鐵屋+Cafe ~島々ノ文化ノ風ガフク~ 現代アート 鉄彫刻家

鉄彫刻家の創作な日々と鐵屋+Cafeの島風な日々。『紅い鉄』『土へ還る鉄』を暮らしへと♪島文化薫るカフェとアートな鉄。

鐵屋オリジナル木製トレー。

2020年02月19日 19時58分07秒 | 創作・活動 





鐵屋オリジナルの
木製トレー。

ランチ用とカフェ用の2種類。

木製トレーは、
企画制作として、
毎年春頃頃から
鉄犬と鉄猫と共に
纏めて制作しています。
昨年は、店舗さまの
鉄造作が重なり、
夏頃までつくれなくて、
そのまま
年を越してしまいました。

今年は、早目に動こうと
予定していましたら、
オーダーが入りましたので
オーダー分のみを制作し、
追って、例年通りに
店頭販売用を制作していこうと
予定空けております。

鉄犬と鉄猫も
リクエストありましたので、
後手にならぬように
制作急ぎます。

僕にはしか出せない錆。

2020年02月19日 12時14分42秒 | 日記・エッセイ・コラム


錆を育てる。
24年も錆をどう伝えるのか?
考えている
今もずっと考えている。

脆く、煩わしい、汚ないという
イメージをどう?変えて、
鉄の表情のひとつとして
鉄の衣として、
錆のことを
好きになっていただけるのだろうか?

シャビーシックな
インテリアやエクステリアが
最近ではカッコいいと
錆も少しずつ受け入れられてきたので、
僕も作品制作がしやすくはなってきた。

でも、その価値観は、
エイジングによる加工であったり、
敢えて似せてる錆風も多く、
本来の鉄の表情は
曖昧なイメージの中で
受け入れ易いカタチに
なりつつある。
それはそれで、
風合いに惚れてくれる方々が
増えてくれるから、
嬉しいことではあります。

ホンモノの錆から
感じる時間を
僕は伝えていきたい。
ちょっと扱いづらいけど、
ひと癖、ふた癖あるけれど、
手間のかかる
めんどくさいことに
鉄がくれる時間ってものがあるから、
そこは、
僕にしか出せない錆がある。

ギャラリーに並ぶ僕の作品は、
完成形ではない。
そこが、わかりづらいのは
わかっている。
けれど、
暮らしへ連れていってくれた方と
一緒に錆を育てたいと願っている。
錆は環境で色んな表情を
つくってくれる。
色も質感も、
お天気でも毎日違った表情をする。
それを伝えたくて、
未完成であり続けたいんです。

それを、これからも
ずっと表現していきたい。

錆を育てて24年。