新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

ジャングルのはなし

2010年07月23日 | 日記
 「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」

 行きたいんだけどなあ。しかし8月は例年組合大会の準備がある上に、余計な業務も押しつけられてしまった。会期中はむずかしいなあ。

 ゴッホやセザンヌやドガもいいけど、一番のお目当てはアンリ・ルソーの《蛇使いの女》。実物はかなり巨大な作品らしい。以前見た《戦争》も相当のインパクトだった。完全に理解不能。さりとて、素人には退屈なだけの現代アートのように無視もできない。あのわけのわからなさ。「何やわれ?」と思わず美術館でメンチ切ってしまったものだった。

 ところでルソーといえばジャングル。最近いただいたコメントに都立夢の島公園 夢の島熱帯植物館を思い出した。訪ねたのはかれこれ20年ほど前で、開園1、2年の頃だ。

 最寄り駅の新木場駅から歩いたら、工業地帯のトラックやトレーラーがビュンビュン走り、排気ガスと騒音が凄まじかった。しかし公園の森の中に入ったら、文字通り森閑としていて、都市の喧噪がスーッと消えた。空気もさわやかだった。芝生にはウサギが跳ねていたりして(放し飼いにしていたのか?)、別世界だった。

 ここが子どもの頃見ていた「帰ってきたウルトラマン」の、あの夢の島かと思うと感慨深かった。ググってみると、「プラスチック怪獣 ゴキネズラ」だったね。「この怪獣は俺が殺る」という放映タイトルが素敵すぎる。筒井康隆にも「かいじゅうゴミイのしゅうげき」という名作童話があった。ゴミの島に「夢の島」と名づけるネーミングセンスは、外国人には奇異に映るらのか、ウィリアム・ギブスンには「新夢の島」が出てくる短編もあった。

 しかし怪獣が暴れていた夢の島の風景は、もう完全に過去のもの。植物園の温室には、小笠原諸島の植生が展示されてあった。キク科植物なのに木本化したワダンノキが好きだ。

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