サマータイム制を導入する会社が増えているとか、いないとか。
自分の勤める会社でも、近々、日曜出勤と平日休みが増え、就業時刻が1時間早くなりそうです。
日曜出勤は別に全然オーケーで、充分納得しますが、サマータイムはどうでしょう?
日中が長い夏の間だけ、時刻を1時間早めることで、
日中の電力消費量を抑えるのが目的らしいのですが、
どれだけ節電効果があるのか、ちょっと微妙な感じが否めません。
だって、夏って、朝から暑いじゃないですか~。
子供のころも、祖母に涼しい午前中に勉強しなさいとか言われたような気がしますが、
そのころから、午前中は本当に涼しいのか、僕は疑問でした。
確かに日中より朝のほうが気温が低いでしょう。
しかし、子供が涼しさを感じられるほどの気温差じゃなかった気がするし、
大人だったら家屋を通り抜ける弱い風を涼しいと思えるでしょうが、
子供には、そんな自然の機敏を感じ取るには幼すぎて、経験が少ないかと。
しかも僕が大人になった21世紀の今は、気候が温暖化しています。
職場はIT化が進み、熱を発するパソコンがずらっと並び、窓がほとんどない構造の建物。
実際の節電は、やはりこまめに照明を消したり、パソコンの設定を節電モードにしたり、エレベータを間引き運転したり、
ぬれぞうきんを絞るように電気を使わないようにするしかないのでしょう。
なわけで、大人になって世の中は温暖化してIT化して暑くなったけれど、
大人ならちょっとした見た目だけで、涼しさを余裕で感じられる、こんなあんみつの話。
画像は、豊島区西巣鴨2丁目「甘味処 いっぷく亭」で、おはぎとあんみつ。
このお店、都電荒川線の庚申塚駅の停車場のすぐそばにあり、
よくテレビのグルメ番組などでも取り上げられるので、知っている方も多いかと。
自分もぶらりと行ってみたくて、わざわざ路面電車に乗って行ってみました。
なんといっても、あんみつの、涼しげな表情がたまりません。
深い器で出すお店は多いと思いますが、どちらかというと、浅い器で出されるあんみつは、
かんてんも、おそらく抹茶の色かな、自然な渋い緑色をし、つややかな白色は、もちろん白玉だんご。
そして、杏の鮮やかな橙色、やわらかな求肥のピンク色と、
面の広い器に、それこそ、使い古された表現で申し訳ないけど、宝石のようにきらきらと輝き、
透明感にあふれ、涼しげな表情に、36歳のおっさんも、キュンと胸がときめきます。
さらに、ちりばめられた宝石に、さじを入れるのがすごく楽しいんですね。
どんな組み合わせで食べようか、さじの上に、のった組み合わせで、味わいがちょっとずつ違い、
食べて行くたびに楽しみが変化します。
おはぎは、市販のものより、もち米をついてなく、ほんのり暖かく、ご飯のような、つぶつぶ感が楽しめます。
最近は和菓子屋でおはぎを買ってないので、もしかしたら、手作りおはぎは、この最近の傾向なのかもしれませんが、
ちょっと暖かい感じが、作りたての味わいで、なんとも素朴。
ホームにやってくる電車を眺めながら、一息。
子供でなくても、いろんな路面電車を眺めているとあっという間に時間が過ぎます。
まさに、いっぷくにふさわしい、素敵な甘味処でした。