
TGMの他にも映画は観ます。とは言ってもRain man以来なので久しぶりかもしれません。近隣のシネコンでやっているのを知っていてもみなレイトショーばかりです。
それでできれば昼間に観たかったので,探して観てきました。
休日ということもあり,予約時より遙かに席が埋まっていたのはやはりよかったと思います。
当時「winny事件」が毎日のように報道されていました。開発者が逮捕されたということも知っていました。でも詳しい内情は知らずです。開発者ってそんなに悪いことを企んでいたの?という認識程度でした。
しかし最近になって少し調べて驚きました。
そのほぼドキュメンタリー形式の映画です。そもそもソフト開発者が逮捕されるということは明らかにおかしい話です。何事もそうなのですが,作った人が悪意を持って活用していたのならともかく,そうでなかった場合に逮捕というのはおかしい訳です。
昨今のソフトや技術に関しても使う側の姿勢が大切だということですよね。
違法ダウンロードとかコンピュータウィルスを乗せるとか……。その脆弱性に作者自身も気づいていたのです。
私もこの頃はフルタイムで仕事をしていましたから,もちろんパソコンも使っていました。職場の上司から「winnyはパソコンに入れないように」という指示が出たことも覚えています。それ自体が悪者ではなくてあるかのように……。当時はそんな風潮でしたね。
この主人公である金子さんは単純にソフト開発,プログラミングが好きだった方なのだということがよく分かりました。
小学生の頃の話などを見ていると彼の人柄がよく分かります。
それにしても無罪を勝ち取るまでに7年も掛かるとは……。観ていて複雑な思いを何度もしました。そして無罪を勝ち取って少ししての急逝には言葉もありませんでした。
これと並行して描かれているのが某県警の裏金の話です。繋がらないようでいて繋がっている話なのですが,こちらはちょっとその後の話がどうなったのか……報道では見た気がするのですが,結果どうでしたか。これに関する本を買いました。
それにしても金子さんが存命だったらどんなに優れたソフトがさらに世に出ていたのかと思うと残念でたまりませんね。