KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

伊豆大島 2017晩秋

2017年11月25日 | 旅行
日程:2017年11月24日(金)~25日(土)
 
 時々、無性に島へ行きたくなる。それもちょっと季節はずれの島が好きだ。

 ふだん山ばかり行ってると海が恋しくなるのか。それともほんの少し島流しの気分になって自分をリセットしたいのか。
 今回は三日間で八丈島、それに加えてすぐ隣の八丈小島へ行く計画を立てた。
 しかしながら、直前の悪天候でまたしても見送り。結局、二日間で一番手軽な伊豆大島へ変更することとなった。
 大島は5年振り五度目である。

一日目 天候:/
 前夜発の大型客船「さるびあ丸」は運休ということで、往きはまずJRで熱海まで行き、熱海港からジェット船で大島へ向かうことにした。
 
 ジェット船だと熱海-大島間はあっという間だ。
 時速80km。揺れも少なく、船旅の旅情を感じることもなく、小一時間で島の北側にある岡田港へ到着する。
 ちなみに春から夏だと西側の元町港への発着が多いが、西風が強い秋から冬は岡田港が使われることが多い。

 今回のプランとして、初日はまずバイク(50cc)を借りて時計回りに島の東側へ。
 東面の砂漠コースから三原山へ登り、下山後は南端にある懐かしのトウシキキャンプ場に泊。
 二日目は島の西側を北上し、時間があれば釣りと温泉でまったりするつもりだ。

 さて岡田港へ着いたはいいが、当てにしていたレンタルバイク屋は元町港の近くにあるので、まずはバスで元町港へ移動しなければならない。
 そこでバス乗り場の窓口へ行くと、受付にとてもキレイなお姉さんがいてビックリ。もしかして元・ミス大島?それともミスあんこ椿か。
 
一気に大島の好感度アップ!

 
 
 バスで元町港に着き、「らんぶる」というレンタサイクル屋で50ccのスクーターを借りる。24Hで4,500円。
 本当はもっと安い「モービル・レンタカー」という店があったのだが、今はバイクはやめてしまって車だけとのこと。(ネットではまだ継続しているようになっているが。)メット、グローブはタダで貸してもらえた。
 今回は楽してバイクにしたが、当然自転車もある。前回来た時はマウンテンバイクが主流だったが、今はむしろ細いタイヤのオンロード車(クロスバイク)が多いようだ。
 
 借りたバイクは古くて若干ガタが来ているが、まぁいいでしょう。さっそくスタート。
 まずはデフォルメしたゴジラの石像がある「長根浜公園」へ。

 
 
 その先、北へ続く「サンセット・パームライン」を走る。
 少々風が強いが、青い空と海岸線の一本道が気持ちいい。
 今日のところ原付で大島を回るだけだが、気分だけはハーレーでハワイを走っていると妄想する。
 
 
 
 

 パームラインを走り、島北端の「大島灯台」を見学。
 再び岡田港へ立ち寄り、先ほどの元・あんこ椿のお姉さんを拝んでいこうと思ったが、今度はいなかった。・・・残念。

 

 名所の椿トンネルも今は咲いてない。
 都立大島公園。時間があれば、のんびり動物園でも散歩しようかと思ったが、今回は割愛。

 

 ここから先、島の東側はしばらく無人エリアでワインディング・ロードが続く。
 島一周道路で「大砂漠」と呼ばれる地点の道路脇にバイクを停め、ここから「三原山」へ歩き始める。 
 三原山は前回も登っているが、その時は北西側からの最短コースだったので、今回はもう少し長く、よりワイルドな「大砂漠ルート」とする。

 ルートは富士山同様の火山灰の砂地が続くが、こちらの方が砂が黒く、表面も若干固まっているので歩きやすい。
 辺りは一面荒野といった感じで、いかにも仮面ライダーやヒーロー戦隊もののロケで使われそうなイメージだ。

 

 

 西風が強いので少しでも風を避けようと東面からのルートを選んだが、それでも登るにつれ身体に当たる風の勢いは強くなってくる。
 こんな季節はずれの平日に登っているのは自分だけだろうと思ったが、それでも上部のお鉢巡り一周路に出ると、ポツポツと単独登山の人が目に付いた。

 風は強いが、本日は雲も無く、視界を遮るものもない。
 以前、神津島の天上山に登った時もそうだったが、西陽を浴びた太平洋にポツポツと浮かぶ伊豆の島々の姿が神々しい。
 標高は高くないが、島の山は内地の山とまた違った隔絶感がある。

 

 バイクを停めてあるので同じ地点に戻りたかったが、周辺は一帯火山灰の荒野で、はっきりした道標も無い。
 適当に下りていくと往きとは違う「テキサスルート」と呼ばれる道に入ってしまい、しかたなくそのまま下る。
 テキサスルートは意外と長く、登り始めが遅かったせいで道路に出た時には真っ暗になってしまった。
 道路に出てもこの辺りは人家も無く、灯りもない。
 バイクを置いた地点まで3~4km離れているが、歩くしかない。
 
 月明りの下、トボトボと暗い道を歩く。まだ夕方5時過ぎだが、島の夜は早く、車一台通らない。
 それでもバイクの地点まであと1kmほどに近づいた所で、偶然通りかかった地元の人にピックアップしてもらえた。
 こんな真っ暗な道を明かりも点けずに一人歩いているのがいて、向こうもちょっと不気味に思ったかもしれない。すみません。

 バイクの地点で降ろしてもらい、お礼を言って別れる。
 寒風の中、今夜の宿泊地「トウシキキャンプ場」へひた走った。

 トウシキキャンプ場を利用するのはもう20年振り。
 近くに店など無いが、トイレ、シャワー、かまど完備で料金は無料。広い敷地は全面芝生で整備され、なかなか気持ち良い所だ。

 季節外れということもあり、この日は先客一組だけ。
 夜になっても風が強いので、石垣を防風壁にして自分もシェルターを張る。
 炊事場へ水を汲みに行くと先客のニイちゃんが素潜りで獲った魚を捌いていた。
 銛で突いたらしいが、こんな大きな鯛やカワハギを獲ってしまうとは、なかなかスゴイ!

 せっかくなので夕食は島の定食屋で海の幸を味わいたかったが、とにかく田舎の夜は早い。
 辛うじて開いていたスーパーでワインと簡単な惣菜を買い、この日は普段と変わらない山メシとする。


二日目 天候:
 昨日は一日中風が強くて難儀したが、一夜明けると多少治まったようだ。
 
 キャンプ場のかまどを覗くと乾いた薪が放置されたままになっていたので、しばし暖を取る。  
 朝のコーヒーが旨い。

 

 朝食の後、しばしキャンプ場周辺を散策。
 海際は黒い火山岩の断崖となっているが、少し東側に寄った斜面から海に降りられるようになっている。
 タイドプールで少し釣りをするが、やはり今日も少し波が立っていて釣果は無し。ま、いいか。

 

 キャンプ場を撤収し、バイクを走らせる。

 
 昨日、暗くて通り過ぎてしまった波浮港。

 
 大島の名所の一つ、地層切断面。(別名:バームクーヘン)
 ぐるっと回って元町港へ帰着。

 バイクへ返しに行く前にガソリンを満タンにするが、島一周でも40kmほどなので補充したのは1Lちょっと。ガス代はトータル200円ほど。

 後は船に乗って帰るのみ。
 昼飯は地元の定食屋で大島名物の「べっこう寿司」。

 

 最後は、日帰り入浴の御神火(おじんか)温泉でまったりくつろぐ。
 大島はアップダウンが多いものの島一周道路がほぼフルマラソンの距離なので、最近はランナー客が多いようだ。
 御神火温泉にはあのシドニー五輪の高橋尚子さんも練習で訪れていたよう。

 帰りは再び岡田港から。
 船のデッキから遠去かる島を眺めながら飲むビールがしみじみと旨い。

 
 復路は大型客船で4時間の船旅。
 地元・横浜の夜景も海からだとまた新鮮である。


 さて、つぎはどこの島へ行こうか。

ラパス会@ジブリの森

2017年02月12日 | 旅行

 「ジブリってそんなにいいかなぁ。」と常々思っているアンチ・ジブリの自分が、まさか三鷹へ行くなんて・・・。
 
 昨年夏、地球の裏側ボリビアで会ったメンバーと再会。
 ウユニ塩湖を一緒に回った「きっしゃん」の再就職を祝い、同じくラパスを一緒に回ったナオミさん、リエさんと出かけることに。

 

ジブリの森美術館
 オープンからだいぶ経っているのに、激混み!
 何となくタモリが小田和正に会いに行く気分だったが、まぁ意外と良かったような。
 「シシ神さま」のフィギュアが欲しくなった・・・。(ちなみに館内は全て撮影禁止。)

  

井之頭公園
 ここに来るのは初めて。
 往年の青春ドラマ「俺たちの旅」の世界が蘇り、オジサンちょっと感動。
 「また会う約束などすることもなく それじゃまたなと別れる時の お前がいい」

 
  

ラストは新宿の「ラムしゃぶ」で〆。お疲れさまでした。 

忘年旅行

2016年12月25日 | 旅行
 定例となった高校時代の腐れ縁仲間と。
 今年は熱海へ。

 

 

一日目 初島渡航。熱海シーズンホテル泊。
二日目 芸妓見番、秘宝館見学。
 
 お互いこの歳ともなると、身体、家庭、仕事など悩みは尽きないが、人生そろそろカウントダウン。
 気持ちだけは17歳のままで行きましょう!

横浜・鎌倉アルプス

2016年02月21日 | 旅行

日程:2016年2月21日(日)
天候:一時
行程:JR港南台駅-大丸山(横浜最高峰)-大平山(鎌倉最高峰)-明月院-建長寺-鎌倉patagonia-七里が浜-JR鎌倉駅

 今週末も天気予報は微妙で、外岩は見送り。
 たしかに昨日(土曜)は雨だったが、本日はまずまずの天気。これだけ晴れれば岩も多少は乾いていたかも。
 しかたなく昼から膝のリハビリがてらウォーキングに出かける。

 通称「横浜・鎌倉アルプス」。
 一時期、近場の人気トレラン・コースということで自分も何回か走りに行ったが、その後、ランナーとハイカーの間で多少問題があったようで、現在はハイカーがいる場所ではラン自粛という地元ルールにより平和的共存が保たれているようだ。
 まぁ今の自分は走れるような状態ではなく、まったくの中高年ハイカーおやじなので、今日のところは周囲のペースを気にせずゆっくりウォーキングに専念した。

 

 

 







 故障で思うような活動ができないのは辛いが、焦ってもしかたない。
 しばらくは低山ハイキングと軽めのクライミング、それにたまに海に来てビールが旨ければそれで良しとしよう。


西伊豆忘年会

2015年12月27日 | 旅行

 高校の腐れ縁仲間と西伊豆・松崎温泉で一泊。
 飲んで食って歌って語って、ついでに韮山反射炉、松崎のなまこ壁の町並み、堂ヶ島などをジイ散歩。
 見かけはオヤジを通り越してすっかりジジイだが、会話の中身は今だに10代のまま?

   

  

  



アフター利尻-大人の遠足

2015年05月05日 | 旅行

 一週間取った日程も最初の三日間で利尻岳が終わってしまい、後は消化試合で道北の旅。

四日目(5/2)
 この日は予報どおり強風。利尻山の上部は不気味な笠雲に覆われ、相当な強風に見舞われていることがわかる。
 今日も山の上にいたら強烈な「利尻の風」を受けていたことだろう。
 リーダーの的確な天気予想、そして積極的な行動判断に感謝である。

 午前中はキャンプ場にほど近い「利尻山神社」参拝。
 無事下山の礼を述べ、健康祈願の御守りを買う。
 実はここ最近、左ヒザの調子が悪く、今回も直前になってよほど棄権しようかと思ったほど。幸い、山を登っている最中はアドレナリンが出ていたせいか、何とか頑張れたが。

  

 
 港の近くにあるペシ岬を散策。利尻を訪れる人は利尻山に登れなくとも大抵はこの小高い岬を登っているようだ。しかしながら、ここも風が強い!
 午後はキャンプ場に戻り、読書や洗濯などしながらまったり休養。
 利尻はヒグマもいなくて安心できる良い島だが、油断ならない敵は何といってもカラスと風である。

  

五日目(5/3)
 本日はレンタサイクル(ママチャリ)で利尻島一周(約55km)へ。
 強い海風に若干喘ぎながら利尻岳を東西南北、観察する。

 少し前に「北のカナリアたち」という映画で吉永小百合さんなどが来たようで、至る所に直筆サイン色紙が飾ってあった。
 しかし、寒い季節にこんな遠い所までロケに来るとは、女優の仕事も思う以上にタフな仕事だとつくづく思った。
 島の西側にある沓形で「利尻ラーメン」を味わいつつ、島一周完遂。

  

 すっかり親しくなった「マイショップとしま」で酒と食材購入し、海の幸を堪能する。
 ホタテが馬鹿安っ!
 蛸のささめ、エイリアンみたいで気色悪いけど美味!

  

 
六日目(5/4)のち
 強風によるフェリー欠航を恐れ、早めに稚内へ移動。さらば、利尻!

 稚内ではレンタカーを借り、日本最北端の宗谷岬、白鳥が多く生息する大沼などを見学。
 自分は宗谷岬は大学最後の冬に来て以来だから、実に33年振り。まさかもう一度来る機会があるとは思わなかった。
 この日は天気があまり良くなく、空も鈍色に曇っていたが、むしろその方が北の果ての旅情が増すというもの。
 前来た時はそれらしい演歌が辺りに流れていたような気がするが、基本的に三十年以上経ってもあまり変わり映えしていないのが、変化が激しい日本にあってある意味凄い。

  

 その後、温泉に入ったり買い出しをして、市街裏山にある森林公園キャンプ場へ。北海道、最後の一晩を過ごす。
 森林公園は市街からほんの少し高台にあるのだが、野生のエゾジカが多くたむろしている。
 カラスと違って悪さはせず、おとなしいもんだ。
 その夜はシーズンオフのせいか貸し切りで、東屋を借りてのザコ寝だったが、夜半から強い風と雨で、けっこうキツいビバークとなってしまった。(まぁ山岳部らしいと言えば、らしいけど)

  

七日目(5/5)
 利尻昆布など土産をいっぱい携えて横浜へ。
 帰りの便は稚内-羽田の直行便ではなく、千歳まではANAの中型プロペラ機。
 飛行機好き?の私は楽しく乗れたが、隣に座っていたリーダーはこれまでの心労も重なったのか、大型機に無い揺れに気分が悪くなったご様子。
 北海道はさすがこの時期でも吹く風は冷たかったが、一週間ぶりに帰ってきた羽田は暑かった! 

 
 皆さん、お疲れさまでした。


初めての伊勢参り

2014年12月30日 | 旅行

 今年で勤続三十年。
 旅行券をいただいたので、家族で伊勢へ行ってきました。

 
 

 日本に神宮は数々あれど、単に神宮と言ったら本来はここ「伊勢神宮」をさす・・・とはこれまでちっとも知らなかった。
 たしかに人は多いが、巨大な杉林に囲まれた空間は目に見えないパワーとスピリチュアルな雰囲気が感じられました。

 そして伊勢と言えば、やはり「食」。

  

   


 伊勢海老、牡蠣、松阪牛、海鮮丼、そして赤福・・・。
 ふだんB~C級グルメに慣れ親しんでいる自分にとっては、贅の極み。
 こちらの人はいつもこんな美味いものを食っていたのか!

 そして今年もいよいよ暮れようとしている。伊勢の海に沈む夕陽を見ながら、来年も健康に遊べますように!

 


2014島の旅~内地へ

2014年11月24日 | 旅行

三日目
天候:のち

事前の予報では怪しかったが、天気は三日間もってくれた。
島特産のあしたば茶、麦焼酎の「盛若(赤ワイン風味)」などのお土産を買い、午前10:30の船で内地へ帰る。

途中寄った大島では旅情を誘うこんな場面も・・・。

充実と満足の島旅でした。


2014島の旅~神津島・編

2014年11月23日 | 旅行

二日目
天候:

 本日は朝5時起床。
 
 まだ暗い中、松ケ下雅湯でひと風呂浴びる。

 朝早いので誰もいないかと思ったら先客が一人。
 軽く挨拶をして一緒に入るが、向うからは返事無し。まぁいいけどねと思って入浴するが、後で気付いたら女性だった。
 上は水着無しだったので、見られたくなかったのだろう。まぁ暗くて背中しか見えなかったけどね。

 そして昨夕の堤防で朝まづめ狙い。
 他にも釣り客がいたが、今朝は潮の加減が悪いのか誰も釣れていなかった。
 後から来た地元の初老の人としばし話をする。
 幼い頃からずっとこの島暮らしとのこと。
 「都会もいいかもしれないけど・・・。」穏やかな顔で釣り糸を垂れているのが絵になっていた。

  
 (左)朝の式根島港                                                                                        (右)釜の下キャンプ場

 結局、釣果無しのまま、またまた松ケ下雅湯でひと風呂。
 朝から野天風呂なんて本当に贅沢だ。

 キャンプ場に戻り、軽く朝食。
 今日はこれから神津島だ。昨日の入港と同じ9:10には港へ行かなければならない。
 そそくさと撤収を済ませ、歩き始める。
 が昨日、軽トラに乗せてもらって降り落とされないように必死だったために、イマイチ最短の経路がわからない。
 通りがかりの地元の人に聞きながら、途中迷いながらも何とか野伏港に到着。乗り遅れたら大変なのでちょっとアセった。

 船が着くまで休んでいると、またまたあのおっちゃん登場。ホント神出鬼没だ。て言うか狭い島なのでこれも必然なのか。
 今日は親戚の者が来るので迎えに来たとのこと。
 やがて船が到着。「また来ますよ。」とおっちゃんに御礼を言って別れる。

    世話になったおっちゃん

 式根島から神津島へは大型船で45分。
 デッキに出てi-podで音楽を聞きながら大海原を眺めるのは気分がイイ。

 そして神津島が近づいてきた。
 式根と較べるとやはり大きく、標高572mの天上山はそれなりに高く見える。

 前浜港に10:00到着。神津島は5年振り三度目。

 まずはベースとなる沢尻キャンプ場へ。
 その前に軽く食料を買い出ししたいが、実はこの神津島、商店はあるが観光客には非常にわかりにくい所にある。
 とりあえず坂道をぐーんと上がって「藤屋ベーカリー」という地元のパン屋さんで惣菜パンをいくつか。
 値段はそれなりだが、どれも具がギッシリ詰まっていてGood!

 港から海岸線を歩いて沢尻キャンプ場へ。徒歩約30分。

 
 

 沢尻キャンプ場は道路と海岸に挟まれた三日月型の敷地となっている。
 水道、トイレ、調理棟などあり、晴れていればロケーション的には良い場所だが、近くに商店も自販機も無いのが難点。
 裏手には廃屋となったリゾート・ホテルがあり、これが時代の栄華を物語り、ちょっとうら寂しい。
 芝生の上に気持ち良くテントを張り、しばし休憩。その後、サブザックを持って天上山登山に出かける。

 観光地図を見ると港まで戻らずに登山道へショートカットできるような道があるように見えるが、結局良くわからず。
 
天上山へは登りは白島ルート、下りは黒島ルートとする。

 しばらく車道を行き、分岐に従ってトレイルに入る。
 海上から標高500mの高さなので、傾斜はそこそこキツい。階段状の山道は一合目ごとに標識が立っている。

 白島ルートの六合目までは車でショートカットして来ることができる。
 さらに登り詰めて行くと樹林帯から抜け、背後には大海原が広がり、なかなかの絶景。
 頂上付近は岩がゴツゴツして北アルプスのような雰囲気もあり、この標高にしてこの高度感は素晴らしい。

 そもそも神津島は伊豆の「神々が集う島」、さらに天上山は天に近い場所ということで、山頂一帯は何となくスピリチュアルな気配に満ちている。
 船の乗降を見ても昨日は多くの登山者で賑わったようだが、本日はほんの疎らに人を見かけるだけだ。
 
 

 表砂漠と裏砂漠をぐるっと一周する。
 晴れているので景色は明るいが、砂漠と呼ばれるだけあって白い火山灰の窪地は何となく恐山のよう。
 これで曇っていたら、ぐっと寂しさが増し、流人の気分を味わえたかもしれない。

 最後に最高地点に立ち、下りは黒島ルート。
 太平洋に沈む赤玉ポートワインのような夕陽。ただ、こちらも道もけっこう急で、あまり周りの景色に見とれていると転げ落ちそうになるので要注意。

 何とかヘッデン残業にならずに下山。
 頂上一周すると意外に時間がかかった。

 で、暗くなってからの買い出しが一苦労。
 街灯は少ないし、店はわかりにくい奥まった所にあるし・・・。右往左往しながら村役場のお姉さんに教えてもらう。
 式根島もそうだがここ神津島も東京都と言えど「道を歩けばコンビニに当たる」ということは無い。・・・て言うかコンビニが無い!

 キャンプ場に戻り、さらに足を延ばして「神津島温泉保養センター」へ。
 前回もそうだったが、残念ながら本日も露天風呂は営業しておらず内湯のみ。
 事前に港の観光案内所で割引券をもらっていたので300円だった。まぁ安い。

 いくつかの湯船を二巡して十分温まってビールで乾杯。
 島へ来ると何だか朝から夜まで飲んでばかりいるような気がするが、のんびり流れる島時間ではこれでいいのだ。

 今夜も波の音を聞きながら眠る。


2014島の旅~式根島・編

2014年11月22日 | 旅行

日程:2014年11月21日(金)夜~24日(月) 夜行二泊三日

 11月後半の三連休、故障した右足首のリハビリを兼ね、伊豆の島へ。
 今回は式根島と神津島をハシゴする計画。
 式根は歩いて島内一周、神津では天上山を登り、それに加えて釣りと温泉を楽しむつもりである。
 どちらの島も初めてではないが、これまでは高校の頃の仲間と宴会キャンプ目的で行っており、行きの船から帰りの船まで飲みっ放しでくだらない話に呆けていたので改めて島の雰囲気を実感してみたい。
 まったりしつつもなかなかテンコ盛りのスケジュールとした。

一日目
天候:

 2014年11月21日(金)23:30
 東海汽船「かめりあ丸」、横浜港大桟橋を出港。
 ベイブリッジの下をくぐる。
 横浜在住、在勤なので山下公園付近はよく来る場所だが、海の上から見るとまた違った風情がある。

  

 二等座席で一晩過ごし、大島、利島、そして新島にそれぞれ寄港しながら、22日(土)9:10に式根島・野伏港に到着。
 式根島は18年ぶり二度目の訪問。

  

 まずは港から少し進んだところにある観光案内所でキャンプの手続き。
 式根には島の北側に「大浦」、南には「釜の下」の二つのキャンプ場がある。
 大浦がGWと夏季のハイシーズン、それ以外の期間は釜の下のみなので、必然的に今回は釜の下キャンプ場となる。ちなみにどちらも無料。

 北側の野伏港から釜の下へはさっそく島を横断しなければならない。
 しかたないと歩き出したところ、いきなり後ろから軽トラがやってきて「あんちゃん、乗ってくか!乗れ乗れ。」とありがたいお言葉。ラッキー!

 しかし、そのラッキーはすぐさまドッキリに変わる。
 魚の積荷と共に荷台に乗せられたはいいものの、そのおっちゃんが飛ばすこと!
 おっちゃん!速いって!スピード出し過ぎ!
 カーブのたびに降り落とされそうになり、思わず手に汗握る羽目となった。
 狭い島、そんなに急いでどこへ行く・・・。

 何とか無事に島のメイン・ストリートらしき所に到着。
 おっちゃんはその通りの比較的大きなスーパーの関係者らしく、荷台の積み下ろしを済ますと、店の中を案内してくれた。
 自慢のプルメリアの植木やら中庭に自生しているハイビスカスの巨木を見せてくれる。

  
 (左)港から少し進んだところにある観光案内所           (右)気のイイおっちゃんがいるスーパー

 スーパーで買い物をし、おっちゃんに礼を言ってから釜の下キャンプ場へ。
 そこから歩いて5分ほどの距離だった。

 商店も近く目の前も海で立地条件は悪くないが、敷地自体が思ったより狭く、さらに三連休ということでけっこう先客がいてスペースがあまり無い。
 何とか一区画を確保し、ベースキャンプを設営。
 海を見ながらまずはオリオン・ビールと島オリジナルのしょうゆ飯おにぎりでまずは腹ごしらえ。

 サブザックに必要最低限の物だけ入れ、さっそく島内一周へ。時計と反対周りに進むことにする。 

  石白川海水浴場。こじんまりしていて綺麗。

  小の口公園。鯨のオブジェがなかなか立派

  養殖場。キロ当たり鯛1千円、シマアジ2千円から販売。

  泊神社

  大浦キャンプ場。ここは18年前に泊まった所。

 カンビキ展望台
 標高99mで島の最高地点。眼下には深い青緑の海が広がり、洞窟や複雑な海岸線が入り組んでいる。
 以前来た時は一番高い小山に「神引山」という標識があったように記憶しているが、今回その小高い所はブッシュに覆われ近づく気がせず、やめておいた。

 

 さらにブッシュ混じりの遊歩道を進んで島の西側へ出ると、

 唐人津城(トウジンヅシロ)
 乾いた断崖が海から垂直に連なる地。今にも犯人が逃げてきて船越栄一郎や片平なぎさが追い詰めてきそうな最果て感が漂っている。
 
断崖のリッジ通しにうっすらとトレースが付いていたのでそれに従って歩いてみたが、ここらの岩場は思った以上に風化していて崩れやすい。
 
  
 (左)カンビキ展望台                        (右)唐人津城

  歩く時は自己責任で・・・てゆーか、良い子の皆さんは真似しないように! 

 さらに南西側の遊歩道をつないで歩くと、ようやく島をほほぼ一周したことになり、ゴールが近づいてきた。
 パンフによれば島の外周はぼ12km。平坦であれば3時間ほどの距離だが、それなりにアップダウンがあるので当然それ以上の時間がかかり、足のリハビリにしてはプチ・ハードだった。
 それにしても、さすが南の島。11月下旬だというのに今日は一日半袖Tシャツでも暑いほどだった。

 最後は式根名物・野天温泉巡り。
 
 
まずは地鉈(じなた)温泉
 地面を鉈で断ち割ったようなV字谷の底にあるので、この名が付いたようだ。
 一応、更衣所(小屋)はあるが完全無人の野天風呂。
 湯温は80度もあるらしく、まともには入れないので、満潮の頃合いに海水といい具合にブレンドされてようやく入浴可能となる。

  

 本来は水着着用だが、誰もおらず、また来そうもないので本来の姿で入らせていただく。
 目の前は海、気分は流人。
 自分のこれまで入った温泉の中でも野趣度はかなり高い。ワイル度☆☆☆☆
 その後、しばらく経って一人旅の妙齢のオネーさんが入りに来たので急いで海パンを履き、しばし四方山話などして一緒に浸かった。

 続いては足付温泉
 しかし、満潮で海水が入り込んでしまったのか岩の湯船らしき所はことこどくぬるま湯。てゆうか微妙に温かい海水そのもの。なのでパス。(後で例の軽トラのおっちゃんに聞いたところ、近年の島の隆起でこの足付温泉はもうダメで、代わりに他の温泉を島の人たちがいくつか開拓中とのこと。)

 最後は松が下雅湯
 ここはアプローチも良く何人かの地元の人や観光客が入浴していた。
 目の前が漁港なので景色はイマイチだが、すぐ脇に松の生えた大岩があり、これが自然の壁絵のようになっているので雰囲気はイイ。
 満潮干潮に関係なく湯加減は調整されており、24時間無料で入れるのでありがたい。
 ここで、あの軽トラのおっちゃんと再会。

  
 (左)足付温泉                           (右)松が下雅湯

 そこからキャンプ場はすぐ。
 スーパーで夜の買い出しをした後、釣り道具を持って最寄りの式根島港の堤防で夕まづめを狙う。

 ビール片手に1時間ほど。
 アタリは頻繁にあるのだが、なかなか大物を捕えることができない。
 かろうじて小振りのヤツを二尾Get。まぁ酒の肴には十分。

 

 一日歩いた疲れとビールとモヒートでほど良く酔って式根の一日を終了。波の音を聞きながら眠る。


船釣りデビュー!

2013年06月08日 | 旅行

天候:
@三浦市松輪・間口港 仕立て船「育丸」

 本日は職場の大先輩、スーさんから誘われ初の船釣り。

 これまでルアーや渓流、磯釣りはやってきたが、まさか自分がこのジャンルに手を出すとは思わなかった。
 というのもやはり最大の不安は船酔い。自分の場合、乗り物に酔いやすいということもないが、やはり船は別モノ。
 以前、八丈島への船旅で地獄を見たので船釣りだけは無理と手を出さずにいたのだが、それでも今回スーさんの強いお誘いもあってチャレンジすることにした。
 
 朝3時半、家を出発。一時間ちょっとで三浦半島先端の剣崎へ。
 今回はスーさんが幹事を務める職場の「釣りの会」の例会で、私はゲスト参加という形。
 みんなOBの方たちなので私より10歳以上年配の人たちだ。
 総勢6名で仕立て船を貸切、今日の本命は真鯛である。
 好天の土曜日とあってなかなかの賑わい、他の船には噂の「釣りガール」の姿もチラホラ見える。
 
 定刻の朝5時半、釣り船が次々と出港する。
 場所取りがあるのか、まるでレースのように各船一斉に飛び出す。 
 今回、自分の釣り道具は竿から仕掛けまで全てスーさんが用意してくれて、電動リールの使い方などを簡単に教わる。
 席も右舷中央と一番揺れの少ない位置をあてがってもらった。(先端が一番波の影響を受けやすく、後方はエンジンの振動やスクリューに引っ掛けやすいようだ。)

  
 竿が獲物を狙う銃のよう。海のゴルゴ13?             スーさんが早くも決める!

 しかし、やはり初めてのことで回りも自分より目上の人たちばかりで緊張していたのか、沖のポイントに着く頃には早くも船酔い気味でフラフラ・モード。
 薬が効いているのか吐き気はないが、モーレツに眠い。
 横でスーさんがいろいろ教えてくれるが、ほとんど頭に入らず。フラフラしながらもとりあえず始める。

 最初のポイント。
 メンバーの一人が3kgの真鯛を釣り、早くも仲間内で火花が飛ぶ。
 しかし、こちらはフラフラで早くもおウチに帰りたいモード。時計を見ると、まだ30分も経っていない・・・。この気持ち悪い状態であと半日も耐えられるだろうか。

それでも最初のポイントでまぐれ当たりのようにアジが引っかかると、何気に気分が良くなってきた。
 しばらく粘るも真鯛はその後ヒットせず、船長と協議の末、狙いをアジに変更。次のポイントへ移る。

 
 ようやく自分にもアタリが!

 次のポイントは当たりで、ほぼ入れ食い状態。ビギナーの自分にも次第に魚が掛かる。
 そんな中、私の右隣に陣取っていたメンバーの中でも一番小柄な御仁は調子が悪いのかあまり釣れていないようでさっきからタバコばかり吹かしている。
 ま、釣れないようでしたら後でこちらのを少し分けてあげますからねとビギナーのくせにそんな思いでチラチラ様子をうかがっていたのだが、ちょっと目を離した隙にスイッチが入ったようで、とたんに爆釣モードに!

 とにかく釣るわ釣るわ。こちらが1尾釣る間に御仁は4尾は釣り上げている。まさに4倍速!
 たちまちバケツからは魚が溢れ、パチンコのフィーバー状態。クーラーに入れる間もなく魚がビチビチと甲板の上を跳ね回っているが、御仁は慌てず騒がず。
 この人はプロだ!

  思わずスガシカオの「Progress」が流れた。

 その後も何回かポイントを代えつつ、釣りは続く。
 慣れてくるとそんなに船釣りは難しいわけではなく、ポイントに着いて船長が「○○m」と言ったら、ビシと言うプラスチックの円筒にコマセを入れ、指示のあった深さより6mほど多く糸を出し、あとは2m×3回ほどユッサユッサと竿をあおってリールを巻き、狙いの深さでアタリを待つというその繰り返し。
 ただ、やはり潮の流れは微妙で気をつけていたにもかかわらず、半日の間にオマツリ(隣の人と糸を絡めてしまうこと)数回、また一回はどういう原因かどこかに引っかかってビシごと持っていかれてしまった。(スーさん、スミマセン!

 
ウマヅラとアホヅラ                          サバサバサバ・・・

 

 出だしはあれほど早く帰りたいと憂鬱な気分だったが、気がつけばあっという間。
 自分の本日の釣果はこちら。
  
アジ4尾、サバ9尾、ウマヅラハギ1尾。全て30cm超。

  
     Clickして拡大
 
 アジにしてもサバにしても、そこらのスーパーに売っているのと違って丸々太っている。
 初めての船でこれだけ釣れれば十分満足だが、もちろん今回のメンバーの中ではダントツの最下位。
 1位は唯一、真鯛をゲットした人で、その後はアジ40尾以上とかが続く・・・。

 スーさんたちからは早くも来月のお誘いを受け、私を「ハマちゃん」化させようとしているが、ま、たまにはいいですね。 


冬の伊豆大島ぶらり旅 #2

2012年12月24日 | 旅行

大島・二日目。天候:のち

 
 朝6時に起きてテントを撤収。本日は三原山へ登る予定。

 三原山の標高は750mほど。
 時間が早いので"Sea to Summit"でも良かったが、昨日東側の砂漠コースを見た感じでは山頂までけっこう侮れない距離を感じたので無難にバスを使って最短コースにする。

 元町から終点「山頂口」までのバス始発が朝9時頃。
 時間があるのでまた堤防で釣りを始めるが、今朝はまったくアタリが無い。

朝の元町港

 朝のうちは遠くに富士山や丹沢の山々がはっきり見えたのだが、島の上空には雲がかかってドンヨリした天気。
 さらに、バスが出発する頃になるとパラパラと小雨が降り出す始末。

 で、運転手のおっちゃん曰く、「これじゃぁ、上の方は雪だね。」

 雪!ウソでしょうっ?
 ・・・と思ったら本当で、バスが出発し標高が上がるに連れ本格的な雪というか、横殴りの吹雪となってくる。(八甲田山ですか、ここは!)

 そんなこちらの不安をよそに、気のいい運転手のおっちゃんは運転しながらいろいろ話しかけてくる。
 曰く、 

 ・麓に学校のプールがあるが、そこは昭和61年の噴火の時以来、温泉プールになってしまい、夏は熱くてとても泳げない。
  ちなみに昨日通りかかった「浜の湯」「御神火温泉」も先の噴火の賜物とのこと。

 ・大島には元々、哺乳動物はいなかったが、戦時中に島の動物園から動物が逃げ出し、今では台湾リス、キョン、猿が野生化している。
  台湾リスは椿の幹をかじって枯らしてしまったり、キョンが農作物を荒らしたりして被害が大きい。
  リスはネズミ捕りで簡単に捕まえることができる。また、島の雑木林のあちこちに仕掛けてあるワナはキョン捕獲のもの。

 ・三原山はこれまでおよそ20~30年ほどの周期て噴火している。前回が1986年なのでもうそろそろ来てもおかしくない。
  
 と、まるで大きな祭でも来るように話しているが、そんなノホホンとしていて大丈夫なのか?おっちゃん。 

 
 
 途中、「大島温泉ホテル」で若いカップルを一組乗せ、終点の山頂口着。

 

 これまでそれなりに冬山を経験してきたつもりだったが、それでもこの激しい雪の降りにはちょっとタジろいでしまう。
 それでも先のカップルがものともせず歩き始めたので、こちらも持ってきたウェア全てを着込んで後に続く。

 

 山頂口のバス停は三原山の外輪山の一角にあって、そこから整備された遊歩道を緩やかな勾配で登って富士山のようなお鉢巡りのコースに到る。

 ところどころに噴火時のための緊急避難用シェルターがある。まさか今、噴火しないよね。

 ゆっくり登って息切れすることもなく、頂上の縁に到着。
 時計と反対回りにお鉢巡りをするが、標高の割にそのスケールは大きい。
 噴火口の大きさや西側に広がる火山灰の荒涼とした平原などは富士山とほとんど同じに見えるほど。

 

 
 カップルの男性に撮ってもらった一枚。
 気を抜くとマジ凍傷になりそうなほど今日は寒い。

 
 おそらくここが最高地点。

風雪の三原山・頂上からの景観

 下りは裏砂漠コースを辿って、大島温泉ホテル方面へ。
 途中からようやく太陽が顔を出し、ホッと一息。

 昔、仮面ライダーがサイクロン号で走り回り、ショッカー相手に戦ったような荒野が延々と広がる。

 

 

 次のバスまで少々時間があったので、最後にホテルの温泉へ。
 あまり期待はしていなかったのだが、ここはGood!
 目の前に三原山、両脇遠くに水平線を望み、時間帯によっては日の出、夕陽を拝むことができる。
 今まで数多くの温泉、露天風呂に入ってきたが、我が温泉ランキング・ベスト10に入れていいかも。☆☆☆☆

 

 土産は「純正・明日葉茶」、「椿オイルのシャンプー」、「島とうがらし」を漬け込んだ地元産醤油などを購入し、帰りはジェット船で久里浜へ。

 

 というわけで、前夜発一泊二日の島旅を終了。
 慌しい毎日、たまには「島時間」に身を浸すのもいいものです。

【写真集・伊豆大島 三原山・編】
 


冬の伊豆大島ぶらり旅 #1

2012年12月23日 | 旅行

 この連休は高校の腐れ縁仲間と伊豆七島の利島で「釣りバトル&忘年会」の予定だったが、直前の天候悪化など紆余曲折あり、延期。
 せっかくの休みがもったいないので、日をずらして自分だけ大島へ転進することにした。
 
 前夜、東京竹芝発の大型船に途中の横浜港から乗り、一路南へ。
 
  ブルーライト・ヨコハマ(古い!)
 
  アンダー・ザ・ベイブリッジ

 大島へ行くのはこれで四回目だが、いつも一泊か日帰りなので、エリアもピンポイントでしか見ていない。
 今回は一泊ながら単独で自由が利くので、とりあえずレンタサイクルで島を一周、さらに三原山に登って、釣りもする「てんこ盛り」プランで臨む。
 
 で、最初の難関は船。乗物酔いには弱くない方だが、乗るのは久しぶり。
 以前、八丈島まで二等船室で往復したことがあるのだが、行きは何とかしのげたものの帰りは黒潮のうねりに翻弄され地獄の苦しみを味わい、それが若干のトラウマになっているのが少々不安。
 ところが案ずることなかれ。しばらくぶりに乗ってみると、船独特のあのイヤな匂いがまるでしない。以前は要所要所に配置されていたあの妙に吐き気を誘う緊急ゲロ用洗面器もまったく見当たらない。
 ハイシーズンの時は「蟹工船」ともなる二等和室も現在は一人ずつ一畳分の区画がきちんとマーキングで確保されており、なかなか快適であった。

 で、年末の疲れもあって爆睡し、朝のアナウンスに起こされ、未明の伊豆大島に到着。
 いや、島なので「到着」ではなく、あえて「上陸」と言ってしまおう。

  未明の岡田港


一日目。天候:のち

 大島の場合、西の「元町港」と北の「岡田港」があり、観光シーズンはほとんど前者へ着くようだが、オフ・シーズンの冬は風と波の関係から後者が多いようだ。
 で、今回も岡田港。
 この時間、まだ辺りは真っ暗で、港の周りも閑散としているのでバスに乗ってまずは元町港へ移動。

 元町港に着くも、まだ朝が早いせいか、こちらも閑散。
 たまたま居合わせた地元のおっちゃんに最近の島の様子を聞いたり、近くの食堂で朝定食をとったりして町が起き出すのを待つ。
 せっかく島へ来たので、朝は焼き魚定食にしたが期待はずれでちょいとイマイチ。

 ようやく辺りに人の気配がし始め、まずはマウンテンバイクをレンタル。一日2,000円。
 テントやシュラフは店にデポさせてもらう。
 自転車で島内一周する場合、風向きや地形の関係から時計周りが良いということなので、まずは北へ向かってスタート。
 コースとしては、幹線の「大島一周道路」(約40km)をメインに行くが、ところどころルートを外れるので推定50~60kmといったところか。

 西海岸沿いにある温泉。その1「浜の湯」
 近くにデフォルメされたゴジラの石像あり。

  

 ゴジラは三原山の噴火により世に現れ、そのためここ大島が出生地となっているそうだ。
 (ちなみに横須賀・久里浜に多々良浜という浜辺があり、ここにも以前、滑り台となっているゴジラ像があった。こちらはゴジラ本土上陸の地ということで・・・)

 その2「御神火(ごじんか)温泉」

 

 「サンセット・パームライン」
 夕陽の時ならば雰囲気最高なのだろうが・・・このシーズン、人の気配も無く、何となく外国映画に出てくるようなロケーション。

 

 

 
 黒い溶岩の磯。刑事に扮した船越栄一郎や片平なぎさが出てきそう。
 「馬鹿な真似はやめろ!」「うるさい!それ以上、俺に近づくなっ!さもないと・・・」ってヤツね。

 
 島の最北端、「野田浜」 。コアな釣り人やダイバー?もチラホラ。

  「大島灯台」 。哀愁漂ってます。

 朝方、到着した岡田港を経由し、東海岸沿いへ。

 
 「椿トンネル」
。花は2~3月がピークで、この時期はまだ。

 
 島の名産・明日葉もそうだが、椿も根の張り方を見ても生命力の強さを感じる。

 「都立大島公園動物園」

 

 潤んだ瞳で何想う、ゾウリクガメ。大きいので力士と同じぐらいの重さがあるとか!

 大島公園を過ぎると、ここからしばらくダラダラとした登り勾配が続き、島一周コースでは一番の核心となる。
 まぁ自転車を押しながら歩くほどではないが、レンタサイクルのギアの調子がイマイチでけっこう疲れる。

 島全体を見た場合、開けているのは西側でこちら東側はまさに無人地帯。
 10数kmにわたって民家も商店も無く、途中に一ヶ所あるバス停も「大島大砂漠」という名前。

 

 やがて最高地点を過ぎると波浮港まで一気に下り。
 クルマも少ないので、爽快なダウンヒルとなる。

 
 名勝「筆島」 。ここは一見の価値あり。

 
 「波浮港」

 「伊豆の踊り子」が住んでいた地であり、都はるみの「あんこ椿は恋の花」の歌碑もあり。
 ここも哀愁がプンプン漂ってます。

  
 謎めいた地名「クダッチ」。下ったところにある地、といった意味か?

 
 「トウシキ野営場」

 ずっと前に今回一緒に来るはずだった高校の腐れ縁たちと宴会キャンプをした思い出の地。もうあれから17年も経ってしまったか。
 この季節、当然ながら誰もおらず。

 
 「差木地」
 知っている人も多いだろうが、あのリング「貞子」生誕の地。
 何も無いといえばそれまでだが、何かある!と言われればそういう気配を感じないでもないような・・・。
 でも、さすがに貞子は「島起こし」に使えないか。 

 
 「地層切断面」
 通称・バームクーヘン。
 以前見た時はクルマで走りながら見たせいかそれほど大したことはないと思っていたが、今回見たらけっこう長い距離にわたって続いていた。
 まさか観光のために新たに切り開いたわけじゃないと思うけど。

 最後は尻の痛みを若干感じながら、無事、スタート地点の元町港へ到着。
 レンタサイクルをおばちゃんに返し、今夜の宿泊地「椿園」のキャンプ場にテントを張る。

 

 その後、暗くなるまで港の堤防で釣り。
 アタリはそれなりにあるが、夕方から風が強くなり、寒さに負けそう。
 一尾ゲットするもミニサイズのため、リリース。1時間で切り上げる。

 

 それにしてもある程度予感していたが、島のローカル感に改めてショックを受ける。
 とにかく店が無い。コンビニはおろかマックや吉野屋など一軒も無いっ!
 今朝も入ったけど、唯一、港の近くに一軒だけ開いてる食堂があってしかたなくそこで夕飯とする。

 今度こそ地元の魚介モノと思ったが、また期待はずれだと大島インプレッションが☆二つぐらいになってしまうので、ここはあえてカツ丼を注文。
 こちらはボリュームあり、手堅い判断をして正解だった。

 店では最後の客となり、何となくあのドラマ「北の国から」の名シーン(子どもがまだ食ってる途中でしょうがっ!)を思い出しながらそそくさと食事を済ませたが、外に出るともう真っ暗。
 まだ夕方6時半だというのに、島はほとんど寝静まっていた。

 南の島といえ、この時期、夜はかなり寒い。
 トットとテン場に戻り、文庫本(今回持ってきたのは辛酸なめ子さんの「自立日記」)を読んでいるうちに眠ってしまった。

【伊豆大島・写真集(島一周・編)】


秋の昇仙峡とワイン大人買い

2012年11月18日 | 旅行

 今週は外岩ではなく、家の用事で下の息子と山梨へ。

 土曜夕方、大雨の中、横浜を出発。
 例のごとく「小作」で、ほうとう食べてから石和の某ビジネスホテルにチェックイン。
 
 
 今回は石和駅前通り店におじゃましました。 (ここも高島礼子さんはじめ多数の芸能人のサイン有り)


 で、一夜明ければ台風一過のような秋晴れ。昨日は山では雪になり、南アルプスも本格的に冬の装い。

 

 息子が用件を済ませている間、こちらはヒマ。
 車の中に予備のミウラーが置いてあったので近くにある「ピラニア」で時間をつぶそうかと思ったが、これだけの上天気にジムで過ごすのももったいないので、昇仙峡へ行ってみる。

  

 山梨へはよく来ているが、昇仙峡は今回が初めて。
 紅葉は今がピークで、かなりの賑わい。たまにはこういったのんびりした観光も良い。
 が、渓谷の岩を見るとついつい(あのフレーク使って登れそう・・・)とかクライミング対象として見てしまうのはいかがなものか。

  

 

 

 
 

 その後、息子と合流し、勝沼の「グレイス・ワイナリー」へ。

 お目当ては先頃飲んで舌からウロコだった「周五郎のヴァン」。
 娘の誕生日、妹へのクリスマス・プレゼント、もちろん自分用も含めて計4本を大人買い!

 団体客が行列でぞろぞろ見学するような大手のワイナリーと違って、静かで古びた雰囲気がGood。
 その中でも「周五郎のヴァン」は棚の目立たない所にひっそりと並んでいた。
 確かに好みが分かれる味だと思うが、知る人ぞ知るといったような存在がまたイイ。

 
 
 そんな感じで、晩秋の一日、「テレ東」的(?)山梨の小さな旅でした。


北海道・函館の旅

2012年08月19日 | 旅行



いたってフツーの旅行です。

8/16(木) / 函館朝市-五稜郭-トラピスチヌ修道院-元町-函館山(登山、夜景)
8/17(金)    大沼公園(散策、一周サイクリング、釣り)
8/18(土)    大沼駒ヶ岳登山(馬の背まで)、湯の川温泉花火大会
8/19(日)    鹿部間歇泉-恵山岬