きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

文京区千石の「おとめ湯」見学会

2013-09-16 | 日本建築
文京区千石にある銭湯「おとめ湯」の見学会に行ってきました。
今年6月30日に、60年の歴史に幕を閉じた銭湯です。
夏の終わりとはいえ、溶けるような暑い昼下がり。
JR巣鴨駅からぶらぶら日陰を選んで歩きます。





福音館書店を見つけて
ちょっと興奮。



ところどころピンク色に塗られていて乙女チックな外観です。
その「乙女」かと思ったら
昭和29年に建てられた「おとめ湯」の命名は
先代の奥様の名「とめ」さんからとったのだそうです。







唐破風に千鳥破風、脱衣場は折り上げ格天井。
非日常な極楽空間。







脱衣所の外にある坪庭。温泉にきたみたい。
洗い場にも立派な中庭があり、男湯と女湯どちらからも眺められます。



「女湯」ペンキ絵は岩手の陸中海岸





火の落とされたお釜



「男湯」ペンキ絵は和歌山瀞峡







タイルはピカピカ。
ほんとうに廃業した銭湯?

係の方に聞いたら、見学会のために
ご主人が磨いてくれたのだとか。
時折見学会の様子を覗きに来ていました。



窓の外の中庭には池があり、今はもう水は抜かれています。
洗い場の覗き窓から鯉を眺められたそうで
鯉のパネル写真が有りました。まるで泳いでるみたいでしょ。



中庭の壁には、鏝絵の鶴が舞っています。








再開したのだと思って、お風呂に入りに来たおばあさんや
リニューアルオープンはいつだい?と聞きに来たおじいさんがいたりして
熱気にあふれた見学会でした。
あまりにの暑さに汗だく…いますぐお風呂に入りたい気分で後にしました。

東京には、まだまだ現役の宮造り銭湯が残っています。
どこか入りに行きたいなあ~。

所在◇東京都文京区千石3-31-12
2013.8.16
2013.9.1(この日は町田忍さんのトークイベントが有り、洗い場はごった返していました)
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする