私の写真館

一眼レフのデジカメを購入して、もう14年です
ドキドキ ワクワクの毎日が、楽しくて、楽しくて~(*^_^*)

登り窯について

2016年08月21日 | ・イベント「滋賀」



登 り 窯

歴史的には、穴窯が発展して、登り窯に変化していったとされています。
江戸時代には、商業の発達にともない、
茶壺をはじめ土鍋、徳利、水甕などの日常雑器が大量に生産されました。
明治時代から昭和の中頃にかけては、新しく開発された「なまこ釉」を使った火鉢生産がはじまり、
一躍全国の需要をまかなうほどに大きな成長を遂げました。
その他、神仏器や酒器、茶器などの小物陶器や壺、火鉢などの大物陶器が生産され、
質・量ともに大きな発展を遂げた背景には、登り窯の存在があったと言えます。

陶芸の森の登り窯は、火袋を含めて焼成室が5部屋の、コンパクトな登り窯です。










割 木 と は

穴窯や登り窯の焼成に使うのは主として赤松の割木です。
ここ、信楽では薪は、丸太の長さ一尺三寸の幅に輪切り(玉切りという)にして
それを細かく割っています。細かく割った薪を直径一尺三寸の輪っかに詰めるというのが基本です。
これを1束と呼びます。この一尺三寸という長さは、信楽の登り窯の構造、
横くべ用の焚き口の位置や登り窯の各部屋の長さに関係しています。
横くべは技術のいるものですが、一尺三寸は信楽の窯では使いやすい寸法なのです。
他産地で使用する薪は、信楽の寸法とは異なります.
それぞれ産地の窯の構造にあった薪の寸法があるのです。


原 木 か ら 薪 に

薪にする木は、今は全国どこからでも入ってきます。
一般的には、冬、木の水分が少ない時期に切り倒し、春先に細かく割ります。
その時点ではまだ薪は水分を含んでいますが、夏を超える頃には乾いた、
使いやすい薪になり秋口に窯を焚くというのがサイクルになります。

な ぜ 赤 松 か

もともと赤松は広く自生していたこともありますが、
松はヤニと呼ばれる油分が多くよく燃えるので窯の温度を上げるのに好都合なのです。
ただ、赤松しか使わないわけではなく、雑木(くぬぎや桜などの堅木)も窯焚きに使う場合があります。
主として、一定の温度を保ちたいとき、あるいは温度の上がりを押さえたい時です。
その他、杉材などもあぶりの段階では使用します。
看板より


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  滋賀県立陶芸の森へ行って来... | トップ | UPcafe (アップカフェ) に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

・イベント「滋賀」」カテゴリの最新記事