KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

甲府幕岩・30へのアプローチほか

2019年11月17日 | フリー(山梨、長野)
日程:2019年11月16日(土)~17日(日)前夜発一泊二日
同行:弟子(我が社の山岳部)

 久しぶりの甲府幕岩。
 この秋の台風で各地の岩場が被害を受けている中、甲幕もアプローチの林道を含め岩場自体が大変な状況になっていると思いきや、なぜか無事。
 先週は我が部からも三人が出かけ(自分は所用により不参加)、最近進化が目覚ましい弟子(ヒロイ)は見事「正門」5.11bをRPしたらしい。
 既にシーズン終盤だが、さらに成果を得るべく仕事を終えた金曜夜から出かけ、いつもの某野営地にてテント泊。
 まだ初冬の寒さに身体が対応できていないため二人とも冬用のダウンシュラフ持参だが、それでも朝は寒かった。

一日目 天候:

 朝方はけっこう冷え込み、テントや地面は霜でうっすら白くなっている。
 それでも朝のうどんを食べている間も林道を岩場へ向かう車は続々。シーズン最後の追い込みとばかり皆さん張り切っていらっしゃる。
 岩場に着くと、既に人気ルートはほどほどのクライマーで埋まっている。
 我々もぼちぼちスタート。


30へのアプローチ 5.11b (再登・本日三便)
 今年の春から見送りになっていた課題。自分は以前RP済みだが、この前やった時は2テンぐらいしてTOするのがやっと。
 一便目 まずは自分がヌン掛け。これまでの手順を思い出しながら2テンぐらいしてTOするが、もうすっかり忘れている。
 二便目 ムーブ確認のためTRでやってみるが、やはり同じで、どうしてもボルト4本目辺りの核心で詰まってしまい、思わずテンション。
 弟子の方はちゃっかり最初からTRでムーブ確認。二便ともノーテンクリアで早くもリーチをかける。
 もはや師匠として後が無い三便目リードトライ。下部は自動化、上部でカチの手順を間違えたが何とか堪えてTO。あぶね~。
 続く弟子も三便目でまったくソツなくRP。先週の「正門」に続き二週連続のイレブン・ゲット。強くなったなぁ。

 

勝手口 5.10d RP(三便)
 先週、我が部でやったという課題。
 トポでにラインが示されているが、そのとおりやや右側から取り付くと難しく、左から取り付くと簡単になるらしい。
 で、試しに一便目は右から取り付くが、左のホールド取る時にどうしても身体が振られて×。
 二便目は左から取り付き、無事離陸するもボルト3つ目辺りで中央の浅い凹角にうまく戻れずテンション。
 三便目でようやく手順がわかりRP。やれやれ。
 弟子は問題なく再登。


ジューンブライド 5.11c ×
 自分にとってオンサイト・トライ。
 下半分は既にHIVE(5.10a)で何度も登っているので問題なし。
 上半分も出だしはムーブがすぐに思いつき、これはイケるかもと思ったが、やはりそんなに甘くなくラスト数mは細かいホールドが続き厳しい。
 後の順番も控えているので、今日のところは宿題ということで・・・。

 

岳でキョン 5.11c TR×(テン山TO)
 弟子がジム仲間に勧められた課題。一緒にTRでやってみるが、下部は細かい。思いっきりテンションかけて各駅でTOがやっと。
 弟子もTRでテンションかけながらTO。ゴミカチ拾いが得意の弟子はそれでも感触を得たようだが、自分には細か過ぎて当面封印!リードなんて怖すぎる!

ブラッキー 5.11b
 先客のヌンチャクが掛かっていたのでお借りして弟子がオンサイトトライ。
 男の太い指にはカチでも弟子にとってはガバ?大して苦労せずに4つ目のボルトまで到達するが、その先、核心の5つ目のクリップで迷ってしまい、没。
 おーっ、しかしこれはけっこう早めに落としちゃうんじゃないの?
 ちなみにブラッキーは、自分は片手間にやっていたせいで足掛け数年、RPまで通算24便もかかってしまった因縁の課題だ。

 さすがにこの時期、陽が暮れるのも早く、本日はここまで。
 前夜と同じ某野営地へ戻り、テント泊。

 

二日目 天候:

 昨日よりも暖かい朝。
 今朝もうどんを食べて岩場へGo!
 弟子は昨日の最終トライで感触を得たブラッキー狙いで。

WILDWOOD 5.10c (二便・再登)
 一応、アップで。
 一便目。もう随分前に登ったきりなので、すっかり忘れてしまったが、小ハングを越えた後の垂壁(核心?)で詰まってしまい、思わずテンション。
 うーん、おかしい。たしか独特のムーブがあったような気がするのだが・・・。よくわからないまま2テンぐらいしてTO。
 で、二便目でムーブを思い出し、ソツなく再登。何のことはない。昨日トライした人たちのチョーク跡にすっかり騙され余計なホールド掴んでいただけだった。
 弟子もやるが、一便目は核心を越えられず。先週、今週と続けざまに5.11bを片付け「そろそろイレブン・クライマーと語ってもいいですか?」と言ってたばかりなのに、これだ。
 二便目はTRでテンションかけながらどうにかTO。「被っているのは苦手」と言い訳するが、特に被ってないんですけど。

ブラッキー 5.11b ×××
 まずは自分がヌン掛け。ブラッキーは実に7年振りだ。
 出だしの1つ目ボルトがチョイ高いので、まずはここでビビってジタバタ。中間は何とかこなすが、核心の5つ目ボルトの辺りもカンテを持ってうまくバランスが取れず、クリップの態勢が取れない。
 結局、三便出して2テンぐらいしてTOするのがやっと。最後の便はヨレてTOすらできず。うーん、弱いな。
 弟子は本気モード。トライごとにムーブが固まり、三便目はそのままRPかと思ったが、勝ちを意識してしまったか残念ながら1テン。
 最後にもう一便だすが、本日は力尽きて次回にお預けとなる。残念!
 今シーズンのうちに片づけたいところだが、11月中旬ともなると来れるとしてもあと1~2回。まぁアセらずとも今度の春にはキッチリ登れることでしょう。
 
 
 
 

 ピリカの上にもあったが、ブラッキーのさらに奥に巨大なミラーボール状のスズメバチの巣がぶら下がっていた。来シーズンまで綺麗に残っていたらぜひお土産に持って帰りたい。

甲府幕岩

2019年06月22日 | フリー(山梨、長野)
日程:2019年6月22日(土)前夜発日帰り
天候:一時
同行:ヒロイ(我が社の山岳部)
 
 さて今週は久々に甲府幕岩。
 梅雨の季節、せっかくの貴重な晴れを大事にしようと仕事が終わった金曜に前夜発。
 例年、春のシーズンは落石等による通行止めが多い「観音峠・大野山線」は多少の小石や倒木があるものの特に問題無く通過できた。
 幕岩手前某所にてテン泊とする。
 
 翌朝は良い天気。
 朝のコーヒーを飲んだ後、雑木林をウロチョロしていた相方が鹿の角をGet。
 「父の日」のプレゼント?としていただく。(^^;)
 
 

 岩場の駐車スペースは既に結構な賑わい。
 皆さん、やはりチャンスはしっかり逃さないようで・・・。
 で、本日やったのは、
 
てるやまもみじ 5.10a/b (再登)
 イエローマウンテンやペンタゴン(5.9)などが既に取られていたので、今日のアップはここから。
 1つ目のボルトが若干高く、岩の状態がイマイチだと微妙に怖い課題だが、今日は特に問題なくアップ。
 先週の沢登りで右手小指を負傷中の相方はうまくカチ持ちできないらしく、終了点手前で1テン。

 
GATE 5.10c (再登)
 短くわかりやすい一本。
 上部のホールドがややヌメっていたが、特に問題無し。
 続く相方は前回一撃していたにも関わらず、今回は出だしの小ハングを越えた後でドカ落ち。
 ちょっと凹んでいたが、まぁまだ始まったばかりだから・・・。
 (現在、一本目のボルトが緩んでクルクル回るが、すぐ二本目かけられるので特に問題ないでしょう。)
 

 
スパイラルリーフ 5.11b ×(二便。うち一回はTR)
 既にRP済の課題だが、空いていたので久し振りにやってみる。
 下部は簡単なアプローチ。核心は上半分。
 ホールドと手順を思い出しながらのトライだったが、トレーニングをしていないせいか、体幹で頑張り切れない数箇所があり、各駅停車でTO。
 その後、TRでもやるが、まったく身体が張れてない。
 相方もそうだが、先週の沢の疲れ、もっと遡るとまだGWの剱の疲れを慢性的に引きずっているようで二人とも身体が重い感じが抜けけ切れない。
 ただ、ホールド、手順はしっかり思い出したので、次回来た時はリピートしてみよう。

 
 
30のアプローチ ×(五便。うち四回はTR)
 相方の宿題の一つ。自分は以前RP済。
 前回やって頭にインプットしたつもりだが、やはり半年経つとしっかり忘れていてまた一からやり直し。
 腕のパワーはほとんど要らず、開脚とバランスがポイントか。
 自分は最近、日々のストレッチをサボっているせいか身体がますます硬くなり、前回より後退した感じだが、相方は最後にTRだがノーテンクリア。
 それまでに何便も出してさすがにヨレてきていたのでRPは次回へ持ち越し。次は絶対落とす!と息巻いていたが、たぶんできるでしょう。

 
 
 最後に悔しいからといって、相方が先ほど落ちたGATEにリベンジ。
 が、やはりヨレていたようで、またしても朝と同じ所で落ちる。
 ま、何事も欲をかいたり、焦ったりするとうまくいかないようで。また、出直して行きましょう。(^^;)

三ツ峠・岩トレ

2019年05月25日 | フリー(山梨、長野)
日程:2019年5月25日(土) 前夜発日帰り
天候:
同行:ヒロイ、キタムラ、カワベ(我が社の山岳部)
 
 今週は部のクライミング研修会ということで、久々に三ツ峠へ。
 ここへ来るのはおよそ10年振り。
 前夜に小田原集合。ヒロイ号に乗って箱根越えで現地入り。

 
 
 翌朝、小一時間のアプローチを経て屏風岩に到着。早くも山岳会らしきグループがメインのルートにしっかり取付いている。
 まずはヒロイ・カワベ組、私・キタムラ組と二組に分かれ、適当に登る。
 
 自分が登ったのは、
 
リーダーピッチ(Ⅳ+)~No.10クラック(Ⅲ)~No.15クラック(Ⅳ+)~No.18クラック~天狗の踊場
 面倒臭いので、たまたま空いていたリーダーピッチから取付き、マルチで一気に上まで繋ぐ。
 最初のピッチは自分がリードしたが、後のルートは全てキタムラさんがリード。
 クラシックなアルパイングレードといいながら、クラックなどはそれなりにクセがあり、ノーテンでリードしたのはGood
 五月晴れの空に富士山が綺麗でした。

 

 
 
無名ルート 体感5/10c/d ×(TRで2テンTO)
 観音ルートの左にあるルート。もしかして、これが「キーホール(5.10b)」というルートなのか?
 TRでやってみたが、やや狭い体勢から切り返しの連続でなかなか厳しい。

 
さあてこれから 5.8 OS
 出だしの小ハングと最後の凹角が核心か?
 このグレードにしてはちょいと辛いように思うが、いろいろな要素があって楽しめる。
 

    
 最後にヒロイ嬢のリクエストで、アブミのデモンストレーション。
 人工を最後にやったのはいつだったろう。もう今後やることもなさそうだけど、相方が穂高の屏風とか行きたいと言うなら、まぁ少しは練習しておかないと。
 
 
 
 自分のアブミは知る人ぞ知るサレワのグリップフィフィ仕様。今は無きWest Germany(西ドイツ)製だ。もう40年前の遺物で、いつポキッと逝くかわからないのだが・・・。
 
 久々の三ツ峠は、登山靴で登る学生らしき集団や昔ながらの怒号が飛び交うスパルタ山岳会やら、何となく昭和的レトロな雰囲気。
 他の岩場がフリークライミングでも、ここはやっぱり「岩登り」という言葉がしっくり当てはまる。
 今回、目当てにしていた「岳ルート」はなかなか人気のようで、本日は中央カンテと共に数珠繋ぎとなっていた。いずれまた。

 
 
 〆は、「小作」でほうとう。お疲れさまでした。





秋の女子トレ@甲府幕岩

2018年10月21日 | フリー(山梨、長野)
日程:2018年10月20日(土)~21日(日)
同行:ヒロイ、クリハラ(我が社の山岳部)
 
 秋も深まり、久々に甲府幕岩。
 今回は三十路女子部員二名を伴い、出かける。
 アプローチはヒロイ号で小田原から出発。
 箱根-御坂峠越えで甲府盆地へアクセスするが、途中では箱根駅伝のチームが試走している風景も。もうそんな季節なんですね。
 ゆっくり朝出だったので、現地に着いたのは13時頃。駐車スペースはほぼ埋まっていたが、少し離れた所に停めてぼちぼちスタート。
 
一日目 天候:
 
森の唄 5.10a 
 アップはペンタゴンかイエローマウンテン辺りにしようと思っていたが、既に順番待ち。
 この課題ももしかしたら限定有りなのかもしれないが、上部が正面突破だとやや細かい。まぁアップなので、適当に左側のカンテも使って登る。
 後の二人も問題無し。

 
ペンタゴン 5.9  
 ようやく空いたので、改めてアップ。
 もちろん二人とも問題無し。クリハラさんは外のロープは久々、まして甲幕は初めてなのでどうかなと思ったが、普段横浜のマムートで登っているだけあってムーブもきれい。ソツなく登る。
 ちなみにスタート地点に赤ペンキで書かれている現地グレードでは5.10a。

 
秘密の岩園 5.10c 
 今回のお題の一つ。
 まずはヒロイ嬢からトライ。
 前回(今年の五月)来た時に少しチラ見してしまったもしれないが、ほとんど初見。で、そのまま見事マスターでOS。
 最近、ジムでも細かい課題となるとこちらも太刀打ちできないほどうまくなっているので、これはまず順当な結果。
 
 で、次はクリリン。
 傾斜は垂直以下でもそれなりに高さがあるので、高所恐怖症?の彼女にはTRがいいかなぁと思ったが、本人は「リードでやります!」と力強い返事。
 それならばと送り出したが、まぁ4つ目のボルトまで行けたら上出来と思っていたところ、あれよあれよと登っていってしまい、核心のラストもそれほど躊躇することなく見事FL!マジか!
 何しろついこの前の春の小川山では、10台前半のリードで怖さのあまり本気で号泣していたぐらいの高所恐怖症だったのだから、これは驚きの大金星!
 
 立場上、自分もラストに回収便で登ったが、途中何度か落ちそうになりヘンな汗をかかされる。
 何とかテンションかけずにトップアウトできたが、最後の核心も決め手となる右側のホールドを見落とし、もしかしたら一番ジタバタしてしまったかも。

 
ダダ 5.10b 
 ヒロイちゃん、いわくの宿題。
 前回、終了点手前で足をプルプルしたあげくドカ落ちしたので、今日こそはと退治してやると鼻息も荒い。
 で、最初に取付き、マスターで見事RP。
 
 が、しかし。続くクリリンが今度はハマる。
 先に取付いていた他のグループの女子もダダには手こずっていたので、やはりこのグレードにしてはイヤラシイ。(現地グレードでは5.10c)
 自分が登った後、再度クリリンがヘッデンまで出して残業トライを試みるが、結局TOならず。
 ヌンチャクを残したまま、今日はここまで。

 
 
 本日は予報に反して全体的に曇りで時々薄日が射す天気。途中、ほんの少しだけ小雨が降ったりして肌寒かったが、登るには問題無かった。
 ただFB友だちからのリアルタイム情報では比較的近くの八ヶ岳や小川山ではアラレ混じりで吹雪いたりして、けっこう荒天だったよう。
 甲府幕岩にしておいて良かった。 
 
 夜は適当な所でテン泊。
 夕飯のメインはヒロイ嬢によるキノコ&サバ入り炊き込み御飯とチキンソテー。
 御飯はインスタントのレトルトではなく、ちゃんと白米を飯盒で炊いた本格派。
 今回もたいへん美味しくいただきました。m(_ _)m
 
 
 
 
   
二日目 天候:
 
 一夜明け、今朝はきっちりと晴れ。
 昨夜は大きな月が夜空に煌々と輝き、3シーズンシュラフでは少々寒いほど冷え込んだ。
 朝のカップ麺とモーニングコーヒーを飲んで、二日目スタート。
 
ナベちゃん 5.8 
 まずはアップで。何回も登っているのであまり考えずに左側のカンテ?を使わず右側限定で登ったら、スローパーぽくて意外と悪かった。
 終了点の上、左側のダーティークライマーズの核心下に残置ビナが残っていたので、そこまで登り、ついでにダーティーも少し触るが、やはり朝一で心の準備もできていないのですぐに折れる。orz
 後の二人もここでアップ。
 
GATE 5.10b/c 
 クリリンには昨日の宿題のダダが控えているが、それよりも登りやすいだろうと選んだのがここ。
 ルートも短く、ホールドもわかりすいガバ系。自分がヌン掛けした後トライしてもらうが、ややパワーが必要なようで途中で断念。
 現地グレードでは5.10cと、ダダと同等。こちらの方が素直で登りやすいと思うのだが。

 
 
正門 5.11b ×
 垂直以下の細かいカチ系を得意とするヒロイ嬢がやりたいと言い出した「ミジカシイ系」。
 これまでいろいろな岩場に行ったが、大抵まずは私が課題をオススメしていたので、本人からコレをやりたいと言い出したのは初めてかも。頼もしくなったなぁ。
 で、さっそく彼女からトライするが、やはり激カチ厳しく2本目のボルト辺りまで。
 試しに自分もやってみるが、メッチャ指に来て、もちろんギブ。ヒロイ嬢の方がまだ半馬身ぐらい上に行ってたんじゃないかな。

 
 
30へのアプローチ 5.11b ××(二便、1テンTO)
 以前、自分はRP済。甲府幕岩に多い5.11bの中でも短めで指に優しく垂直以下、パワー不要のバランス系なので、ここは女子の自己グレード更新にはオススメのはず。
 で、まずは自分がヌン掛け。
 もう登ったのは何年も前なのですっかり忘れて、2テンほどしてホールドを確認しながら何とかTO。
 2/3はステミングによるバランス系だが、最後になってカチ連続なので、4つ目のボルトが足元を過ぎた時点でしっかりカチ持ちができていないとけっこう怖い。
 結局、二便出して1テンの状態まで戻せたが、ホールドと手順は覚えたので次回はきっちり再登できるかな。
 
 ヒロイ嬢は最初は「何コレ~?」と手こずっていたが、さすがの学習能力で便出すごとに安定。
 4つ目のクリップをどうこなすかがブランクのまま残ったが、最後はTRでノーテンクリア。
 まぁ次回はイケるでしょう。脱「なんちゃってイレブン」もいよいよですな。

 

 最後はクリリンのダダ。最後まで粘ったが、ラストトライで左の「森の唄」側へ寄り過ぎてしまい、そのまま登って落ちたらかなり危ない。残念ながら今回は宿題となってしまった。

 しかし、二人とも格段に強くなってきた。監督役の私の立場もいよいよ危うい。
 
 それにしても今回の甲府幕岩は自分たちも含めて初級者のグループが多かったようだが、以前と違って外岩も随分とヘルメット着用率が上がっているようだ。
 JFAでも推奨しているのだろうが、自分もどういう形で事故を起こすかわからないので、フリーでもなるべく被るよう軽いメットを新調した次第である。
 ただ、その一方でペンタゴンやイエローマウンテンなどにヌンチャクに通した状態でTR張りっ放しというのは、後から来た者にとってアップ課題が塞がり、ちょっと困りもの。
 自分もヘボなのであまり偉そうに言えないが、TRのペンタゴンで何回もぶら下がっているようでは甲府幕岩で他に楽しめる課題は無いのではないでしょうか。まぁ人それぞれですけど。(^^;)

初夏の太刀岡&カサメリ

2018年06月03日 | フリー(山梨、長野)
2018年6月2日(土)-3日(日) 一泊二日
天候:両日とも
同行:ヒロイさん(我が社の山岳部)

 四月から続いている我が社の山岳部、関東甲信越岩場巡りも梅雨入り直前でいよいよ大詰め。
 先週の甲府幕岩に引き続き、今週も山梨方面にお邪魔しました。

一日目 太刀岡・小山ロック
 土曜朝にのんびりと出発。
 既にシーズンとなった奥の甲府幕岩が賑わっているせいか、ここ太刀岡上部の小山ロックへ着いてみると何と先客は男女ペアの一組のみ。
 しめしめと思ったが、これだけ空いていると若干寂しくなくもない。
 夏の陽射しの中、蝉の声を聴きながらトライ開始。

君の瞳に乾杯 5.9 (再登)
 毎度のことながらアップにもならないほどの短い課題。
 とりあえず本日の岩のコンディションを確認するために。相方も当然のことながら問題なくクリア。


ヤバイから逃げます 5.10a ×(再登)
 出だし核心。久し振りなのですっかり忘れ、右側の顕著なポケットに目を奪われて取付いたところ、たちまちムーブが狭くなって思わずテンション。
 二便目、よくオブザベした後、やっぱり左側からだったと思い出し何とか再登。・・・はぁ。(溜息)
 相方はFL。


バーボンを片手に 5.10b (再登)
 ここも出だし核心だが、薄被りなだけで足を張って一瞬体幹効かせて次のガバを取りに行くだけ。
 ボルジムによくあるパターンだが、なぜか相方は苦手な様子で大いにハマる。上部は5.4程度で快適クライミングJoy。


ハッピーバースデイ 5.11a ×(二便・再登)
 以前マスターでFL済みだが、星三つの人気ルートなのでやってみる。
 前半のややトリッキーな部分は何となく手順を覚えていた。
 上部核心はややボルト間隔が離れ、気持ちがビビるがイケイケで行くしかない。
 しかし、途中で足の置き方に迷いそれが微かにパワーロスとなってしまい、クリップホ-ルドのガバを取り損ねて痛恨のドカ落ち。クソー!
 気を取り直して二便目。
 最初登った頃より数年経ち、明らかに身体のキレやパワー、持久力に衰えを感じるが、何とか凌いで無事再登。本日、満足の一本。
 相方はTRで。

 

ヴァレンタイン 5.10d ×
 どスラブ。前回やや怪しげながらもトップアウトできたのに、今回はまるで歯が、いや爪が立たず。
 細かいのは得意な相方もここはギブ。キビシー。

 

 スタートが遅かったので、この日は夕方6時まで粘って下山。
 夜は定番の「小作」でほうとう食べて、そのままカサメリへ移動。

 

二日目 瑞牆・カサメリ沢
 さすがに一番乗り。新緑のマイナスイオンが清々しい。
 モーニング・コーヒーを飲んでから、ボチボチ始める。


 

ネコの手 5.10a (再登)
 朝一のアップにしては薄カチが少々ツラいが、何とか耐えてTO。相方も〇

たぬき 5.10a (再登)
 薄被り苦手の相方へのお試し課題でチョイスしたが、特に最後の核心でアタフタすることもなくFL。


レーザーズエッジ 5.10c/d ×(1テンTO)
 まずは私から。
 つい三週間前に登ったばかりなのに、下部核心でまさかのキーホールドど忘れでテンション。
 そのまま継続。気を取り直して、チョーク跡の付いた縦カチを左手ガストンで保持して右のカンテを取るムーブに修正したが、こんな縦カチ前も使ったっけ?最近物忘れがヒドイ。orz
 このところ上達著しい相方にはぜひここはサクッと一撃してほしかったが、まさかの下部敗退。レーザーに斬って落とされる。(^^;)

 

ボトレイアン 5.11a ×(二便・再登)
 ここも手順さえ覚えてしまえば、お買い得のイレブン(のはず)。
 一便目、もう何度も登っているので楽勝のつもりが、核心部でイマイチ体幹を張ることができず、カンテを取る前に没!
 相方は果敢にも直登ラインで攻め、イイところまで詰めるがやはり没!
 トップロープ張りのため再び自分が登り、今度は何とかクリアする。


トータルリコール 5.10b (再登)
 クールダウンで。
 大した数を登ってないが、日頃の仕事の疲れと土日の登りの最後とあって、そこそこヨレてしまった。が、何とかクリア。
 相方は残念ながら途中で1テンしてしまったが、最後まで頑張ってTO。


 二日間、お疲れさまでした。

お久し振りの甲府幕岩

2018年05月27日 | フリー(山梨、長野)
2018年5月26日(土)-27日(日) 一泊二日
天候:両日とも
同行:ヒロイさん(一日目のみChioちゃん、アペくん)
 
 長らく崩落で閉鎖中だった林道「観音峠・大野線」が復旧したということで、懐かしの甲府幕岩で。実に四年半振り!
 土曜の朝、小田原集合。ヒロイ車で箱根越え、河口湖、御坂経由で現地入り。
 先に入っていたChioちゃん組と合流し、ボチボチ始める。
  
一日目
アコナ 5.10a (再登)
 久し振りの甲幕カチが懐かしい!相方もFL。
 
ナベちゃん 5.8 (再登)
 左のカンテも使うとあまりに簡単なので、敢えてカンテなしのフェース限定ver.で。
 一応、そのまま甲府の軟派師(5.12a/b)まで繋げてみるが、やはりダメでした。要修行(><)

 
ピリカ 5.10b/c ×(1テンTO)
 ルーファイもいる課題なので最初に自分がやってしまうとタメにならんと、敢えて相方に先にやらせる。と、見事MOS!(うまくなったなぁ。)
 で、その後、自分がやってみたら、まさかの出だしフイ落ち。カッコ悪!まぁ意地でトップアウトはしましたけどね。

 

動物がイッパイ 5.10b (再登)
 特に問題無し。相方も〇
 
木の実がイッパイ 5.10c (再登)
 相方敗退の後やってみるが、以前よりキツく感じた。まぁ自分が衰えているだけだけど。
 
ダダ 5.10b ×(2テンTO)
 相変わらずイヤな感じ。で、核心の中間部分もすっかり手順を忘れてしまっていたが、テンション混じりで何とかTO。
 相方もここは苦手な様子。そして核心抜けた後のゴール手前のカチ連続パートで力尽きてドッカン落ち。
 ダダ、なんかイヤラシイ。

 
 
 Chioちゃんは宿題の「秘密の岩園5.10c」にトライし、最後の核心まではほぼ自動化された感じで登っていくが、やはりここは終了点手前が鬼門。あと一息でしたが、ナイストライでした。
 アベくんも飄々としながらも夏のアルパインに向け修行中?


 
 
  
 
 日帰りの彼女らと別れ、コンビニへ買い出し。弁当食って軽く飲んだらおやすみなさい。

二日目
ペンタゴン 5.9 (再登)
 昨日は混んでて触れなかったが、やはり甲幕に来たらまずはここからご挨拶。
 現地グレードでは5.10a。相方ももちろん〇


HIVE 5.10a (再登)
 このグレードだが、やはり長いし、上に行けばそれなりにロープの重さが加わってくるので気が抜けない。
 二人とももちろん〇。トポでは40mロープでは下まで降りられないとあるが、50mでも不可。

 
北朗メモリアル 5.10a/b ×(2テンTO)
 以前やって意外と面白かった印象が残っていたが、今回やってみると思いのほか悪い。
 右隣のバルタンとどこまで限定なのかスッキリせず、何だかいまいち。
 モヤモヤしたまま、とりあえずTO。
 
てるやまもみじ 5.10a/b (再登)
 このグレードだから以前はアップでやったんだろうが、一つ目のボルトが意外と高い位置にあるし、その上も微妙に間隔が離れているしで、気が抜けないというか正直怖い!
 何とか気持ちを堪えてトップアウトしたが、こんなに怖かったっけ?二人とも〇
 
GATE 5.10b/c (再登)
 こちらは見た目どおり。ほぼ一目瞭然の位置にガバがあり、思った通りのムーブをすればいい。
 現地グレードでは5.10cとなっているが、とても素直で登りやすい。二人とも〇

 
わささび 5.10b (再登)
 こちらも以前よく登っているはずだが、陽射しがホールドを見えなくさせている時間帯ということもあって、前半がやや悪く感じた。
 二人とも〇
 
イエロー・マウンテン 5.9 (再登)
 こちらも意外と長いムーブ入門編。パワー不要の基本バランス系でいい勉強になるし、やはり人気があるだけに面白い。
 二人とも〇
 
 まだ五月だというのに既に蝉しぐれが始まり、甲府幕岩は夏気分。
 それでいて新緑の木陰が涼しく快適。今年は秋も含めて何回か通いたい。

 アベくんが撮ってくれた「今週の一枚」

新緑のカサメリ男塾

2018年05月12日 | フリー(山梨、長野)
日程:2018年5月12日(土)前夜発日帰り
天候:
同行:カワちゃん、山ちゃん(我が社)
(各ルート、グレードの次の〇×等は今回の自分の結果)
 
 登れるスキーヤー、カワベ氏もスキーシーズンが終わり、いよいよ岩モード。
 登りたくてウズウズしているというので、まだ行ったことがないというカサメリをプレゼンする。
 直前にマムートジムで偶然会ったヤマちゃんも誘って、金曜夜にカワベ号で男三人現地入り。
 週半ばの雨が少し気になったが、岩場に着いてみると岩はパリパリに乾き、コンディションは良好。

 
【モツランド】
たぬき 5.10a (再登)
 まずはここから。
 終了点へのスローパーをどうこなすか下から見ていたが、二人とも無難にこなす。カワちゃんMOS、山ちゃんFL。

 
ミルクミルク 5.10c (再登)
 最後、終了点へのクリップがちょっと中途半端でスッキリしないが、人気のルート。
 山ちゃんFL。

 
 
レーザーズエッジ 5.10c/d (再登)
 岩の見た目ランキングがあったら間違いなく上位に入るであろう人気ルート。
 山ちゃん、さすがのMOS。カワちゃんもTO。
 自分は前回ヨレていながらも登れたので、今回は余裕のつもりが意外とヤバかった。何とかTO。

 
 
【コセロック】
トータルリコール 5.10b (再登)
 こちらも初見参のカワちゃんにはぜひ触ってもらわねば。さすがのMOS。
 
ワニワニワニ 5.11b ×(テン山TO)
 カワちゃんトライの後、自分も久々にやってみるが、最初の手順を忘れて四苦八苦。
 最初の牛タンを取ってから穴ホールドを持ち替え、そこから伸び上がって左上のコブカチを取るのに、いきなり牛タンから右に回り込むものと勘違い。ボケって恐ろしい。
 最後のリップ取りも体をイマイチ張れず、ポテポテ落ちる。かつて登れた時(2012年6月)の手順をほとんど忘れてしまっている。
 慢心は敵だ。改めて要修行。
 
 
 
 その他、山ちゃんは「漁師の娘(5.11c)」に数便出すが、指皮とフューチュラのソールをごっそり持っていかれ没。

 
 
【オランジュ岩】
ボトレイアン 5.11a (再登)
 カサメリにあって指に優しい癒し系パズル課題。
 カワちゃんを少し悩ませてしまったが、自分は中間部のアンダーから左足を置く位置を思い出し、何とか再登。
 山ちゃんもFL。

 
 
ちちくりマンボウ 5.10c ×(途中敗退)
 自分にとって因縁の課題。
 これまで1テンTOまではこぎつけたが、中間部テラス下で落ちて怪我してからトラウマになっている。
 今回、せっかく70mロープを持ってきたので、まぁやってみますか。
 下部はフリクションばち利きのボコボコしたホールドを使えてなかなか面白い。
 調子に乗って一か所少し手順を間違えてアセったが何とか凌いで、いよいよ自分の苦手なハング下へ。
 
 で、相変わらずあの並行した縦ホールドの処理がわからない。???
 片方使ってレイバック?それともクワガタのように挟み込むのか?
 結局、右側のハング下に逃げて岡持ちスタイルで粘るがいつものジリ貧。ここで落ちると斜めに振られ、どうにも怖い。
 ハングに手持ちのカムまでかけ保険とするが、結局そこまでで途中リタイヤ。
 後の二人にTO及び回収を頼むが、二人とも既に終わってしまって回収はできたがTOならず。
 うーん、わからん。自分にとってもっとも相性の悪い10c。もういっそ封印でいいかも。

 
 最後は気持ちよく終われなかったが、それでもカサメリはマイナスイオンが気持ちイイ。
 帰りは「小作」の冷やしほうとうで〆。

 

小川山で会いましょう

2018年04月30日 | フリー(山梨、長野)
日程:2018年4月28日(土)-30日(月・祝) 前夜発二泊三日
同行:我が社の山岳部、ツジタ夫妻、チオちゃん、リンさん、おトミさん、カンキさん、その他

 前夜発、いつもの「道の駅・南きよさと」で軽く酒盛り。登る前からいつものようにOBが怪気炎を撒く。(やれやれ・・・。w)
(以下、ルートは今回自分がトライしたもので、グレードの次の〇×、OS等は自分の結果)
 
一日目 
【姉岩】
 我が社の山岳部御用達のエリア。本日のお題はやはり「卒験」。
 
センター試験 5.8 (再登)
 アップで。
 
卒業試験 5.10b (再登)
 二つのミニハングの間が核心か。クラックには指が入ず、下から見えない保護色の左手カチを見つけて、うまく足を運ぶのがミソ。
 
美貌の神様 5.10c (再登)
 ルート名ほどには見た目あまり美しくない。最後の小ハングは自分はレイバックで、他のメンバーはうまく足を拾って正対気味でクリア。
 
なんとなくホゲホゲ 5.10C (再登)
 前回RPした時は上部の核心抜け口で右手クラックをガストンで決めたのを覚えているが、今日登ってみたらなぜかそれが見つからず。
 何とか左側カチで耐えてTOしたが、少々アセった。
 
 本日は、このところ精進目覚ましいH井さんが、10b、10cを次々とFL&OS!
 月パス買ってボルジムに週4日!通っているせいか、強いし安定している。オヤジも名ばかりの師匠として嬉しい限り。(感涙
 夕方、買い出しに行ったナナーズで八丁堀組と遭遇。このろくでもない世界は広いようで、やはり狭い。
 夜は当然、酒、肉、焚火!

  

  

  

   

 二日目 
【スラブ状岩壁】
 お久し振りの八丁堀組と合流し、一日遊ぶ。
 
穴があったら出たい 5.10a/b ×(1テンTO)
 アップで。出だしでOBに騙され左側がスタートしたのが敗因。右から取りつけば行けたはず(言い訳)。
 1テンしたが、そのままTO。
 
オーウェンのために祈りを 5.10c ×(2テンTO)
 以前登った時はスローパーとカチを使って直登したと思ったが、やはり直登バージョンはこのグレードにしては難しい。
 ジタバタしてテンションかけた後、結局少し右に逃げてそのままTO。やはり、このルートは限定ではなく、この登り方でいいのかな。
 サトシさん、勝手にハードル上げてしまって申し訳なし。
 
高い窓 5.10b ×1テンTO(三便)
 ずっと宿題のままの課題。
 出だしのスラブも緊張するが、やはり核心はハングから上のタワー部分。
 皆さんやはり落ちてるようで、最後のボルトはひん曲がりハンガーがクルクル回るのが恐怖心を煽る。
 何とか1テンで繋げることはできたが、スローパーとスメアで耐えてマントル返すのが何ともシビレる。
 チオちゃんTRながらも皆の声援を受けTO、最後は有段者のサトシさんが力技のボルダームーブで完登!さすがっ!
 
 帰り際、クールダウンでyokkoさん、チオちゃんにウィスキー・キャット5.10aを勧めるが、なぜか途中敗退。
 おかしいなぁ。そんなはずではないのに。ヘンなの勧めて申し訳なし。
 そして、今宵も酒、肉、焚火!

  

  

  
 
三日目 
【ストリームサイド・エリア】
 結局、最後まで一緒にいたのは、山岳部の登りたがーる(H井、K原)の2名。そのガッツは一体どこから沸いてくるのか。
 ストリームに向かう途中、大きな黒カモシカと遭遇し、ビックリ。熊かと思った。
 
ママコのシリヌグイ 5.8 FL
 アップで。短いが、出だしが少しやりにくいか。
 
オードリー 5.10b FL
 「日本100岩場」だとB4、10bとなっているが、カンテ沿いを登ってみるとB5で体感10c。
 特に最後のフェースは高度感あり、小粒のフットホールドに一歩立ち上がるのがなかなか怖い度胸課題。
 H井さんMOSはお見事。
 
ブリジッド 5.9+ MOS
 グラウンドupで5.9+、下の岩を踏み台にして取り付くと5.9か。最後、右のカンテを取るか左のカチを取るかがビミョー。
 
松虫草 5.11a (再登・二便)
 本日のお題。以前、RP済だが、改めてトライ。
 一便目、右の側壁も使ってTO。ホールド確認後、次の便で正面から再登。
 ボルト二つの紐付きボルダーでお買い得。H井さんもTRを含む三便でクリアし、これで二週続けてイレブンGet!(お買い得課題だけど)

  

  
 
 三日間、一緒に登って、酒をいただき、焚火を囲んだ皆さん、ありがとう!
 また、小川山で会いましょう。 

秋の瑞牆・カサメリ&不動沢

2017年11月05日 | フリー(山梨、長野)
日程:2017年11月4日(土)~5日(日)一泊二日
同行:M田師匠
 
 さて、この週末は瑞牆。
 このところ行くたびに宿題をもらっている瑞牆だが、今回は何とか一矢報いたい。 
 幸い、師匠は絶好調。腕の故障で一時期は10aも危うい状態だったが、今ではジムで5.12を登っているというから心強い。
 自分の方は相変わらず可もなく不可もなくといった調子だが・・・。 
 
 とりあえず師匠は前回の宿題「プラチナム(5.11c)」がターゲット。その勢いをかって不動沢の宿題「〇友ルート」も片づけようという算段。
 果たしてどうなることやら。
 
一日目 天候:一時
 カサメリ沢モツランド


 
 まず師匠はアップもせずに、いきなり本命プラチナムへ。
 ちょっと風邪気味のようだが、それでも影響を感じさせないクライミング。
 最初の便で片づけてしまうんじゃないかと期待したが、途中1テン。その後、時間を空けて都合三便出したが、惜しくもRPならず。
 途中一か所ホールドが遠いようで、もう最後までムーブは固まっているだけに惜しい!
 
 自分は先週、東北の方で縦走なんてしていたものだから、またハートがチキンになって一から出直し。どうもメンタルが弱い。
 今日、自分がやったのは・・・、(以下、グレードは山渓版「日本100岩場」。( )は、白山書房「新編・日本の岩場」による。)
 
たぬき 5.10a △
 モツランドでのアップ課題。
 もう何回も登っているはずなのに、ゴールの所で左手ポッケの存在をすっかり忘れてアタフタし、最後で終了点のチェーンを掴んでしまった。
 なので△(・・・あぁ、情けない。)
 
ミルクミルク 5.10c(5.10b) (再登)
 これも前回、終了点にクリップする時、バランスが悪くてチェーンを掴んでしまった。
 ジムばかり行っているせいでカチを持つ手に力が入らず、心許なかったが、最後もステミングで止まって何とか再登。
 師匠曰く「悪くなかったけど、今日は足の動きが固い。」とのご指摘。確かに。
 自分は腕や指の力が無いので、調子のイイ時はきちんと足で登っている感覚があるのだが、今日はそれがない。
 非力な手に頼っているから余計ビビる。悪循環だ。
 
レーザーズエッジ 5.10c/d(5.10d) (再登)
 今日人気の課題。妙齢のカップルやら名古屋からの三人娘?など代わる代わる取付いていた。
 既にヌン掛け済なのでお借りしてトライ。
 二つ目のクリップがバランス悪く、その後の左手カチ飛ばしが核心かな。以前ENDくんが見つけたエッジ右側の隠れカチは使わなかった。
 上部で左側面からまたエッジに戻るところがまたちょっとトリッキー。
 グダグダながら、とりあえず登れて良かった。
 
 午後から天気が悪くなり、小雨がパラパラ。気温も冷え込む。
 最後に師匠がこれまた宿題の「漁師の娘5.11c」をやるが、スリップした際、勝負靴のスカルパ・インスティンクトの爪先を削られ、またしてもお預け。
 寒くなってきたので、そこそこに引き上げ、ワイン飲んで寝る。

 

二日目 天候:
 不動沢 〇友ルート 5.10a(5.10b)
 
 昨夜は珍しく別テントで寝たが、私は日頃の疲れとストレスでうるさい寝言と放屁を繰り返し、師匠の静かな夜のひとときを妨害していたらしい。たいへん失礼しました。
 昨日と打って変わって爽やかな青空だが、師匠からは悲しい報せ。日本シリーズでベイスターズが負けたという。・・・イイ夢見させてもらったぜ。
 あまり寒かったら甲府幕岩へ転進という案も出たが、陽も出ているので予定通り因縁の「〇友」へ。
 (以下、ピッチは自分たちの切り方で。)

 
 
1P目 Ⅳ 12m 浅いクラック 師匠リード
 陽が当たらず相変わらずジメジメした感じだが、岩は特に濡れているわけじゃない。
 ボルトもなく、アルパインのⅣ級とは思えないイヤらしさで、私は精神的に苦手。ここはお約束通り師匠に託す。
 途中、右側の頼りない木の枝にも助けてもらって窪んだヘソのような小テラスでピッチを切る。
 師匠曰く、前回6月に来た時はテラスに2つボルトがあった(チェーンも?)はずとのことだが、今はボルト一つ。
 もしかして、誰か落ちて破壊してしまったのだろうか。

 
2P目 5.10a 40m スラブ 私のリード
 前回同様、出だしの数歩が怖い。ホールドは特に無し。
 2mほど先のポッケまで全神経を足の爪先に集中してジワリと進み、ダイクを取って次のボルトへクリップ。
 そこからも泣き笑いするようなランナウトが続くが、前回登っているので多少心に余裕がある。
 右側のフレークには小さめカムを2つ決めるが、そのせいで後半はロープがやたら重くなり地引網状態。
 あまりに重いのでハング下の立木テラスでピッチを切ろうと思ったが、師匠が下からユマーリングするというので、もう数m延ばしてボルトのあるハング下まで。
 はー、喉乾いた。


 
 
3P目 5.8 8m トラバース 師匠リード
 ロープの流れが悪くなるため、ハング下のチョックストーンを利用しながらチムニー下まで左へトラバース。
 その先はボルトが無いので、師匠がしっかりとカムで支点を構築。

 
4P目 5.8(5.10b)クラック~チムニー 師匠→私のリード
 核心ピッチ。下のスラブは私がやったので、このチムニーは師匠が「責任をもって」請け負うという話だったが・・・。
 最初のクラックをカムを決めながら師匠が登り、チムニー入口の屈曲点で一旦レスト。
 その先から狭くなるようで、しばらくもがいていたが、思うように動きが取れないようで、まさかのギブ申告。
 
 リード交替となり、絶好調の師匠が無理なのに自分が・・・と思ったが、ダメ元でトライ。
 出だしはクラックというよりレイバック風に登れる。
 師匠のもがき様を見ていたため、あまり中へ深く潜り込まないように、さっさと屈曲点に立つ。
 さて、これからが問題で、確かに狭くて動きにくい。
 なるべく外へ身体を出すよう、まずは左足で外側のフットホールドを拾う。続いて右足。右側から大きなフレークが被さった感じで身体を支え、一歩ずつスメアの足を上げていく。
 途中、身体を反転してチムニーの外へ出るところがイヤらしかったが、何とか突破。
 そこから先はカムをセットできる箇所がなく、ちょっと躊躇したが、ここまで来たら行くしかない。
 最後の5mはフレークを抱えるようなムーブで。
 絶対落ちれない状態だったが、先々月の韓国インスボンで似たようなピッチを経験しており、それが活きた形となった。
 
 
 
 チムニーを抜け左側の懸垂支点でピッチを切り、師匠を迎える。
 昨年の有笠「掟破り」MOSの際は百点満点をいただいたが、今回も「下から見ていてカッコ良かった!」と高評価をいただく。
 トポではさらに上部へルートが繋がっているようだが、この先は面白みが無い上にボルトは1本というハイリスクなので、ここまでにしようと判断。
 バックロープを引いてきたので、50m二回の懸垂で基部へ降り立つ。
 とにかくノルマのチムニー上まで行けたので良かった。
 
 
   
 〇友ルートは、その名のとおり友と呼べるパートナーでないと一緒に行けない好ルートだと思う。
 グレード的には大したことないが、内容的には充実したクライミングだった。

本日、ボロボロ・・・【カサメリ】

2017年09月30日 | フリー(山梨、長野)
日程:2017年9月30日(土)日帰り
天候:
同行:M田師匠
 
 本日は師匠のご指定で2か月振りにカサメリへ。
 永らく腕の不調に苦しんでいた師匠だが、ようやく回復の兆しが見え始め、このところジムでもかなり好調とか。
 いつもは車で迎えに行っても「・・・今、起きました。」といった状態の時も多いのだが、今日は既に家の前に出てスタンバイOK!気合が入っている。(^^;)

 この時期、瑞牆はハイカー、ボルダラー、クライマーと大盛況。
 芝生広場の駐車場はこれから大イベントでもあるかのように既に一杯だったが、早出が功を奏してカサメリ&不動沢入口のスペースには何とか滑り込みセーフとなる。

 本日やったのは、

プラチナム 5.11c(TR)× 4Bまで
 師匠が長年温めてきた課題で、アップもせずにオンサイト・トライ。
 さすがに一撃ちはならなかったが、核心のホールドとムーブを確認し、二便目はRPではなかったが見事トップアウト。
 ついこの間まで腕の不調で「嘘でしょ?」というぐらいのドン底まで落ち切っていたというのに、凄い。
 自分はトップロープで触らせてもらったが、もちろんダメ。
 かつて甲幕通いしてた頃ならいざ知らず、このところ軟弱課題ばかりやっているのでカチがまったく持てなくなっている。
 あと何だろう、このところメンタル面が非常に弱くなっており、毎週のように登っているわりには常に気持ちがリセットされ、初心者のようにビビってしまう。
 自信過剰は良くないが、山でも岩でも登る前から気持ちが負けてしまってはいけない。

 師匠@プラチナム(ホールド確認中)

レディバグ 5.11a ××(二便・終了点まで1B残し)
 前回、夕立ちに会い、宿題となっていた課題。
 けっこう長いルートで、ヌンチャクは10本以上必要。前半5.7、後半が11a。途中のテラスでピッチを切ることができる。
 前半も甘く見てると出だしが「お?」といった感じで気が抜けない。
 
 後半はアンダーを多用しながら効きの良いフリクション頼りで上がっていく。
 出だしは割と簡単だが、クラックから小ハングを左に回り込むところから核心となる。
 手順がわからず、テンションかけながら小ハングをよけて核心抜けたと思ったら、最後に泣きたくなるようなスラブ・フェース。

 ホールド無ぇ、足も無ぇ。スメアの足がぷーるぷる。
 ガバなど無ぇ。あるわけ無ぇ。次のムーブが起こせねぇ。
 俺ら、こんな岩いやだ~、俺ら、こんな岩いやだ~♪(吉幾三先生「俺ら東京さ行ぐだ」より)

 一旦仕切り直したが、既に腕の力が吸い取られていたようで、大フォールしたり、回収のためのチョンボ棒を落としてしまったりで大失態。
 レディだけでなく、オヤジもバグる。結局、師匠に回収してもらいました。スミマセン・・・。

あみだくじ 5.11c(TR)× 4Bまで
 最後に師匠にお付き合いで触らせてもらう。
 TRなので安心だが、それでも4Bから上の辺りからカチだけで身体を上げるのが辛いし、怖い。
 こんなとこサクサクと登れたらいいなぁ、と遠い目・・・。


  
レディバグ(左)とあみだくじ


  
レーザーズエッジ(左)と海賊の娘

 そんなわけで、今日はイイとこなし。
 仕事に疲れ切ってはいるものの、けっして調子が悪いわけじゃないのだが・・・。

 帰りはいつもの相模原大勝軒「金太郎」。
 成果も無いのに、食欲だけはあるのが哀しい。


姉岩で遊ぶ 【小川山】

2017年08月19日 | フリー(山梨、長野)
日程:2017年8月19日(土)日帰り
天候:
同行:カワちゃん(我が社の山岳部)
 
 この夏は相変わらず不安定な天気が続く。
 本日は小川山かカサメリか悩んだが、甲府を過ぎた辺りでイマイチ曇りがちだったため、より選択肢の取れる小川山へ。
 さらになるべく乾いた所へといつもの姉岩へ。

 
 
【姉岩本峰上部】
僕の場所 5.9 再登
 本日のアップ。カンテ沿いを登る。
 以前OS済みだが、下部はサイドのホールドをうまく使うし、意外とバランスがいるように感じた。
 
ギミー・モアー 5.10a MOS
 二つ目のボルトが少し遠いので慎重に。ホールドを丁寧に探せば問題無し。
 「日本100岩場」では途中で終了点のように記載されているが、頂上まで抜ける。
 
なんとなくホゲホゲ 5.10C MRP
 前回からの宿題。出だしのボルト3つ目は割と得意系の内面登攀で問題無し。
 前回、核心のリップ抜けがわからなかったが、棚の右側をガストンで行けば安定することがわかり、本日一便で解決。
 夏休みの宿題が一つ終わったよ。

  
 ギミー・モアー(左)と、なんとなくホゲホゲ(右)

 【上の姉岩】
アニマライズ 5.10c FL
 出だしのスラブは右寄りに進む。上部核心はトポに倣ってカンテ右側から抜けたが、これだと簡単。
 ロワーダウンの時にトップロープ状態でカンテ限定で登り返すが、これでも行けた。
 
ハラペーニョ ウルトラHOT 5.10d 再登
 前回OS済み。中間部フレーク部分は足が細かいので、ついつい腕に頼ってしまい、意外と疲れる。
 前回同様、ちょっと左側に少し逃げてしまったため、ロワーダウンの際、壁の中央限定でやってみたが、これも手順は解決できた。

  
 アニマライズ(左)と、ハラペーニョウルトラHOT(右)
 
【下の姉岩】
グラッシオ 5.10b MOS
 出だしの大き目の岩、そして上部に細かい浮石が点在しているので、落とさないよう気を使いながら登る。
 ホールドは大きく明瞭。上部核心は少し立っているが、正対にならないようにして思う所に手を出せば、裏切らないガバがある。
 最後は意外と高度感もあり、アルパインチック。体感5.10a
 
 同行のカワちゃゃんは、他に「卒業試験(5.10b)」など。
 陽射しもMAXで、居合わせた関西組が苦戦しているのを尻目に、サクッと一撃。
 まぁ元々この辺りのグレードはとっくに卒業しているレベルだが、追試にならず良かったです。
 
【リバーサイド】
ジョコンダ 5.10d ×
 姉岩は大体どんなものかわかったところで、最後に下山がてらクールダウン。
 昼の陽射しで少し乾きを期待したが、やはり日陰にあるリバーサイドは濡れていた。
 ブラックシープはスタートから滑って離陸できず。
 代わりにジョコンダに取付くが、やはり乾いたベストの状態としっとり濡れた状態では大違い。
 クライミングシューズでなく、ラバーソールの渓流靴の方がまだ信頼できそう。
 「濡れてる=滑る」という良くないイメージだけ脳裏にしっかり焼き付けて敗退。やめときゃ良かった。

  
 卒業試験(左)と、ジョコンダ(右)

 
 とりあえず下に降りてケータイでお天気チェック。
 泊まりの用意をしてきたが、これから夜になってにわか雨ということで、日帰りに変更。
 廻目平を出たところでゲリラ豪雨となり、正解だった。
 
 このところの不安定な天気のせいか、本日はクライマーの数も少ないよう。
 その代わり長期滞在型のキャンパーは依然として多く、ゲリラ豪雨をものともせず居残る姿勢はヘタな山屋よりよっぽと強いものを感じてしまった。
 
 帰りはカラファテに寄った後、久し振りに地元焼肉店「ふじもと」へ。
 お疲れさまでした。

 

シケシケのリバーサイド 【小川山】

2017年08月06日 | フリー(山梨、長野)
日程:2017年8月6日(日)日帰り
天候:晴れのち
同行:M田師匠
 
 本当は前日の土曜に行くはずだったが、今年の夏はどうやらゲリラ豪雨の当たり年。
 天気予報を信じて日曜に出かけてみたが・・・。
 
 前日、現地は激しい雨だったと聞き、さぞや空いているだろうと思っていたが、廻目平に着いてみるといつものようにけっこうな車の数。
 タープを張ったキャンパーも大勢いて、いやぁ皆さん根性ありますねぇ。
 
 本日の目当てはリバーサイド。
 右腕の不調でずっと深海魚のような低迷状態が続いていた師匠が、先週になって急浮上。
 カチがしっかり持てるようになって、ジムでもイレブン程度は軽くこなせるようになったらしい。
 ただ、残念なことにやはり岩場に着いてみるとかなりシケシケ、つーかしっかり濡れている。orz
 で、本日二人でやったのは、

  

DOKUFU 5.11a TR ××
 出だしがクラックの縦ホールド、バランス系。
 ただでさえ苦手なのに、やはり濡れてて滑るのなんの。
 一便目でブンッと弾かれ、さらに動きが固くなってしまった。
 さらに、師匠はカチが持てるようになったらしいが、今日の自分はなぜか持てず、最初のレッジに上がるのさえヌンチャク持たないと上がれない始末。
 師匠の代わるがわるやっている内に昼頃から小雨が降り始め、没収試合となる。

BUN2 5.11b TR ××
 そのままTRで。
 出だしの水平クラックをクロスで右へトラバースする動きはジムでもよくやるので、問題無し。
 ただ、その後、右手甘いクラックから左手カチ→チビカンテの手順がどうにもわからず、お手上げ状態。
 もがいている内にまたまた雨が降り出してきたので、各駅A0でとりあえず終了点まで。
 うーん、岩の状態が悪かったとはいえ、今日の二題はまるでできそうにない。まさにメッキが剥がれた状態。
 これまで甲幕や有笠で手に入れてきたイレブンは一体なんだったのかと自信喪失・・・。

 

 師匠曰く、やはり私は岩が濡れていると途端にビビリ・モードにスイッチが入り、いつものパフォーマンスができていないとのこと。
 あと言い訳かもしれないが、昨日、日帰り温泉でまったりしたせいか、今日は何となく全身に脱力感があり、腕にも指にも力が入らなかったような気がする。言い訳だけど・・・。

 そんなわけで本日は13時過ぎに退散。
 廻目平を出た途端にワイパー、フル稼働の豪雨となり、やはり今年の夏は不穏な天気が続くようだ。

久々にモツランド 【瑞牆カサメリ沢】

2017年07月22日 | フリー(山梨、長野)
日程:2017年7月22日(土)日帰り
天候:のち
同行:M田師匠
 
 右腕故障から回復しウエスト周りも絞れてきたという師匠のリクエストで久々のカサメリ。
 確認してみたら前回「ぞうりむし(5.10a)」をRPし、その後「ちちくりマンボウ(5.10c)」で落ちて負傷して以来だから、もう三年近く経っている。
 月日の経つのは早いものだ。

 夏休みに入ったことで、今日の中央高速は朝から混んでいた。
 遅めに着いたら駐車スペースは満杯で、やはり蒸し暑い時期にこのエリアは人気である。
 今日は二人とも特に狙った課題はなく、あくまでトレーニングデイ。
 ここんとこ素通りしていたモツランドでボチボチ始める。

 

【モツランド】
ミルクミルク 5.10c ×(1テンTO)
 七年前にRP済の課題をアップで。
 全体的に掛かりの甘いホールドは深く持つとスローパー気味になって、かえって浅く持った方が指の掛かりがいいことを思い出しながら登る。
 最後、ゴールの箇所はどうやって体勢キープするか忘れてしまって、ここだけ1テン。アップだし、ま、いいか。

ジャガバター 5.10d TR×
 師匠がぜひ触ってみてほしいと勧めるのでトップロープで1トライ。
 一本目のボルトをクリップした後、2本指ポッケからチビカチまでは届くが、どうにも身体を上げられない。
 これで10d?・・・厳しいですなぁ。とてもできそうになく、このまま封印かも。

海賊の娘 5.10c 2RP
 「日本100岩場」に載っていない新ルート。
 「たぬき」と「じゃがバター」の間のラインで基部に小さくテープでルート名とグレードが記されていた。
 後でネットで知ったが、横浜ビッグロックによくいらっしゃるチムニー角屋氏(月稜会、チーム84)が開いてくれたとのこと。
 ありがたいことです。

 一便目
 この日は特に湿っぽいのか出だしのスラブが滑る滑る!
 おそらく師匠と代わる代わる7~8回は弾かれたんじゃないだろうか。
 不安定なレイバックの体勢からジワジワ上がってガバ取り。そこから斜めに走るクラックをアンダーで取り不安定な体勢からガバフレークを取る。
 上部への入口は立っているので正対だとパワー勝負になって非力な自分には辛い。
 さらに上部はミルクミルクと同様、スローパー気味のホールドが続くが、足はしっかり置けるので落ち着けば問題無し。
 ちょっと気持ちがビビってしまい、結局2テンでTOする。

 二便目
 中間部、棚から上はホールドを右寄りに求めて左足を棚に上げ身体を真っ直ぐ起こせば、カンテに絶妙な縦ホールドがある。
 ちょっとジタバタしてしまったが、ヘタな自分は下部でけっこうパワーを吸われてしまうので、これでケリをつけたいと何とか意地でRP。
 ハードル高めのカサメリにあって、このお手軽グレードは貴重で、面白い課題だと思った。

  「海賊の娘」下部がちょいとバランス系で楽しめる。

 【あみだくじ岩】
ケロケロケロッピー 5.10c ×
 昼寝の後、沢を渡って、あみだくじ岩へ。
 
ケロッピーは下から見ると、傾斜の緩いなんてことない課題に見えるが・・・。
 
岩はガビガビでフリクションばっちりだが、最初のボルトがやや高いので慎重に。
 
その後、カンテ沿いに進むが全体的に右側にホールドはあるものの、左側が無い。
 
壁も次第に立ってきて、結局、テンション混じりに残置ビナがあった終了点二つ手前で途中下車。
 
海賊の娘で元気を吸われていなければ行けたかもしれないが、パワーや適当なごまかしが効かず、センスを問われる課題だと思った。
 
センスないからなぁ、自分は。


 その後、師匠が隣のレディバグ(5.11a)を取付き始めたところで、雷が鳴り出し夕立となる。
 ゲリラ豪雨の勢いで30分ほどその場で傘を差して待機した後、駐車スペースまで逃げ帰る。
 他のクライマーさんもハングの下でしばらく雨宿りを強いられたり、撤収が大変そうだった。

  

 しかし、あれだけの車の数で、意外とカサメリは空いていた。
 不動沢もそんなに混むわけないし、これはたぶん不動沢から瑞牆山へのハイカーが多くなっているのだろう。
 帰りも高速に乗るまでワイパー、フル稼働の豪雨は続き、運転に恐怖を感じるほどだった。
 先週の東北の沢からちょっと雨恐怖症になっているかもしれない。

 最後はいつもの相模原大勝軒「金太郎」へ。
 私はヘルシーにつけ麺にしたが、師匠はせっかく身体を絞ったにも関わらず「肉増し」を注文。・・・懲りない人だ。

  

やさしい「姉」とキツい「おばさん」 【小川山】

2017年06月11日 | フリー(山梨、長野)

日程:2017年6月10日(土)~11日(日)前夜発一泊二日
同行:我が社の山岳部(OBのMMコンビ、ヒロイさん、カワちゃん)

 我が社の山岳部で恒例?春のプチ岩合宿。
 金曜夜に横浜を発って、道の駅「南きよさと」で前夜泊。
 回りにはテント組がけっこういて、明日の小川山は混みそうな予感。まぁ梅雨入り前だし、皆考えることは同じか。



一日目 姉岩 天候:午後から一時
 
 先に到着していたOB二人と合流。いつものエリアにベースを設け、まずは姉岩へ。
 アプローチがちと長いが、全体的にグレード甘め。初級者に手頃なルートが多いのでおそらくOBのお二人にも喜んでもらえるはず。

 もしかしたら先客いるかもと心配したが、着いてみると完全貸切。
 我が社の山岳部ではヒロイさんが一緒だとなぜか行くエリアがガラ空きになるという超常現象がしばしば起こる。
 で、今日の私は、

ジャングルフィールドガイド 5.10a (再登)

 体感5.7~8のアルパインでUPに良い。気持ちよくTO。

大きな松の木の下で 5.10a (再登)

 以前登っている出だし核心のルート。前回どうやって登ったか忘れて右から抜けようとしたらけっこう悪く、結局左側の小カンテをはたいてクリア。
 下部をクリアし、溝に入ればあとは簡単。

 

 

強火の職人 5.10b (再登)

 ボルト2~3本目の間がナチュプロのルート。
 前回登った時はM田師匠が隣のルートからロワーダウンの際に、スリング伸ばしてそこだけランナーをプリセットしてくれていた。
 なので、今回は自分でカムをセットしながらのマスター・リトライ。
 フレークにキャメの#0.75と#1,0がバッチリ決まる。このところ瑞牆の不動沢が続いただけにこのクラックならカムはこれと感覚的にすぐわかるようになってきた。気持ちよく登れた。

ハラペーニョ ウルトラHOT 5.10d MOS
 朝から気持ちよい青空だったが、午後から急変。登り始めた頃からポツポツ降り出す。
 途中、風が強くなってきたので左側の立木の陰でレストするが、風の合間を縫って本来のラインに戻り続行。
 フレークのガバなどホールドはしっかりしているのでグイグイ登っていける。
 天気も悪くなってきたし、ここは一便で決めたいと思うと妙に力が入ってしまったが、パンプしそうになるのを何とか凌いでMOS。
 本日、満足の一本。

限定解除 5.10d~11b TR
 雨の影響を受けない木陰の課題でちょこっと遊ぶ。
 まぁ、ここはお遊び程度で。

 メンバーは他に、Ka-Ching!(5.10a)、アニマライズ(5.10c)、センター試験(5.8)など。

 

 

 天気がイマイチとなってしまったので、早めに下りてナナーズへ買い出し。
 本日の献立はスキヤキ。豪勢な焚火と豊富な酒に満たされ、しばし日頃の憂いを忘れる。



 

二日目 おばさん岩 天候:
 
 昨夜は宴会の合間もポツポツと小降りだったが、特に濡れることもなく、一夜明ければ気持ちよい朝。
 昨日のスキヤキの残りにウドンを投入、さらに目玉焼きといつになく贅沢な朝食だった。

 エネルギー切れ?のOB二人は先に帰るというので、残りの現役三人で今日は「おばさん岩」へ。
 ここは実に8年振り。トポの図を見てもよくわからず、案内役の私は岩場に着くまで右往左往してしまった。
 お二人さん、申し訳なし。m(_ _)m
 本日やったのは、

子供をなめんなよ 5.10a/b
 一便目×、二便目TRでムーブ確認
 相変わらずこのグレードにしては難しく感じる。苦手じゃ~!小林由佳、畏るべし。



 

私がおばさんになっても 5.10b (再登)
 カンテをはたいて右上する課題。これは前回MOSだったはずだが、久し振りにやると足が滑りそうでなかなか怖い。(実際、テンションかけなかったが一回滑った。)
 小林姉も畏るべし。



母子草 5.10c × 2テンTO
 ここも前回OSしていたはずなのだが・・・。
 カチから左ハイステップで乗り上がる所、後半のレイバックなどイケイケ・モードで一気に行かないとダメ。わかっちゃいるが、気持ちと身体がついていかない。


 他のメンバーも何だかヨレ気味。日頃の疲れと昨日の酒が残っているのか、今日はこれ以上やっても良い成果が出そうもないので早めに切り上げることにする。
 一度ベースに降りてから、最後にビクター奥の八幡沢左岸スラブへ。

トムと一緒 5.10a (再登)
 クールダウン用に。カワちゃんはリードでTOしたもののヒロイさんが中間の薄被りでハマる。
 で、自分が最後に回収便。登りやすいと思うが、薄被りの所は意外と高度感あって委縮するかも。

 
 
 ビクターのとこではリンタロウさん、ユキさんと偶然の再会があったり。
 登れても登れなくても、小川山での日々は楽しい。
 帰りは例のごとく渋滞にハマる。カワちゃん、運転ありがとさんでした。

瑞牆・不動沢「〇友ルート」試登

2017年06月03日 | フリー(山梨、長野)
日程:2017年6月3日(日)日帰り
天候:
同行:M田師匠
 
 今週末の外岩は先々週に引き続き瑞牆・不動沢。
 
 前回はM田師匠が若い頃の思い入れのあるルート、カーテン状壁の「〇友ルート」をいつかやろうという話で終わったが、その「いつか」がもうやってきた。(漫画「オンサイト」でもこんなセリフがあったっけ。)
 
 師匠はまだ駆け出しだったせいもあるが、当時相当怖い思いをしたようで、
 「20mぐらいランナウトした。」
 「自分の中で一番、死に近かった。」と行く前から散々脅してくれる。
 うーん、なんでこの歳になって、自分をそんな所に引きずりこもうとしているのか。まぁ付き合いますけどね。
 
 天気は上々。でも高速は事故渋滞。  
 岩は行きたいけど、怖い所は行きたくないような・・・まるで、こちらの微妙なオヤジ心を映し出しているような。
 まぁなるようになれ。少なくともこのところの自分のヘタレっぷりを払拭するため、日々の腹筋、体幹トレをしてきたお陰で、身体のキレは悪くない(ような気がする)。
 
 駐車スペースは前回と同じくほぼ満杯。
 手前の芝生広場もそうだが、この季節、瑞牆山はハイキングもクライミングも人気なようだ。
 前回貸切だった不動沢の屏風岩も本日は先客あり。
 師匠は誰かのブログのせいと言うが、まさかそんなことはないでしょう。

 
 
 駐車スペースから30分ほどで、カーテン状岩の取付へ。
 幸い、こちらは貸切。
 師匠はカムのサイズなどいつになく慎重である。
 で、既に昼近く、遅いスタートとなったが、師匠から発進。

 

〇友ルート ☆☆
1ピッチ目 Ⅳ
 師匠リード。
 ちょっと苔々のV字凹角。12mほどだが、ノーピンなのが怖い。
 師匠は途中何とかランニングを取りつつ、慎重に最初のテラスへ上がる。私はザックを背負ってフォローするが、途中1ポイント嫌な所があった。
 アルパインのⅣ級ということだが、精神的にあまりよろしくない。

 

2ピッチ目 スラブ 5.10a
 私のリード。テラスから最初の1本目ボルトまでの数手(足)がちょっと緊張するが、気合でクリア。
 2本目まで上がり、そこからトポ(「日本100岩場」)にあるとおり「コの字」状のライン取りが絶妙。
 何となく3本目まで直上できそうな気もしたが、ここでセオリー無視してハマると大変なことになると自制し、トポの記載に従う。
 右へ迂回するようにして甘めのフレークにマイクロカムをどうにか一つ決め、ダイクに上がって左へトラバース。
 その後、上に行くほど易しくなりホッ。懸垂用の立木の所でピッチを切る。
 スラブは得意ではないが、城山南壁と同じ「手に足」イメージで。

 


 
 その後、トラブル発生。
 師匠が懸垂用バックロープをぶら下げてフォローするが、何と下の方で出だしのクラックに引っ掛かってしまっているとのこと、
 登り返しならぬ下り返しで、タイムロス。
 最初の1ピッチ目に引きずった自分のせいかと思ったが、これはどうしても登る時はロープが岩に近づいてしまうから仕方ないことと許してもらった。
 今後バックロープを引く時はリードが引き、フォローがチェックということで確認した。

3ピッチ目 水平トラバース
 予期せぬ下り返しで師匠が疲れてしまったので、そのまま自分がリード。
 スラブの残りを少し上がって核心のチムニー下まで左方向へカムを決めながら水平トラバース。
 先月の小川山セレクションを思い出す。
 クラック下でピッチを切るが、ここで時間切れ。

 

 
 
 スタート遅れやロープスタックで時間が押してしまったが、この先チムニーで奮闘したら下降は残業必至となるので、ここは無理せず次回への宿題としよう。
 自分としては師匠が「ランナウトが怖い」と言っていたスラブを何とかクリアできただけで、とりあえず満足である。
 
 下降はバックロープも使って懸垂二回。  
 撤収体勢を整えてから、今後の視察(というより自分は観光目線で)さらに上部のトライアングル・フェイスなどを見学。
 「未来の舞」など圧倒的な高さと角度のヌリカベ・スラブに思わず溜息しか出ず。

 
 
 本日はやや消化不足ながら、それでも得るものはいろいろあった。特にマルチは毎回勉強になる。
 それにしても不動沢は森と沢が混然していて、実にいい雰囲気の所だ。

  

 帰りも再び事故渋滞。     何だかんだで長い一日だった。
 それなりに疲れたのを最後に癒してくれたのは相模原大勝軒「金太郎」。
 気持ちいつもよりチャーシューが厚切り多めに感じたのは、気のせいか。ごちそうさまでした。