新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

[追悼 岡田嘉夫]マルメロ草紙』と岡田嘉夫の世界

2021年02月18日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト] 『マルメロ草紙』橋本 治/岡田 嘉夫(集英社) [登場人物] アリナ・グレイ Alina Gray 高校1年生。16歳にして様々な賞を受賞している天才芸術家。高校の美術部に所属しているが、後輩の御園かりんいわく「はみ出し者」らしく、普段は一人で黙々と絵を描いている。 生と死というテーマに取り憑かれ、スランプ時は自分を題材にしたこともある。マッドアーティスト的傾向があり、エ . . . 本文を読む

わびさびなんかじゃない 本当は悪い芭蕉さんの話です…はぃ(1)

2021年02月15日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト] 『悪党芭蕉』『芭蕉という修羅』嵐山光三郎(新潮文庫) [登場人物] 五十鈴れん 15歳の中学3年生。小さい頃から内気で、人と話すことが苦手。失業中に主夫生活を送った父親が相手してくれたぬいぐるみ遊びが気に入り、今も「ぬい」たちが手放せない。過去に「話せないおまえは、人間じゃない」といじめに逢う。その頃、太宰の小説が支えになった。その日、太宰のマイナス面をズケズケあからさま . . . 本文を読む

最初で最後の一ページ 太宰治とヴィヨン再び フランス流日本文学入門(11)

2021年02月15日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト]『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル)第11章『ヴィヨンの妻』の周辺[登場人物]綾野梨花中学3年生。五十鈴れんの親友。ミーハーな趣向とはウラハラに、恋には一途で、秘めたる切ない想いに長年悩み続けている。裏表のない性格で、誰とでもすぐに打ち解けられるタイプ。れんに太宰を借り、激ハマりする。『名探偵コナン』が好きで、ミステリ好きな一面 . . . 本文を読む

[間奏曲]この世界で生きていく 無頼作家とマルクス フランス流日本文学入門・番外

2021年02月11日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト]『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル)第8章 太宰治はフランス文学をどう読んだか?〜第9章 太宰治『乞食学生』とフランソワ・ヴィヨン『大遺言書〜』第10章太宰治『惜別』の生成〜第11章『ヴィヨンの妻』の周辺[登場人物]五十鈴れん15歳の中学3年生。きょうは洋菓子店を経営する巴マミの家に、お菓子づくりを習いに出かけている。五十鈴九郎 . . . 本文を読む

どんなに傷ついても私は文学を信じます 太宰治と魯迅の話 フランス流日本文学入門(10)

2021年02月08日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト]『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル)第10章太宰治『惜別』の生成[登場人物]夏目かこ13歳の中学1年生。古書肆・夏目書房の一人娘。本が大好きで、時間も忘れて読書に耽る日々。大人顔負けの読書量を誇る。読みたい本がどんどんたまっていくのが悩み。英語も得意で、学校では留学生と一緒に日本文学を読む読書サークルを主催。 自分が人生一度限り . . . 本文を読む

いいよ、一緒に読んでやるよ ヴィヨンと『乞食学生』です…はぃ フランス流日本文学入門(9)

2021年02月06日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト] 『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル) 第9章 太宰治『乞食学生』とフランソワ・ヴィヨン『大遺言衆』 [登場人物] 佐倉杏子 中学2年生。五十鈴れんの父親の友人の娘で、れんの幼なじみ。母と妹と三人暮らし。父は新興宗教の教祖だったが、現在はある事件のため服役中。男勝りで好戦的だが、父の影響で奇跡の存在を信じていたり、不器用ながら . . . 本文を読む

太宰を知った日…太宰治は中二病? フランス流日本文学入門(8)

2021年02月05日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト] 『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル) 第8章 太宰治はフランス文学をどう読んだか? [登場人物] 水樹塁 高校1年生。御園かりんのオタ友、五十鈴れんのメル友。一見するとクールでミステリアスだが、『終末聖書シリーズ』の影響で、自身を数千年前の大戦を勝利に導いた伝説の覇王「フォートレスウィザード」の生まれ変わりであり、“奴ら”を . . . 本文を読む

それはまだ知らないヴェルレーヌ フランス流日本文学(7) 

2021年02月01日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト]『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル)第7章 竹友藻風とヴェルレーヌ -学匠詩人の面目-[登場人物]御園かりん14歳の中学2年生。夢見がちで都合良く解釈する性格と、漫画の読み描きという趣味が相まって、自分のキャラクターを設定してしまった、いわゆる「中二病」。「怪盗少女マジカルきりん」という漫画に影響されてきたが、去年、また新しい「 . . . 本文を読む

見てください!三好達治のテクストの快楽…と、いうのでしょうか? フランス流日本文学入門(6)

2021年01月29日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト]『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル)第6章 三好達治の詩的空間 -フランス詩との関わりをめぐって-[登場人物]五十鈴れん15歳の中学3年生。三好達治の詩集は図書館で借りて読んだ。小さいときにお父さんに聞いた『雪』の説明が気に入っている。日記の中で一人称が「僕」になるのは、谷川俊太郎の影響。五十鈴九郎(お父さん)このブログの主。ひ . . . 本文を読む

生きてこそ、ですね…黒澤映画について語ります…はぃ フランス流日本文学入門(5)

2021年01月27日 | 文学少女 五十鈴れんの冒険
[今回のテクスト]『こう読めば面白い! フランス流日本文学 -子規から太宰まで-』柏木隆雄(阪大リーブル)[第五章 バルザックを通して見た黒澤明[登場人物]五十鈴れん15歳の中学3年生。ジブリが好きだが、お父さんに付き合って黒澤映画も観る。今回、某ゲームの提督であることが判明する。五十鈴九郎(お父さん)このブログの主。ひとり娘のれんを溺愛する、コロナ禍で隔日勤務の会社員。黒澤映画では『用心棒』が好 . . . 本文を読む