一番最初に名もない空手道場を開いたのが今から約20年前。まあほぼ同好会のような道場でしたが。そして指導する立場になったのはそれからさかのぼる事数年。
考えてみれば、よくまあ20数年も空手を教えてきたと思います。
その間、ずっと続けていたわけではなく、仕事が忙しく全く練習が出来なかった時期や練習場所がなく仕方なく公園で教えていた時期もありました。
そして、今の場所に常設道場を開いたのが平成16年の8月。来月でまる4年になります。
仕事が忙しかったり練習場所がなく思う様に練習ができなかったりした時などは真剣に空手をやめようと思ったり、常設道場を開いてからも道場生が集まらず資金的に継続が困難になった時などは何回も道場を閉めようと思ったり。でも気付けば何やかんや言いながら20年以上経っていました。
最初の頃は自分も現役と言う事で、教えると言うよりも一緒に練習するといった感じでした。その頃は練習生が集まらなくても自分の練習ができたら良いという考えでした。
でも、今はそう言うわけにはいきません。頑張って練習している人達に、いかに良い結果を出してあげる事ができるのか、特に試合が終わり良い結果が残せなかった時などは、指導方法について間違っていたのではないか?と悩みます。
私自身、特に誰からも教わらず、我流に近いやり方で今までやってきました。だから指導のノウハウも教わった事がありません。
私の指導する時の基本的な考えは、自分には先輩や特に指導してくれる先生がいなかったと言う事から、自分が現役の頃、常に望んでいた事を練習生にしてあげると言う事です。自分にもし先輩や練習仲間がいたらこう言う風に試合前の練習に付き合ってもらいたかった、もし自分に先生がいたらこう言う事を教えてもらいたかった、そう言う事を練習生にしてあげられたら良いなと考えています。
パンチや蹴りの出し方一つわからず、自分なりに工夫して覚えてきた事を現在道場では教えていますが、今でもこれで本当にあっているのかと不安になることが度々あります。
20代の最初の頃、初めて指導する立場になった時、その当時お世話になっていた方からの一言がなかったら、指導をする事についてもっと不安に思い悩み続けていたと思います。
「人の上に立つ者は、常に自信を持って言いきれ。自信なさそうにしていると下の者は不安がる。もし間違っていれば後で訂正すれば良いだけの事」
簡単な事ですが、中々難しい事です。でもあの時にそう言う風に教えていただかなければ、今まで続けられなかったと思います。
今でも、その時の事を感謝しています。
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