2回目の摺漆を行いました。
要領は一回目と同様、瀬〆漆をテレピン油で薄め、木地に均一に摺り込んでいきます。
塗料としての漆は空気中の水分を吸収し、主成分であるウルシオールが酸化重合して固まります。水分が蒸発して乾燥する他の塗料とは異なります。よって温度と湿度によって乾く速度が左右され、盛夏の今がもっとも速く乾きます。
ここからが今日の失敗談ですが、お椀に出した漆がみるみる粘り気が出てきて、なかなか薄く延ばすことが出来ませんでした。このまま乾かすと厚く漆が残ったところが色が濃く残り、塗り斑が出来て美しく仕上がりません。どうしたかというと、塗った漆をテレピン油を浸み込ました布でふき取って塗り直しました。仕上がりを考えると致し方がありません。次回以降は少し工夫が必要です。漆を薄めに希釈して手早く作業するしかありませんが・・・
2回目の摺漆でこんな感じになりました。
一回目に比べ、少しですがつやが出ているように見えます。
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