今日は会社の半年に一回の大仕事が終わりました。
初仕事でしたが、私にしてはがんばったほうです。
こういう日は、定時で早々に切り上げ、遊びに行ったものですが、次々と押し寄せるレギュラーの仕事をこなしているうちに、退勤時間です。
いつものお母さんの店に行き、NHKの伝えるプーチンの得票率に疑問を呈していると、パリ五輪の代表を決定する水泳競技の番組になりました。お母さんも私も、五輪や水泳に興味がありません。NHK教育に切り替えると、歴史上の偉人の収入はいかほどだったのかという「教養番組」でした。
取り上げられたのは、服部良一、与謝野晶子、糸川英夫、豊臣秀吉の四人です。
糸川英夫については、今のセミナー商法の原点のような自己啓発本のイメージしかなくて、大して評価していませんでした。逆境をチャンスに変えてきたアイデアマン、苦労人ではあったのですね。
この番組によると、秀吉は社会人デビューから比べると生涯年収7万3千倍だったけれど、晶子は3.7倍だったそうです。
あれだけの天才で、あれだけの働き者だったのに、たったの3.7倍?
青空文庫には、晶子のテクストがたくさん残っています。しかし、鉄幹とのあいだには、こどもも12人もいました。あれだけの量の仕事をこなしながら、育児に追われ、苦労も絶えなかったでしょう。
私の年収は、二十代前半の二倍はおろか、一・五倍も行っていません。
晶子でさえ3.7倍ですから、仕方ありませんね。
文芸の仕事って、昔から儲からない仕事なんだなあと、まざまざと見せつけられました。
しかし、儲かったからって、いいことばかりでないのですね.。
次の番組には競泳金メダリストの萩野公介さんの特集でした。周囲の期待からのプレッシャーを受け、苦しんできたのだと。
いろいろ興味深く、こころに残る番組でした。
しかしゲスト出演していた、性的マイノリティであることをカミングアウトしたアスリートが、ジェノサイド国家イスラエルの支援企業、PUMAのジャージを着ていたのは、なんだったのでしょうか。NHKはガザ虐殺を繰り広げるジェノサイド国家=イスラエルを擁護すべく、イスラエルは同性愛に寛容であるという、「ピンクウォッシュ」というデマを展開している?
イスラム教の性的マイノリティ差別・弾圧も認めたがいものですが、それはイスラエルが現在行っている.ガザやパレスチナに対するジェノサイドを正当化する理由には全くなりません。
アスリートらしい真摯さ純真さゆえに、このイスラエルのデマ宣伝を真に受けていらっしゃるのでなければよいのだけれど、とねがうばかりです。
しかし萩野さんの話を聞いていて、天才とは厄災の一種かもしれないと思いました。常に満点を取ることを要求され、たまたま96点に終わったら、100点満点中、がんばった96点分はほめられず、取れなかった4点分についてひたすら責められる人生。
そんなの、やりきれないですね。これでスランプに陥るなというのは、無理ですね。
東京五輪を機に引退され、今は研究者の道を歩んでいるのだそうです。
人はなぜ泳ぐのか。あるいは、なぜ泳がないのか。
これは人類の進化史(!)に関わるかもしれない、おもしろいテーマですね。海辺育ちで泳げる父と、カナヅチの私のあいだでは、親子でありながら、世界観、人生観も異なっているように思うのですよ。
それでは、きのうコンビニでゲットした『SPY & FAMILY』最新刊を読んで眠りにつくことにします。おやすみなさい。