新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

幸せは温かいお湯が出ること

2019年09月08日 | 日記
 今日は会社のシャワー室を借りた。

 先々週の金曜日にお湯が出なくなり、以来、水を浴びている。再始動ボタンを押しても、ウンともスンともいわない。火曜朝、管理会社に電話すると、どうやらガス湯沸かし器が耐用年数が過ぎてご臨終らしい。「4、5日で交換する」との話で、週末までには来てくれるかなと思ったら、翌営業日から起算して、4、5営業日後というらしい。月曜当日はないだろうから、火曜日だろう。ガス会社の都合もあるとはいえ、のんきな商売である。さすがに水も冷たくなってきた。

 夕食には少し早かったが、お客さんに「また連れていけ」といつもせがまれる、地元のおいしい洋食屋さんを目指した。おばちゃんの店が閉店して、代わりに入った店のカツ丼が、この世のものとも思えない不味さだったから、おいしいカツで記憶を上書きしたかったのだ。しかし、残念ながら営業時間外で、別のお店でカツ定食を注文した。20年ぶりくらいに入るお店である。そんなに美味しいとは思わなかったが、ちゃんと肉の味がしたから、文句はいうまい。前食べたのは、ガチガチに固い衣を噛み切ると、脂身ばかりという、串カツ店とも思えないとんでもないカツだった。人が変わったのだろう。どこも人手不足である。

 退院のとき、入浴セットは病院に置いてきた。私も急な入院で、コップやフォークやスプーン(最初は箸が使えなかった)を借りたりしたから、お互いさまである。そういえば、リハビリ室のトランプやコインも、療養師の先生の私物と聞いた。少ない予算にあえぎながら、先生も看護師さんも患者のため苦労している。

 入浴セットは、安いものだし、また買おうかと思ったが、出張も年に一度あるかないかで、ホテルにはシャンプーもソープもある。もったいない。風呂場の石鹸とシャンプーのボトルをレジ袋に入れ、リュックに詰めた。

 10日ぶりの熱いお湯である。学生の頃、久しぶりに帰ったアパートのガスが止められていて、彼女さんの部屋でお風呂を使わせてもらった日のことを思い出す。彼女は、『ピーナッツ』のセリフをもじって「幸せは温かいお湯が出ることだね」と笑っていた。初回の入院で、せっかくテレビが見られる一般病室に移れたというのに、テレビは改元特集で、『プリキュア 』が休みになり、私は後輩くんの娘さんのように泣き叫んで暴れたい気分だった。しかし、平成回顧番組を見ながら仲睦まじく語る老夫婦に、彼女と別れていなければ、こんな風に会話していたのだろうなと考えたりした。

 シャワーを浴びて、エアコンの効いた部屋で『MAGIA DAY 2020』の配信を見た。始まって57分頃で、ちょうどアリナ役の竹達彩奈さんが話しているところだった。『MAGIA DAY』の話は、またあらためて。


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