日本の将来
コーヒーショップに行った。いつもの店だが、今日は喫煙コーナーしかあいていないので、我慢して壁際ソファー席に座って、「愛すること」という本を読む。周りに座って、読書をしている男女は、外の寒さを避けて、たぶん、孤独を避けてこの店にはいったのだろう。
声高に話している二人の青年が気になった。
「織田信長は自殺したんじゃないかな。自分で死ぬことができないから、死なざる負えない状況を自分で作ったんじゃないかな。そのことを試験の答案に書いたよ。先生が何か書いているといいといっていたので」
なかなか、歴史に興味を持つ青年がいるのは、日本も捨てたものっではない、と思った。歴史嫌いが高校生に広がっているのは、日本社会の不健全さを示している考える自分としてはそう考えたのである。
彼らの話はやがて現在の日本の状況について話し始めた。
「そんなに悲観してもいけないよ、・・・・みんなが末代まで発展することを考えないと」といった一人の青年は、両足を両腕で抱える座る姿勢をとっていた。両足の靴底はソファの座る部分にあたっている。
ああ、溜息をつきたくなった。
みんなのことを考える人間が土足で椅子を汚すことをなんとも感じない。どこか、日本人は自己に甘い、というか、対象に対する働きかけが自分の可能性と人格を試されていることに関心がない。自己の中に、日本をダメにした、否、日本が少数者のための格差社会を形成した要素があることに気付かないのではないか。改革は、民主的な改革は、自己の改革でもあることを認識すべきであろう。あまりに我々は、日本文化に仕掛けられている事なかれ主義と誤った平和主義、その他もろもろに毒されていることを調べてみよう。
コーヒーショップに行った。いつもの店だが、今日は喫煙コーナーしかあいていないので、我慢して壁際ソファー席に座って、「愛すること」という本を読む。周りに座って、読書をしている男女は、外の寒さを避けて、たぶん、孤独を避けてこの店にはいったのだろう。
声高に話している二人の青年が気になった。
「織田信長は自殺したんじゃないかな。自分で死ぬことができないから、死なざる負えない状況を自分で作ったんじゃないかな。そのことを試験の答案に書いたよ。先生が何か書いているといいといっていたので」
なかなか、歴史に興味を持つ青年がいるのは、日本も捨てたものっではない、と思った。歴史嫌いが高校生に広がっているのは、日本社会の不健全さを示している考える自分としてはそう考えたのである。
彼らの話はやがて現在の日本の状況について話し始めた。
「そんなに悲観してもいけないよ、・・・・みんなが末代まで発展することを考えないと」といった一人の青年は、両足を両腕で抱える座る姿勢をとっていた。両足の靴底はソファの座る部分にあたっている。
ああ、溜息をつきたくなった。
みんなのことを考える人間が土足で椅子を汚すことをなんとも感じない。どこか、日本人は自己に甘い、というか、対象に対する働きかけが自分の可能性と人格を試されていることに関心がない。自己の中に、日本をダメにした、否、日本が少数者のための格差社会を形成した要素があることに気付かないのではないか。改革は、民主的な改革は、自己の改革でもあることを認識すべきであろう。あまりに我々は、日本文化に仕掛けられている事なかれ主義と誤った平和主義、その他もろもろに毒されていることを調べてみよう。