ウトピア

真実と欲望が出会うところ

孤独癖20150413

2015-04-13 20:01:03 | エッセイ
この世は所詮人間関係でできているし、生きることもこの関係の中で可能なのである。従ってこの中で人は喜怒哀楽、幸不幸、苦しみ楽しみを見出している。自己の楽しみ快楽、行動の様々な影響は他者の喜怒哀楽、苦楽、幸不幸を招く。何もしないと確実に人は苦しむことになるが一時的な解放の快楽に浸ることはできるので、人は孤独になるのをあこがれもする。また冷静な思考には一人で考えることも必要なので、ひとは考える経験を欲するので孤独になることも望む。しかし、人は単に暴力から恐怖から逃れるために孤独癖に陥ることもある。奴隷になることもある。この最後のものは絶対に避けるべきである。
人とつながる必要がこの時に、また勇気がこの時に必要となる。
暴力に単独に戦うには武力しかない。勇気を出して、相打ちを覚悟するほどの決意と戦術をもってすれば、物理的体力的に自分より巨大な個人すら倒せる。
物理的に個人として対抗しないなら狐の狡猾をもってすることだ。具体例は原則はあまたの古典やハウツーモノを見て訓練する事だ。練習は何事にも必要。人と接しこれを操るにも練習が必要である。自己を操るにも必要なように。
これを超えるものは聖なる権威しかなく、その究極の境地への到達は凡人の遠く及ばないところである。ただし人との結びつきで対抗するなら聖なる権威への行動方向は利用できるスキルである。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・・・・・・・・・(聖人)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人殺しがしたかった女子大生

2015-01-30 00:47:32 | エッセイ
またぞろ、先祖がえりの人間が弱そうな、殺しやすそうな人間を殺す事件が発生して、マスメデイアに格好の仕事を与えている。
人間の殺人願望はどこかで現れてくる。昔から社会的に人殺しは様々な理由で行われた。個人的には怨恨や金、権力、権威、異性獲得などが通常のものだが、精神疾患としてのサイコパスや精神分析のものもある。文化的生物的社会的歴史的な諸事実から人間の殺人願望や習性を指摘することもできる。
生物学的に言えば他の動物に比較して霊長類は同種で殺し合いをする唯一の哺乳類と言えよう。チンパンジーは群れ同士で戦争して相手方を殺し、食べてしまう事もある。人間の歴史は戦争の歴史でもある。
戦場での殺し合いだけでなく、親しく付き合っていた同じ村人同士が二手に区別され一方が他方を拷問して虐殺した事件もある。また、先の大戦で、アメリカ軍捕虜を殺して食べてしまった日本軍人もいる。文化的には、生きた人間の胸を裂き心臓を取出し、神にささげ、それを食べる食人習慣も北米のアステカ文化に見られる。また、メキシコシティの歴史記念館にもなっている役所の壁画には、アステカ時代の市場の様子を描いたものがあるが、店の一つには店頭に人間の手足がつるされている。
人間を犠牲にして何か神に祈祷する習慣は広く見られる。マヤ文明などの乳児の生贄、日本では人柱の話、キリスト教国では悪魔信仰のうわさは絶えない。
こうしてみると人間はまず進化の過程で殺して食べる習慣を発展させ、これが同じ種である人間同士の戦いで他集団の人間を殺すことにそれほど違和感を与えない文明を作ってきたといえる。同じ集団での殺人は固く禁じられているが、人殺しの習慣は個人の心理的な快感を与える効果があることを犯罪心理学が示している。ただしこれは拷問をして殺すやり方によく現れている。過去の専制君主のこの種の例は珍しくもない。イワン雷帝やドラキュラのモデルになったトランシルバ王の事例。警察権力の拷問など。心理学実験の「囚人と看守」の実験は人が権力を持ったり、拷問が許されるといかに残酷になるかが確かめられている。
本来ならば、他生物を殺す行為は食物、異性獲得が出発点だったものが、権力権威という観念が伴ってきたため、観念操作が行われれば容易に殺人は発生することになる。自殺も殺人と考えると、このことはさらにわかりやすい。自殺は最も簡単にできる殺人でもある。日本社会も自殺の多い社会である。
若者の将来に対する希望、期待感の薄い社会であることは最近のアジア諸国の若者の意識調査でも表れている。日本が一番低いのである。これも死への刺激を求める背景になっている。
このような閉塞的なフインキだけでなく本人の資質や生育環境も殺人に向かいやすいものではないか。家庭環境は教育熱心で私立の高校を出て国立の名古屋大学に入ったとの情報から、観念操作や観念によって動く可能性が高いことが想像される。しかし、広い教養はなかったと推察される。
要は視野が狭い事であるのではないか。作家の故城山三郎氏が若き日、特攻隊に志願して海軍に入った。「勝利か死」しか頭になかったという。終戦、敗戦で日本が降伏したとき、ただ茫然としたという。彼はそこから、猛然と勉強、学習を始めた。自然科学以外の広い分野にわたって、読書だけでなくその種のサークル、団体に入って活動した。彼は大学の経済の教師になったが、小説もかきはじめ、またさまざまな人物の伝記みたいなものも書いた。
彼の猛烈な勉強学習と活動、日本ペンクラブ会長として言論の自由を制限する可能性のある法案に反対したのは、自分の青春時代の視野の狭さを反省したことにあるのは容易に想像がつこう。視野が狭ければ狭いほど容易に死ぬことも殺すことも(特攻は殺人でもある)疑問を持たなくなるのであるし、上記に書いたように本源的に人殺しには快感でもあることがこの行動を後押しする。
モラル、押し付けでないモラルの教育が社会になければ、個人個人が自律的にモラルを作らないと、この人間の本性の一つを抑えることは困難である。
なお、恐怖の統制というもの、徹底した洗脳でも可能だがこれは別の問題を生む。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仏教は逆説に満ちている

2015-01-25 21:50:36 | エッセイ
膨大なお経の中身を見てみると、小乗大乗また密教と内容が矛盾しているものがある。維摩経や理趣経などは原始仏典とはかなり違ったことを言っている。理趣経では文字からいえば、セックスも人生も本来清浄な物であって、厭離穢土のものではない。現代日本の僧侶はこれを逆説や象徴、方便としての表現と解説するが、歴史的にインドで密教成立の過程を考えると、日本の僧侶の考えは間違っている。というか彼らに都合の良いように解釈するのが仏教の本質だと思っているから間違いではないというである。この論理性のなさが政治権力に従属して生きる道を彼らに選ばしめているのだろう。
秘仏だとか、まだ空海が生きていて毎日食事を用意しているとか、言葉と心を乖離させるのに余念がないのも日本の僧侶や売文業者のカルマといえる。業といやつ。それとも単にいい加減で臆病なだけなのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A氏のこと

2015-01-15 22:49:16 | エッセイ
 「老師よ私はどうしたら孤独になるこの性格というか行動傾向を変えるにはどうしたらいいのでしょう。いつも周りと溶け込めないのです。何を話していいかわからなくなるのです。しかし、さびしいのです。何か空想はしているのですが、えー家族とは話します。しかし親とはあまり話しません。ぜひどうしたらいいか、お話をお聞きしたい」と中年のA氏が真剣な面持ちで老師に訴える。
「誠実であることですな。道徳的に人の道を歩むことです」老師がにこやかに言う。
「私は嘘はつきません。人に迷惑をかけないようにしています。与えられた仕事は責任を持ってやります。私は何か誠実さにかけているのでしょうか?」
「欠けているね。君の今上げたことは誠実さの半分ぐらいだ。誠実さは人に自らの意志で、人の事を慮って何かを与えることも含まれる。もの、金だけでなく精神的にも言葉でも」
「でも余計な事だと嫌がられませんか、また励ましの言葉を言っても責任は持てませんよ。きみはがんばれる、とか、きっといい結果が出るよ、なんて安請け合いはできないですよ。未来のことは私よくわからないですから」
「あーそれだね、君の孤独の原因は」
「じゃーみんなそんな不確かな事言っているんですか」
「未来のことは誰にもわからん。蓋然性の問題なのはカントも言っておるところじゃ。しかし、人は行動せねばならぬ、その時、人は励ましの言葉があり難い。誰も責任を取れとは言わない。失敗はつきものだ。それを含めて人はいろいろ他者に言葉をかける。政治家をみたまえ。景気の良い公約を言って、当選してできなくても平気でいる。もちろん全部公約をやらないわけではないが、公約でいっているもっとできることはやっているので、次の選挙では落選しない。人の耳目を集めるのは浮動票をとりこめること、逆に浮動票に頼る対立政党をけん制する意味がある。方便というだろう」
「政治家は嘘つきですか?選良といわれていますが。」
「そう、選良だから嘘をつく、否嘘つくからこそ人間なのだろう。もっとも彼ら自身は嘘つきな人種とは思っておらん。結果としてできませんという。政治家を長くやっていると勲章ももらえる。彼らの周りは孤独ではない。利害関係者がいっぱい集まってくるし、金も名誉も付いてくるから女も手に入りやすい。何か勘違いした若者もくるだろう」
「嘘つきになれば孤独にならないといわれるのですか」
「まだ分かっておらんね。言い方が悪かったかもしれん。嘘つきになれとは言っておらん。政治家を嘘つきと言っても意味がない。要は彼らが、実現するかしないかわからない事をどのタイミングで言うかを十分心得ているという事で、それが彼らを繁栄させているという事だ。これは政治の事だが日常会話でも同じことだしもっとたわいもない会話が人は必要とするんじゃ。何かを伝えるというよりも人と話しているという事、気持ちよく話しているという事、時間を共有していることが感じられることが人を結びつける第一歩なのじゃ。」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民健康保険医療費の増大原因

2014-08-10 14:37:09 | エッセイ
ある人曰く「市の保険係から1月と3月の医療費のお知らせが来たが、ある医院での治療費がともに各月一回づつ4000円余りになっていた。自分が支払ったのは2回とも520円である。自己負担3割であるなら4000円にはならない。市に連絡し、領収書も提示したが説明はない。関連部署に連絡するというのみ。医者が常に医療費を正確に請求するという事を前提として制度が運営されているので、医者のやり放題であろう。」とのこと。
誰かこのことについて教えてほしいものである、これは犯罪なのか否か?どちらにしても医療費増大を患者ばかりの責任に帰す行政や医師会の行動も吟味されるべきだ。嫌な世の中のしくみの一つである。根本的解決への糸口は西欧史を見れば明らかである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本はどうなるか

2013-11-25 20:54:56 | エッセイ
秘密保護法案が衆院を通過して、やがて成立しそうな感じであるが、ここにきて中国が尖閣あたりに自国の警戒空域を設定したので、日中戦争は避けられず、日本の未来は破壊的であろう。中国も日本との緊張が高まるのは国内の独裁体制、腐敗、等の不満をそらすのに有効であるとの思惑もあろう。軍事独裁体制であったアルゼンチンがイギリスとフォークランド諸島をめぐって開戦に飛び込んだのに似ている。
これから起こること

秘密保護法の成立
日中戦争
憲法改悪
徴兵制の成立
日本の軍事独裁体制、ないしは官僚独裁体制成立
原発の推進
原発の破壊による国土の汚染
アメリカの戦争に参加するなどのアメリカ追随政治
等々、

日本人の大多数は先の大戦に勝る被害と犠牲を強いられよう。
子供は海外に避難させ、大人も逃げるか、この流れと戦おう。団結はかなり難しいが。
世界史の良き反面教師としての価値しかもはや日本の国の価値は残っていなのかもしれぬ。
選挙権の不平等、政治家の腐敗、怠慢、それと連動した田舎政治の横行、メデイアの体制癒着などが原因。遠く日本史に要因を探れば、戦国末期に完成され始めた体制順応体質ー江戸時代の百姓一揆のあり方が示しているーや明治期の民権運動の挫折、それによる官僚専制などを上げることができる。これらの破たんが先の大戦の敗北であったが、冷戦の開始とアメリカの思惑で日本はアメリカの衛星国として復活し、21世紀にはアメリカの忠実な番犬として第2次大日本帝国ができよう。
惨憺たる、おぞましい光景がこの国でみられることだろう。メデイアにはのらないので我々の個人的な体験でそのおぞましい光景を記憶できるのみで日本人の歴史の闇となろう。
これを阻止する、緩和する方法は限られている。西欧の歴史を理性と良き人間性尊重の立ち場からみれば、その方法は明らかである。ただ長年の洗脳教育で我々は団結が難しくなっていることも心しておこう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保証人

2013-09-30 15:11:23 | エッセイ
すべての正規社員は偉大である。
保証人になれるから。家主、雇用主、借金先などが受け付けてくれる。
保証人になれることは一種の特権である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基準

2013-01-19 11:15:23 | エッセイ
ボーイングの事故原因の究明に各機器の製造の際の単位の違いがなかったどうかをを含めるというばかばかしいこともやってみることが必要ではないか。以前にNASAはこれで一つ衛星をお釈迦にしている。すなわちメートル法をとるフランスメーカーはNASAの要求してきた数値もメートル法にのっとたものと勘違いしたため。もちろんアメリカ人は国際的基準であるメートル法ではなくヤード法を使うのが常識である。フランスとアメリカの常識は科学の分野でも違いが生じている。

まして、科学以外での常識の違いは大きいだろう。

しかし、歴史的に人間性の変化を見るならば、あんがい古今東西の人間性に違いは見られない。違いはむしろ歴史的に形成されたものに過ぎない。民主主義や自由や平等の概念は国によって違いがある、と独裁国家の支配者たちのいうことはナンセンスに過ぎない。独裁者たちが支配の都合の良いように自由や平等の概念を強制してきた、洗脳してきたので、その国の人たちがそのように思っているとすれば、違いがあると思わされているに過ぎない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党永久政権の作り方

2012-12-21 20:44:07 | エッセイ
今回の衆議院選挙で自公は衆議院議員の3分の2以上の議席を獲得した。これはどんな法律案(いうまでもなく予算案も)成立させることができる数である。
自民党が政権を長く維持するために次の参議院選挙に向けて準備しているであろうが、長期政権を維持するためには参議院選挙で、過半数ないしは3分の2を獲得する目標を立てるであろう。
そのためには選挙法を自党に有利なように改悪する事が一番の早道。衆院で自公で3分の2以上を持つから憲法以外はどんな法律でも作れる。
同時にメデイアへの統制強化である。法律ないしは行政指導、業界からの圧力でこれも可能である。これはすでに民主党政権成立前から成立していることではあるがさらに強化する事になる。
参議院の議員定数の不均衡は明らかに自民党に有利にできている。国会議員の定数格差は信じがたいほどである。
したがって、来年夏の参議院選挙で自公で参議院の議席を3分の2以上、悪くても過半数を獲得するのは目に見えている。公明党の組織と地方に張り巡らされている利権の網の組織で自民党も固定した得票数が確保できる。
自民党はこうして、衆参両院の3分の2以上の議席を支配することで憲法改正をして、貧しい人、権力も地位も有力な人脈もない人々ではない有力者優先支配の社会を作るだろう。自民党と官僚による永久政権がこうして出来上がる。この支配層には財界と外国資本、外国政府が加わる。特にアメリカのコントロール下になり、名実ともに従属国になろう。

自民党の政治家もこれと癒着する官僚も、財界人も自由な選挙で国民が選択しているのだとうそぶいて内外にアピールするだろう。政治社会に対する意識は、自己保身と支配快感を求めて、心理学的に言えば防衛機制が働いて、理性と良き人間性は働かなくなり、自分の内面においてもこれこそが日本の政治、民主政治だと思い込むようになるだろう。
こうして世界があきれる、その緻密な専制体制が分かりにくい「天国のような日本」が出来上がる。
何万人の餓死者や野垂れ死に者が出ても、「我が国はこの世の天国です」と外国メデイアのインタビューに答える国民が住む国家社会がのこる。日本は滅亡はしない。ただダメな国になるだけである。

以上のネックがあるとすれば、最高裁の選挙無効違憲判決と公明党をいかにコントロールするかであろう。これらも、前者が出たとしてもこれに対応する法制度がないとして無視することもできるし、最高裁はこれを出すと混乱するので(衆議院選挙全体に選挙無効判決は出たことがないし、対応する合理的な法律もない)やはりこれが出る可能性は少ない。
公明党については大臣職や形ばかりの公明党政策の受け入れで可能性は大きい。

繰り返すと、参議院選挙まで、メデイアの統制と選挙法の実質的自民党有利へ変えること、そしてもちろん利権の網に沿っての国費のばらまき、一時的な人気取りの政策つまり「おー自民党は変わったなー庶民のことを考えているなー」と感じさせる政策やポーズ、等が行われるだろう。

そして参議院選挙後は上記のような国を目指して突き進むだろう。これを推進している人は全く別のイメージを思い描いているかもしれないが、後から「なんでこんな国家になったんだろう」と自身が驚くこともある国に向かうのだ。
欲望と保身のため、政治家や官僚に有益な責任追及のない現在の社会状況、社会制度では多少の時間的なずれや紆余曲折はあるだろうが以上のようなプロセスをたどル可能性は大きい。

メデイアの洗脳から脱して、良き人間性を尊重し、民主主義の国を構築するために、国民の大半、庶民、人民はどうすべきか、は理性を働かせ、よき人間性尊重の視点から、歴史を見れば明らかであろう。

歴史嫌いは日本の支配階級の緻密な導き、長い伝統的な手段、また近代では国家統制下にある学校教育によって培われていたといえよう。
(一般庶民で、先の大戦で特攻隊攻撃を否定した海軍の一飛行隊長のことをメデイアほとんど触れない、肯定的に取り上げないことを不審に思わない人はメデイアに洗脳されている。と考えていいだろう。目覚めよう。自分が洗脳されていたと認めるには、心理的に難しいだろうが。先の大戦で戦争が終わったあと、多くの識者や国民は「国に騙されていた」といったと伝えられる。今も同じことが起こっていることは原発事故に対するメデイアや政府、政治家、財界の対処、過去の言動等を見れば否定しがたいことであろう。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

投票行動は?

2012-12-15 11:14:08 | エッセイ
日本の過半数以上の人、貧しい、権力も、社会的地位も、有力な人脈もない人々にとって、自民党圧勝予想は胃の中に何かをため込んでいるような感じを与えているはず。戦後、民主主義を進める努力が、それを阻止して有力者や官僚、政治家の支配を優先させる勢力に多くの場面で敗北ないしは制約されていったとみることができよう。経済力の発展は多くの犠牲、それも直接的に環境汚染やそれに伴う多くの被害者(不特定多数者も含む)格差社会の形成、原子力発電の安全神話による犠牲を伴って、官僚集権政治の温存と発展、そして、田舎の選挙民の日本国民としてのモラルの低下ないしは未発達の継続をもたらした。

資本のメデイア支配と農村部における利権組織、財界との利権の絆がこれらを可能とした。
自民圧勝は一時的な経済の名目的はってんはもたらすが多くの国民の子孫への負担を約束するものになろう。原子力発電による、汚染物質の処理方法はほとんど解決の道はない。地震による事故の起こりやすい場所にほとんどの原子力発電所は立地しているという専門家もいた。事故が起きれば民衆の生活に破局的な被害をもたらす。しかし当事者たちは国が保証してくれるものだから無責任に安全を主張できる。原子力発電を推進している連中に刑事民事とも罰を課することはできないのが現在の法律であり、長年政権を担当してきた政党がそれを作った。
膨大な財政赤字は何が原因であることは言うまでもないだろう。地方にお金を回す公共工事(まわりまわってゼネコンに利益をもたらす)、地方交付税交付金など。社会保障費が増大したからと言って地方に回る官僚、政治家によるばらまきは決して小さな額ものではない。
これで農村部に強固な利権組織が地縁血縁をともなって出来上がる。新勢力は入り込むことは難しい。農村の人は選挙権の著しい不平等の特権を手放すようなことはしない。前回の衆院選挙で民主党が勝ったのは僅差でしかない。特に地方区ごとの投票数を見れば。あまりにそれまでの政権党がおかしかったから。民主党はだめだ、何もできない、やはり自民党にといったところか。自民公明が参議院で多数を占めていたのでは民主党はなにもできない。民主党の無能を印象づけるのに成功している。

都会部に住む人間は、農村の選挙民が特権を放棄する意識を持ち、その主張を持った候補者を選ぶことを期待するのは非現実的であろう。
楽観論者はそれを期待するしかあるまい。

では都会部に住む人間はどうするべきか、否、農村部に住む人間でも、不平等を否とする、過半数以上の人々が未来に希望を持てる国社会を期待する人はどの候補者、政党に投票したらよいのか?

選挙に期待しないで別方法を考えるのは、もうこの時代の分かれ目では、現実的ですらある。未来に希望を見渡せば。

今の政党、政治家が過去、何をしてきたかを思い出すことだ。新しい政党名であっても構成しているのは過去の政党に属していた人やその伝統を受け継いだ人たちである。彼らが何をしたのか。いま彼らの威勢のいい発言や公約なるものがいかにあてにならないものかはお分かりのことと思う。彼らが約束した事と結果を比べてみよう。多くの民衆の立場で。しかしこれは非常に困難である。多くの人はメデイアの情報にその日その日引きずり回されて、何が重要か、何が本当にずーと考えていかなくてはならないか、よくわからないであろう。記録してはいないであろうし、記録の勧めもしない。

故に、少なくとも、具体的には、過去のことを調べる。図書館に行って過去の新聞を読み返す。特に原子力と民主党の政権交代のあたり、そして公害の問題の顕在化した70年代、金融問題について、バブルの時代や消費税導入の前後。この時各政党、政治家、これを支援している団体、官僚はどんな言動をしていたか?

こうした努力をもとにして、投票行動の次善の策としては次の二点ぐらいが考えられる。
投票の基準としては、よりましな候補者、言ったことと行動が合致している度合いがましな候補者や政党、あるいはその人脈の人に投票する事。
もう一つは一つの勢力に圧勝させないこと。衆院と参院で両方過半数を取る政党があれば、勢力ができれば、それが多くの民衆を圧力団体とするものを除き、なんでもできる傲慢さを生み、日本の格差社会を促進させるであろう。貧しいものはより貧しく、中流と思っていた人も貧しくなり、有力な権力者、権威者、富者、人脈を持つものは潤うであろう社会、そして最悪は軍国主義まがいの社会などができて、徴兵制も復活することだろう。(人権軽視の伝統は旧軍から自衛隊に受け継がれていると考えていいだろう。組織内部においても。)

以上、まだ遅くはない。考え行動しよう。これらを考慮しない日本人には・・・・・・ただ、???。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする