スカイライン -逆襲-
原題:Skylin3s
2020年 110分 英・スペイン・リトアニア合作
スカイライン3部作の最終話、完結編。
15年前に地球を襲ったエイリアンの目的は、人類を資源として利用することだった。捕らえられた人々は脳をサイボーグに移植され利用された。(前作で語られた)特殊なDNAを持つことになったローズは、抵抗軍を結成して敵と戦い、撃退したかに見えた。しかしその際に一度躊躇して攻撃できず、多くの地球人を道連れにしてしまった。そのため表舞台から身を隠してしまったのだった。この映画はその5年後の話。
以前の戦いでエイリアンに地球人の脳を移植された戦闘員ロボットは、洗脳を解かれて人間と共存していた。だが、そのパイロットたちに感染症が蔓延し、感染したパイロットは再度人間たちを襲い始めていた。パイロットたちの人間狩りを阻止するためには、先の宇宙戦争でエイリアンの母船を破壊した直前にワープさせたらしいコアドライブを奪いに行くしかなかった。隠れていたローズは捕まり、数名のメンバーとチームを組み敵の星へ向かったのだが・・。
これが派遣チーム
真ん中の青く光る星が目標
私には前作よりは良かった。パイロットたちが赤になったり青になったり、ローズも変化したり、裏切りや隠された真の目的があったりなど、よくあるタイプの展開。こういうのを見ると、エイリアンの第一作から進歩してないなぁと感じる。女の子のヒーローは、キューティーハニー/セーラームーンの焼き直しだし、どんなロボットアニメも基本的にマジンガーZ/エヴァ(もっと言えば鉄人28号)の蒸し返し。この辺は仕方ないのかなぁ。
ローズは特殊な力で戦い
やはり前作と同じカンフー映画となっている
見終わった感想は「やっとこれでお終いになった」という安堵の気持ち。低予算ながら頑張って作ったのは認めるし、特撮も良かった。悪役は、いかにも憎たらしい権謀術数を駆使する汚いやつで、軍人は目的のためには手段を選ばない。共存と言っても、見た目の違うものは所詮敵。白人は見た目のグロテスク(と自分たちが勝手に思っている相手)なやつは、どうしても受け入れないものなのだ。この辺は今の社会を映している(わざとかどうかは知らないが)
さて私は、第一作をもう少し長くして完結させても良かったのではないかと思っている。一作目の冒頭は記憶に残る名作だった。
世界侵略: ロサンゼルス決戦(原題:Battle: Los Angeles)も同じ時期だったと思うし、似たような作品なのに、なんで作ったのだろう。そもそもどっちが先なのかな。2,3作は違うけど、第1作は同じような作品だった。
じゃぁどっちが好きかと言われたら、、、私はロサンゼルス決戦かな。スカイラインの第一作の途中までは同レベルだったけど。
今回も最後にNG集があったんだけど、仲が悪く見えた登場人物や憎たらしい悪役の人が楽しそうに演技していて、それがホッとさせた。そういう意味では今回のNG集は良かったかなって思っている。
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