする教育委員会制度が存在し、法治主義・民主主義に依って立つ地方教育行政を担っているはずでした。ところが、大阪市では「特別顧問」を中心とした人治主義・権威主義による統治の実態が浮かび上がってきました。

   そうであるならば、大阪市の教育政策は制度にもとる異常な意思決定を経て実施されてきたことになります。学校教育がゆがめられているという久保氏の「提言書」にも通じるわけですが、問題はそれをはるかに超えて学校だけに限定されえない問題であることが分かってきました。なぜならば教育委員会は、学校だけを所管しているのでなく、広く図書館や博物館、公民館などの社会教育にかかわる公共施設をも所管しているからです。

    つまり、教育委員会が換骨奪胎されているとすれば、その教育委員会が担ってきたはずの教育・文化、すなわち人間の豊かな暮らしの基盤そのものが、一部の人間の恣意によって決定されてきたということに他なりません。私たちは学校教育の現場やコロナ禍で負担が先鋭化した家庭、そして久保「提言書」が何よりも重視する子どもの幸福を念頭に活動をしてきたわけですが、社会教育はじめ学校以外の文化・教育の現場の声は必ずしも把握できていません。地方教育行政の実態が明らかになった以上、これら学校外のさまざまな現場でも、新自由主義や競争主義、短視眼的な成果主義などの弊害が出ているのではないか、との思いを強くしています。

    久保「提言」は市民に向き合う教育行政を「提言」しているのであり、ガッツせんべい応援団はその理念こそ支持しています。単に久保氏の訓告の撤回だけを求めているのではなく、市民の声が無視され続けてきた教育行政によって数多の人々の人権が損なわれていることに、久保氏は心を痛めています。そのようなことで、もし学校にかぎらず「教育行政への提言」の思いを持たれている方々がおられれば、ぜひ一緒に活動できればと願っています。

    10月に開催された久保氏関連のイベントでは、夜間中学校、民族教育、不登校支援者、など実に様々な方々が声を寄せてくださいました。そうした声に触発され、一筆思いを書かせていただきました。長文・乱文のほどご容赦ください。


ドイツ報告⑦了 急遽南部バイエルン州ヴュルツブルクまで足をのばしました

2023-11-11 19:34:21 | 辻野けんまより

ドイツ報告⑦

滞在最終日になりました。これまでお読みくださり誠にありがとうございました。出国前に「現地レポート待ってるよ」とお声かけくださったため報告連載させていただきました。いろいろコメントや質問をいただき、「しっかり調査しなければ」と良い緊張感を持つことができました。フェイスブックで報告できることは限られていますが、帰国後数ヵ月かけて研究をまとめ、学会報告や原稿執筆などに結実させていきます。

さて、調査最終日はまとめの日にしていたのですが(日本に帰るとまとまった時間が確保できなくなるため)、今回は嬉しいイレギュラーです。8月にインターンシップで来日していたChristina Erkさんとお会いできることになり、急遽南部バイエルン州ヴュルツブルクまで足をのばしました。私立実科学校の第二教頭をしつつ大学院で教育経営学を学ばれている方です。秋休みにもかかわらず校舎案内までしてくださいました。事前に校長先生の許可を得てくださっていました。

バイエルン州の学校教育や私立学校の特性、教員研修、学校経営などについて教えていただきました。また、8月に日本で開催した映画『教育と愛国』シンポジウムを、あらためて有意義だったと振り返っておられました。そうした取り組みがますますやりにくくなっているのでは、と心配もしてくださいましたが、地道に続けていきますとお伝えしました。昨今の国際情勢から公教育のフロントラインに立つ緊張感が感じられ、教育の専門家だとあらためて敬服しました。Kubo-sensei(久保敬先生)のことも気にかけておられましたが、応援団ともども元気に活動しておられます、と伝えたところ安堵されていました。

結びに、今回の調査前半ベルリン、ロストック、ハンブルクまで大阪公立大学の学生3名が参加してくれていました。インタビュー時に「教育的であるとは?」「学校が子どもにとって居場所になるためには?」など、興味深い質問をしておられ、ドイツの人たちも思案しつつ知的刺激を喜んでおられる様子でした。私自身、学ぶところがとても多くあり感謝しています。空前の円安と物価高騰の中で飛び込んでこられドイツ(その後、自分たちでイギリスへ)を縦横に活動される姿に敬意を覚えました。

以上でドイツ報告①~⑦を結びたいと思います。ここまで誠にありがとうございました。

追伸 出張時にいつも持参しているジョギングセットは、一度も使わずに持ち帰ることもしばしばですが、今回は活用できました。美しいヴュルツブルクの景色をお送りします!Auf Wiedersehen!!

 


子どもも大人もWELL-BEINGな学校へ!

2023-11-05 22:49:11 | 久保敬より

子どもも大人もWELL-BEINGな学校へ!

 

理事をさせていただいているNPO法人スクール・ボイス・プロジェクトの対面での初のイベントが、東京で開催されます。ぼくも参加し、分科会に登壇させていただきます。ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。よろしくお願いします。

https://m.facebook.com/events/1978733549161507


ガッツせんべい学級🍘in神戸⚓️新長田ふたば学舎🏫のご案内

2023-11-05 22:36:29 | 集会・イベント

2回目ガッツせんべい学級🍘in神戸⚓️新長田ふたば学舎🏫

新長田の『ふたば学舎』という旧校舎の教室(レンタルスペース)にて、
子どもたちが楽しめる“1日学級”を開催します!

“ガッツせんべい学級”の先生は、大阪在住、元小学校校長のガッツせんべいこと久保敬さん〜そして他には学校や子どもたちに携わるおとなたちがサポーターがいます⭐️

【久保さんはガッツせんべいと呼ばれ、“子ども達のけんり”のことを広く知ってもらうための活動を長年されています✨】

そして今、理想の学校作りのための“絵本づくりプロジェクト“を
学校がしんどい子どもたちと家族、支援者のためのコミュニティ Cuddleとコドモノコエプロジェクトの仲間たちと運営しています‼️

今回も

『どんなクラスなら子どもたち、大人たちは笑顔で過ごせる?✨』

子どもたちの希望を訊きながら、一緒に考え作っていけたらいいな🍀と、色んなあそびを通して楽しい時間を過ごそうというコンセプトです☝️

この“理想のクラス”での、子どもたち、大人たちとのやりとりが、絵本づくりにも繋がるといいな🍀📕

を軸に開催しています♪♪♪

このコンセプトに賛同くださる方、ぜひご参加ください😊

お問い合わせ Cuddleまで
cuddle.learning2020@gmail.com
もしくは既知の運営メンバーまで

11/23(木)㊗️
10時から15時まで
場所 ふたば学舎
205と206会議室(2階)

定員30名
参加費おとな1000円(子どもは無料)

朝から参加の方はお昼のお弁当等持参してください🍙
(ゴミは各自でお持ち帰りください)

対象⭐️小中学生と家族や支援者、学生さん、未就学児、未就園児のおやこもOK

お申し込みは
cuddle.learning2020@gmail.comまで

☑️内容
⭐︎室内あそび、ゲーム遊び(カード/ボードゲーム、絵を描く、工作)🎨✂️🧩

⭐︎おやさい劇場withQちゃん
(廃材で人形劇の人形を作って即興劇をやるかも‼️)

⭐︎お天気なら外遊びも🛝

⭐︎前回に引き続きポップコーン放り投げ食べ大会🍿⁉️

☑️一応のねらい

・共通認識の“子どももおとなもけんりを守られる空間を作ること“を心に❤️

・おとなと子どもの市民宣言のエッセンスをそれぞれの人たちが感じる対話が出来たら尚良し👌

参考資料

おとなのこどもの市民宣言

https://kojoken.jp/user/media/kodomojoho/page/research/kenkyu-bukai/shiminkenkyubukai/2022/shiminkenkyubukai.proposal20230307.pdf

おしえてガッツせんべい
https://youtube.com/@user-ge2cj6nj4g?si=QWt2dwmBu94MYuvG

https://fb.watch/o7l3oc-xrt/

 

 


子どもも大人も幸せな社会に〜なぜ、学校は息苦しい場所になってきたのか?〜

2023-11-05 22:17:20 | 久保敬より

子どもも大人も幸せな社会に〜なぜ、学校は息苦しい場所になってきたのか?〜
                                         

上記の講演会について、うれしい感想をいただきました。ご本人の了解を得て掲載させていただきます。

 

11月4日(土曜日)は、阿倍野に元大阪市立小学校校長の久保敬さんの講演を聴きに行きました。主催は学校に行きづらい子どもたちの居場所を作って活動されている団体です。講演も質疑応答もとても良かった!
変わるべきは学校や教育行政、自分の価値観はとりあえず横に置いて、子どもが話そうと思える大人になる…こんな話を学校の中と外で共有出来て、もっとつながっていけたらいいなあと思いました。

帰りの環状線の電車が事故で運転見合わせになり、帰ってニュースを見たら、高校生がホームから飛び込んで亡くなったと…。子どもの自死が増えていると講演で聞いたばかり。不登校もいじめも子どもの命の問題で、自分も含めて大人の行動が問われていると思う。教育行政に携わる人にも深刻に受けとめてほしい。子どもに教育と称してあれやれこれやれと重荷を背負わせてる場合じゃない。

実は、「変わるべきは学校と教育行政」っていうのは、考えたら久保さんの言葉ではなくて自分の言葉でした。「自分の価値観をとりあえず横において…」というのは、不登校のお子さんの保護者からの質問に、久保さんが教員時代の体験を交えて答える中で話されていたことで、「先生がそんなふうに考えてくれたらすごくいいなあ」と思って印象に残りました。どうして学校に行きたくないかを聞きだして問題を取り除くのが教員の責任と思っていたけれど、問題がなくなったから学校に来てほしい、っていうのは結局教員のために来てほしいってことじゃないか?というふうにはなかなか気づかないかもしれません。私自身も「教員」を「親」と置き換えてもいいくらい、原因を追及することにとらわれていたことを思い出しました。