昨日たまたまSNSを見ていて,「え?やるの?」と思い,これは「行かなくては!」と予定を入れました。とは言っても少々長旅です。
この予定があって,TGMの巨大ポスター探しは昨日にしたのです。
ここに挙げた写真は全て資料からのものです。
今年でしたか,新潟県の埋蔵文化財調査事業団での発表会があり,それにリモートで参加しました。その時にも上野遺跡のことを知りましたが,縄文時代後期のものということで珍しいので実際に見てみたいと思った次第です。
やはり「その時」にしか見られないものに対しては行こう!と思って出かけてしまうのですね。
縄文後期ということでこの集落は100年くらい続いたのではないかということでした。後期になると中期と異なり,気候も中期よりも寒冷化し始め,集団が分散し始めたのではないかということでした。
柱穴も1000以上,住居跡(建物跡と仰っていましたが)100以上あるそうです。その中に今回の焼人骨集積土壙がありました。
実際に見てわくわくしました。これは資料の写真ですけどね。写真と実物ではやはり違います。こんもりした土や骨の感じや骨の白さも分かります。「写真を撮ってもいいですよ」と言われました。撮ったものはここには挙げていません。
顎の骨の感じから3体くらいの人骨があるのではないかということでした。しかし重さにしてみるとそれよりも軽いので,もしかしたら選別されているのかもしれないとのことでした。このような焼人骨は国内でも最古級だそうです。
なぜそのように焼いたのかはまだ不明だと仰っていました。埋甕に葬るのではなくこのような形になっているのはとても不思議ですね。また骨が白いということは高温で焼かれたからだそうです。
じっくり見せて戴きました。さらに建物内の研究室ではそれまでに大学が関わった人骨が展示されていました。こちらは撮影禁止でしたが,6年ほど前に鎌倉の由比ヶ浜から出土した古墳時代の人骨ともここで再会しました。骨の研究はこちらの大学ですると聴いた記憶があったので,伺ってみるとやはりそうでした。
びっくりしましたね。何と再会!
やはり距離はありましたが,本当に行ってよかったです。「本物を見る」をこれからも大事にしていきたいです。