椅子。
この物語の中で、
僕の作品は生きてゆくんだろうか?
芸術家だの、アーティストだの、
職人だの、作家だの、デザイナーだの・・・
そんなものは正直どうでもいい。
暮らしの中で生きる作品を
僕はつくられるかどうか
僕にとっては、
そこがすべてでありたいのです。
向こう側に暮らしが見えるそんな景色。
静けさ刻打つ頃、
空気折返す色に
陽の傾き演じる朧気、現る。
春水に皹堪えたる痛みも
微睡む湯気に休むもの。
そこに在りし椅子に今想ふ。
僕は、そんな作品をつくる者でありたい。
悩んだ時、迷った時、
壁にぶつかった時
僕は、いつもこの物語を
読み返しては、
初心に帰る。
椅子の残温に
僕は何を映し出せるんだろうか?と。
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