本日は職場近くのパタゴニア関内店にてムービー上映。
『ダートバッグ:フレッド・ベッキーの伝説』(公式トレイラー):パタゴニア
ダートバッグとは汚い袋、ズタ袋とでもいうような意味だろうか。
フレッド・ベッキーの存在は自分もこれまで知らなかったが、クライミングの旺盛な北米(アメリカ、カナダ、アラスカ)にあって数々の先駆的な登攀をしながらも、正統派の道から外れ、ボロボロのヨレヨレになっても自分の好きなように思うがままに登り続けた男の物語。
自由の国アメリカであってもここまで自由を貫き通せる人はそうそういないだろう。
逸話を語るのもシュイナードやらコンラッド・アンカーなどアメリカの有名どころがズラリと並び、この人となりを親しみを込めて称賛しているのが興味深い。
映画としては、過去の映像やら他の人の回想を交えたインタビュー・シーンが多く、何となくあの「メルー」と同様、やや冗長な気がしたが、見終わった後は微かな余韻が残り、なかなか良かった。
今回の自伝的映画、そして最後の著作となるルート紹介本において、フレッドは4つのクライミングを実行し載せるつもりであったが、そのうちの一つに自分が2013年に登ったカナダのアシニボインも含まれていた。
結果として、フレッドはアシニボインに登れず、映像も途中のアプローチまでだったのが残念だったが、自分もフレッドと同じ景色を見れたことは何となく嬉しいものである。