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浄水場に小型水力発電を

2011年04月12日 | 反原発・脱原発・エネルギー
 80年代、「反原発か脱原発か」という議論があった(今もあるのかもしれない)。
 しかし撤廃に向けてどのようにステップを踏むのかは、技術的な問題である。

 仮に、「原発即時廃止」が国会で議決されたとしても、廃炉までは10年、20年かかる。クリーンエネルギー開発の問題もあれば、原発関連の雇用・補助金で成り立つ地方経済をどうするのかの問題もある。原発がなくなってもやっていけるグランドデザインが必要だろう。これは沖縄の米軍基地問題にも通じる。

 たとえば水力発電。一部の浄水場施設では、すでに小型水力発電が実用化されている。24時間、一定の水流が確保できるのは大きい。仕事で調べたことがあった。

 奈良県桜井浄水場 発電量 約156万kw
 http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-18375.htm
 横浜市井川井浄水場 115万kw
 http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/press/press-20101126.html

 もちろん規模の大小や技術的な制約もあるだろう。水道水の安全品質も同時に守らねばならないし、メンテナンスも必要になる。しかし「低炭素化社会」というのなら、こちらこそが本線だろう。

 全国には5487ヵ所の浄水場施設がある。そのすべてが水力発電に向いているわけではないだろう。しかし水力発電、浄水場施設に限っても、それだけポテンシャリティがある。これに太陽光や潮力や風力を組み合わせれば、電力供給は十分まかなえる。もちろん、パソコンやテレビの放熱を冷ますためにクーラーがまた必要になるという、今の社会・産業・生活のあり方も見直さねばなるまい。まずは被災地のライフライン復旧に導入していくこと。

☆浄水場の数は、ここで計算してみた。
http://softwater.jp/what/000052.html

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